その中で。
当時、水銀や砒素が薬と信じられ、流行し、使われていたのだと。
(ワインや水道水には鉛が含まれていた)
中国でも、仙人になるのに水銀を使うんじゃなかったかしら。
薬だと信じていた水銀が「じゃなくて、毒」だとわかったのは、いつで、その時、人々はどう反応したのだろう?

その昔、東京銀座7丁目、ガスホール裏に、「東華飯店」という小さな中華料理店があった。
閉店したのが、ちょうど20年ほど前。
このことをブログなんかで書いて何になるのかとも思うけど。
でも、考えてみると、少しでも早くお尋ねしてみないと、そもそも、あの店を知っている方がいなくなってしまう。
あの東華飯店の焼き餃子。
閉店以来、同じようなのを探しています。
ご存じの方がいらしたら、ぜひ教えてください。
とても特徴的な餃子だったので、ご存じの人にはすぐわかり、知らない人は知らない。
うちの両親は、その昔「有楽町で逢いましょう」という曲がはやった頃、銀座にあったある会社に勤めていて、職場結婚。母は寿退社し、すぐ私を産み、専業主婦になりましたが、父はその後もしばらくそこに勤めていました。
東華飯店は、小さいながら二階に貸し切りできる部屋もあり、当時その会社で忘年会ほかよく利用したとか。
焼き餃子は持ち帰りもできた。
そんなわけで。
私が子供の頃、酔っぱらった営業マンの父が、よく真夜中に、この餃子を土産に帰ってきて、家族全員起こされ、食べたものです。(おいしく食べれました。若かった…。しらふの時も、買える時は買ってきましたが)
大きくて、皮が厚めでもちもちした餃子だった。
具も肉がしっかり入っていましたが、わりとさっぱり味だったような。
閉店以来ずっと探していて、大きめの餃子をみかけると必ず試してみるのだけど、あれに匹敵するものがない。
小さいカリカリタイプも好きだけど、これはもう別物。
ちゃんとはやっていたのですが、20年前閉店したのは、ご主人がお年を召して、跡取りがどうのと考えず、店の方をたたむことにされたためだとか。
でも、おいしかった。
似たのをご存知の方いらっしゃいましたら、ぜひお知らせください。