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国際霊柩送還士「死」を扱う仕事

2023-08-13 10:03:53 | 本・映画・ドラマ

国際霊柩送還士という仕事。

考えただけで非常に重い仕事です。

読んでみると、想像以上でした。

 

海外で亡くなった日本人の遺体や遺骨を日本に搬送し、

日本で亡くなった外国人の遺体や遺骨を祖国に送り届ける仕事。

 

本書は2012年にノンフィクション賞を受賞していて、

著者は、「エアハース」というその会社を取材しています。

 

スマトラ沖地震、アフガニスタン邦人教職員殺害事件、

ミャンマーでのフリージャーナリスト殺害事件など、

新聞に載るような重大事件・事故の裏で、

必ず彼らの働きがあるそうです。

 

なので、損傷の激しい遺体が多いとか。

 

「ご家族が見た時どう思うだろう」

「何とかしてあげなくては」

 

 

「家族に会わせられるように、

 きちんと死を受け入れられるように、

 きちんと対面させてあげたい。

 お別れをさせてあげたいと思うんです」(送還士)

 

そして、遺族に送り届けるまで、

まるで生きている人を扱っているかのように、

話しかけ、細心の注意を払って

遺体を故郷に搬送しています。

 

昼夜を問わず、舞い込んでくる仕事。

想像しがたい遺族の心境に

寄り添う彼らの仕事に頭が下がります。

 

突然の悲報を受け入れがたく、

悲嘆にくれた遺族は、

それでも、

綺麗な姿で戻ってきた「夫」「妻」「子供」を迎えて、

必ず彼らに「ありがとう」と感謝を述べています。

 

「死」についてとても考えさせられた本でしたが、

「きちんとお別れをする」

「きちんと悲しむ」

そして、

「少しずつ受け入れる」。

 

死別は、誰もが必ず経験するもの。

 

私は、母を亡くして7年経って、

もう「受け入れ」られています。

今日は、迎え火。

 

幸せに生きることが、両親への親孝行。

笑顔でお盆を迎えられるようになりました。

 


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