鹿が暮らす森で

2019-05-27 04:20:51 | 釣り
5月24日。

この日の夕方、奥多野の渓流を目指して車を走らせました。およそ15年ぶりの渓流釣りです。
狙うは良型のトラウト。

ひさしぶりの渓流釣りで、いきなり良型は無理だろうと思われるかもしれません。
しかし、先日の釣行(里川で海の高級魚!?プチ遠征釣行記【その2】参照)で里川の主を水揚げして、釣り行脚の旅で全国各地を1年間釣り歩いた時の勘を完全に取り戻しているので、釣れない気はしませんでした。

夕暮れ時まで時間があまりないので、ポイントを厳選してルアーをキャストします。
何度かアタリはありましたが、喰ってきているのが小物なのか、大きめのフック(釣り針)には掛かりしません。

そして、たどり着いたのは、森の中にひっそりと佇む堰堤です。



水辺には、黒豆(鹿のフン)がそこいら中に転がっています。

10投目くらいだったでしょうか。
堰堤の際にルアーを遠投し、中層を比較的速めに泳がせてくると、大きな魚影が追いかけてくるのが見えました。
なかなか喰いません。

そこで、軽く竿先をあおりルアーに変則的な動きをさせます。
思惑どおり魚のスイッチが入り、ひったくるように喰ってきました。
かつて、ヤマメやイワナとやり合った時とは明らかに違う強烈な引きです。



深場へ潜ろうと抵抗を繰り返す魚をいなし、ようやく水揚げに成功!



なに、この魚?
尺ヤマメ??

40cm近い魚体を目の前にして、たちまち頭の中は疑問符だらけです。

30cmを超えるヤマメを「尺ヤマメ」と呼びますが、滅多にお目にかかることは出来ません。
まさに、私にとって未知の領域でした。

体側に特有の模様(パーマーク)が若干残っているので、ヤマメに間違いないと思いますが...
比較してみると、ご覧のとおり。



いまだにモヤモヤしていますが、いずれにせよ大満足の釣果であることに変わりありません。

特に渓流の魚は、大きければ大きいほど釣るのが困難だと言われています。
なぜなら、厳しい自然環境や、釣り人による人的なプレッシャーに常にさらされているため、賢い個体でないと生き残れないからです。

ちなみに、ヒットルアーはコチラ。



フォレスト社の渓流用スプーン『MIU(ミュー)ネイティブシリーズ4.2g厚板No.2』です。
サンビーム高崎店で購入しました。
よく飛び、よく泳ぐ、とても優秀なスプーンだと思います。

ロッド(釣り竿)は、メガバス社の『デストロイヤーF1-67XS』。
ライン(釣り糸)は、3lbのフロロを使いました。

里川で海の高級魚!?プチ遠征釣行記【その2】

2019-05-20 05:17:56 | 釣り

さて、自分を奮い立たせて向かった先は、埼玉県と茨城県の県境付近を流れる河川。
このあたりは利根川と江戸川が隣接する水郷地帯で、昔から川漁がとても盛んなことでも有名です。



釣り場を保全するために、詳しい情報はお伝えできませんが…
とにかく、釣り人にとって魅力的なフィールドの宝庫なので、ぜひ探検してみていただけたらと思います。

幾つかの河川や水路をチェックしながらたどり着いたのは、数年前に思いもよらず海の高級魚に遭遇した河川です。



かつては、コイ、ニゴイ、フナ、タナゴ、ナマズ、バス、レンギョなども狙っていましたが、高級魚に遭遇してからというもの、ターゲットを1本に絞るようになりました。
その魅力に、すっかり取り憑かれてしまったからです。

お魚さんがいるであろうと思われるポイントに、丹念にルアーを通していきます。
すると、コイなどの魚が至るところでライズしはじめた16時すぎ、同じポイントで2度小さなアタリがありました。
ターゲットの高級魚かどうかは分かりませんでしたが、そのポイントまでゆっくりルアーを泳がせ、ここぞと思った所でリールを巻く手を止めて、川の流れに逆らうかたちでそのまま泳がせていると…

ガツンと何かが喰ってきました!
巨大な流木が縦横無尽に躍動するような凄まじい引きです。
長い釣り人生ですが、こんなの経験したことありません。

ライン(釣り糸)が引っ張り出されてはリールを巻き、また引っ張り出されては巻き、この繰り返しです。
ラインが切られるのではないか、ロッドが折れるのではないかと、何度あきらめかけたことか…
しかし10数分の攻防の末、ようやく水揚げに成功しました。



この魚をご存知でしょうか。
そうです!
ターゲットは、なんと海の高級魚『スズキ』だったのです!!

ヒットルアーはコチラ。



めちゃくちゃ釣れる大好きなクランクベイト、メガバス社の『DEEP-X200T』のGGタナゴカラーです。
本来はバス用のルアーですが、釣り行脚の旅では海のフィッシュイーター(魚食性の魚)もたくさん仕留めてきました。

ちなみにロッドは、やはりメガバス社の『デストロイヤーエボルジオンF3・1/2-63Xti』です。

見てください!
ずど~んと、こんな感じです!!



おそらく、この川の主に違いありません。
興奮のあまり、しばらく体中の震えが止まりませんでした。
膝なんか笑ってしまって、まっすぐ歩くこともままならないほどです。

伸ばされてしまったルアーのフック(釣り針)が、巨大な魚との凄まじい攻防を物語っています。



一生のうちで一度経験できるかどうかの奇跡でした。
前回のブログで書きましたが、今回の釣行の目的のひとつ「職を失って以来ずっと心に引っかかっていた何かを払拭する」を果たせた気がします。

もう思い残すことはありません。

帰路に着く前に、無性に地域の文化に触れたくなって『道の駅ごか』を目指しました。


好きなこと

2019-05-02 21:19:38 | 釣り
ここ数年、封印してきた好きなこと。

筋トレも、数ヶ月前から封印しました。
週2回、公園と自宅で夜な夜な30分程度の筋トレを続けていましたが、その時間を捻出することすら出来なくなったからです。

創作料理も、1年ほど前から封印しました。
たった1時間程度の息抜きでしたが、そんなことをしている暇があるのかと、大先輩から咎められたからです。

ほかにも色々封印してきました。

そして最も長い間、私が封印してきたことは...

釣りです。

4年近く封印してきました。
少なくとも半日を要する釣りなど、息抜きの対象としてはあり得なかったからです。

少しでも多くの人に出会い、少しでも多くの人から声を聴き、その声を市政に届け、少しでも多くの人の役に立つことが、私の仕事でした。
選挙で納税者に選ばれ、血税で飯を食らう人間として、当たり前の振る舞いだったと確信しています。

話を元に戻しますが...
実は私、釣り行脚の旅で全国を1年間放浪した経験を持つほどの釣りキチなんです。



あしたの釣行に備えて釣具屋へ。



ひさかたぶりに、好きなことに向き合ってみようと思います。