功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

手続きは「郵送やオンライン」(2020-04-17 19:02:33)

2020-04-24 23:32:37 | On the Road
▼安倍総理の先ほどの記者会見で次の発言がありました。
「スピードを重視すると共に、申請する人が殺到して感染リスクが高まることを避ける観点から、手続きについては市町村の窓口ではなく、郵送やオンラインによることにしたいと考えています」
 会見の生中継から、正確に発言をメモしました。


▼これは、ひとつ前のエントリーで記した総務省の大臣官房総括審議官の説明と基本線が符合します。
 麻生財務大臣が記者会見で示したという「手上げ方式」は、その気配がありません。

▼同時に、麻生さんの発言の背景には、みなさんもおそらく改めて痛感しておられるように「財務省はせめて、手上げ方式、自己申告制にして、財政出動、また赤字国債の発行額をすこしでも減らせないかと、この期に及んでも考えているらしい」ということがあると、考えざるを得ません。
 麻生大臣の良くも悪くも特徴である、本音トークなのでしょう。

 すなわち、要警戒です。
 警戒するだけではなく、今夜も、この蠢 ( うごめ ) きを封じるために努力します。
 最前線の実務者であるべき国会議員の責任として、また「国民へ一律10万円を」と提言してきた『護る会』代表の責任として、さらに動きます。



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麻生財務大臣の勘違い(2020-04-17 16:50:29)

2020-04-24 21:56:14 | On the Road
▼ひとつ前のエントリーに記した、自由民主党本部での「政調全体会議」の2時間20分の議論を終えて、議員会館へ戻ると、ネットニュースにて「麻生財務大臣が、記者会見で『手を上げた方に1人10万円』と発言し、申請によって初めて給付される自己申告制という考えを述べた」という報道に接しました。


▼いや、政調全体会議での総務省の説明はまったく違いました。
 議員の発言ではありません。
 行政官 ( 官僚 ) の発言です。
 政府内の総務省の、前田一浩・大臣官房総括審議官から以下のような説明がありました。

「今回の10万円は、住民基本台帳に基づいて、全世帯へ書類をお送りして、そこに口座番号を書いてくだされば世帯の人数分を振り込みます。 ( 全世帯に ) 郵便を出して、口座番号だけ書いて返送して頂ければ、審査は不要です。その口座に振り込みます」
「手上げ方式ではありません。手上げ方式では、希望される国民が申請書を入手して、その全項目に記入して役場に持って行くことになります。これをやれば、役場が全てチェックせねばならず、なりすましや誤記が無いかも確認せねばならず、今回はやりません」


▼記者を19年近く務めた者として、正確にメモをしました。
 一方で、麻生財務大臣の仰ったのは、あくまでも報道によればの話ですが、明らかに「手上げ方式」です。
 総務省の説明はその真逆です。
 国庫を預かるのは財務省であっても、今回の総理の決断に基づく手続きは、総務省です。
 したがって、麻生大臣はご自分の考え、あるいは願望を仰ったと考えるほかなくて、政府が実際に用意していることとは食い違っているのでしょう。



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翌日の政調全体会議(2020-04-17 16:02:37)

2020-04-24 21:05:00 | On the Road
▼安倍総理の「国民一律に10万円給付」の決断を諒承するかどうかをめぐって自由民主党の「政調全体会議」が、きょう4月17日金曜の午後1時から3時20分まで、2時間20分、開かれました。
 党本部9階のいちばん広い部屋でしたが、窓とドアを開けた良好な換気、全出席議員にマスク着用の義務化に加えて、離れて座る形式でしたから、立ったままの議員もいました。
 地元に帰ることも自粛が基本ということもあり、金曜の午後であっても非常に多くの議員が出席しました。出席率の高さは当然であっても、良いことです。
 同時に、やはりオンラインでない以上はリスクもあったことは否定できません。


▼不肖ぼくはいつもの通り、早めに行きましたから、早めに発言機会がめぐってきました。
 ポイントだけ、まず述べておきます。

( 1 ) 総理の新しい決断を断固、支持する。

( 2 ) オールドメディアが「公明党の言うことを聞いた」と揃って報じているが、客観的な時系列からして、53人の衆参両院議員を擁する護る会が「国民一律10万円を基本にした給付」を盛り込んだ提言書を何度も総理に渡しているし、安藤議員が会長の議員グループも同様の主張をしており、最近では、衆議院の当選3回生を中心に署名活動があった。
 補正とはいえ、いったん決まった予算案を組み替えるという重大事を、連立を組む政党であっても、他党の主張で、自由民主党総裁でもある内閣総理大臣が決することはあり得ない。
 最後に公明党に花を持たせることはあっても、決定そのものは自由民主党の主張を元に総理が決めたのであることを、しっかり党も総理も発信すべきだ。
 そうでなければ自由民主党の存在意義 ( レゾン・デートル ) はない。

( 3 ) 「30万円もらえるはずだったのが、10万円に減るのか」と思ってらっしゃる国民もいるでしょう。そして声に出しにくい。この同じ国民への手当も含めて、国民への支援をこれで終わらせず、第二弾、第三弾が不可欠だ。

( 4 ) 一律10万円の支給方法は、 ( ぼくの前に発言した、たいせつな友人の ) 大岡敏孝代議士 ( 滋賀1区 ) が先ほど提案された、マイナンバーを活用して定額為替証書をマイナンバーが割り当てられている本人に送る方法を含めて、すぐに決めるべき。 ( 念のための註:マイナンバーは、マイナンバーカードを持っていなくとも、全国民にすでに割り当てられています )

 おのれに有利に申すのではなく、大きな拍手と歓声が沸きました。
 護る会のメンバーだけでは全くありませんでした。




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4月17日の産経新聞(2020-04-17 07:04:39)

2020-04-24 12:10:28 | On the Road
▼今朝の産経新聞、4月17日金曜朝刊のまず、第5面に掲載された阿比留瑠比記者執筆の旧宮家をめぐるコラム、そして第9面に掲載の清湖口敏記者の手になる武漢熱についてのコラム、いずれも、あまりにも素晴らしくて、思わずひとり、声に出てしまいました。
 いいね、これ、と。



 きょうの朝刊の上記ふたつの記事は、掛け値なしに素晴らしい。
 ふたつとも、あるいはふたりの記者のいずれも、まず取材や知識が行き届き、それに基づいて公平至極に分析し、そして筆力があるから読ませる。
 さらに世を良き方向へリードする潜在力がある。





 ほんらいの保守は、こうした自由な知性、強靱な実力が必要だと考えます。
 ごりごりに凝り固まるのではなく、あくまでも現場を取材し、情報を集め、現実を知悉 ( ちしつ ) してから、他の論者の分析や主張も充分に踏まえて、そして日本語を大切に書く。
 上記ふたつのコラムは、それをいずれも実現しています。



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