功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

高田さんと田内さん(2022-02-01 19:32:59)

2022-02-01 21:48:20 | On the Road
▼安倍元総理や高市政調会長、西田本部長が雛壇(ひなだん)に並んでおられます。
 講師おふたりもいらっしゃいます。
 ぼくがいちばん前の方に居たので、何だか参加議員が少ないみたいな写真になっていますが、実際は真逆、ふつうの部屋の3倍か4倍くらいの広い部屋、自由民主党本部でいちばん広い部屋で、感染症対策をとりつつ満席でした。



▼そして2時間近くに及ぶ、長時間の議論となりました。
 ぼくはいつも通り、早めに質問をしました。
 きょうの講師はおふたり、いずれも民間のエコノミスト、そしてトレーダーのかたがたです。

 おひとりは、岡三証券エグゼクティブエコノミストの高田(たかた)創さん。
 高田さんは、「日本の国債の暴落が起きなかったのは、5つの要件 ( 経常黒字、市場の運用難、日銀の超低金利政策、『市場への愛』、ホームカントリーバイアス ) が揃っていたからだ」と話されました。
 そこでぼくは「では、これから5つのうちどれかが欠ければ、暴落があり得るという意味ですか ? もしもそうであれば、どの要件だとお考えですか」と尋ねました。
 お答えは・・・まず、「暴落の定義が難しい」という、すみません、ありのままの気持ちを申せば、ちょっと曖昧な回答でした。
 それから「いちばん大切なのは、経常収支です」ということでした。


▼もうおひとりは、元ゴールドマン・サックスのトレーダーの田内(たうち)学さんです。
「日本の国債は暴落しない。国の借金が問題ではなく、国民が働かない国、つまり生産力が低いことが問題であり、だからギリシャやアルゼンチンでは破綻も起きたが、日本では起きない」という主張でした。
 そして「30年後の日本」を語られ、それに備えて少子化対策を進め、働き手を確保することが大事だという趣旨を述べられたので、ぼくはこう問いました。
「30年もあれば、シンギュラリティ(技術的特異点。AIが人間を上回るとき)が充分にあり得ます。したがって、ロボティクスが人間の労働に成りかわることもあり得ます。そのときは、田内さんのモデルは変わるのでしょうか、それとも生産能力が確保されているとして変わらないのでしょうか」

 田内さんは、ぼくの勝手な印象では、いくぶん迷われながら「変わらないと思います」と答えられました。
 ぼくの問いの真意は、日本人が変わらず働き続ける、人間が今と同じように働き続けるという仮定は、経済モデルとしてはややラフではないでしょうか、ということでしたが、他の議員の質問の時間を確保するために、それ以上は問いませんでした。




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