湯治部には基本的に必要なものは全部持参するようになっています。オンドルの個室に落ち着いたところでまず荷物をほどきました。棚に新聞紙をひいて着替えや細々したものを使いやすく並べます。借りた長座布団の上にバスタオルをひいて寝床を作ったところで着替えてさっそくごろごろ。背中がほかほかして気持ちいいです。
部屋の中はオンドルのおかげでパジャマや半袖のTシャツで充分なくらい温かい、というか熱いくらいです。夏場は窓と廊下のドアをあけると涼しい風が通るのでちょうどいいのですが、冬場はさすがに窓を開ける訳にもいきません。ドアも締め切ってしまうと熱すぎるくらいになってしまいます。二重窓の外側だけ少し開けておいたり、頃合いを見て窓とドアを開けて冷たい空気をいれるようにするなどの調整が必要です。
滞在中は気が向いたら温泉につかってあとはずっとオンドルでごろごろ、足が無くなっちゃうんじゃないだろうかという生活でした(;^_^A
朝、起きたらまず温泉に入りにいきます。大浴場には顔だけだせる木箱に温泉の蒸気を籠らせて温まる箱蒸し風呂、温泉の蒸気をつかったサウナ(天然のスチームサウナです)噴出した黒い泥の泥風呂、打たせ湯、熱めの神経痛の湯、ぬるめの気泡風呂の火山の湯、あとは小さい露天風呂があります。以前滞在した時になかったのですが今回はサウナと泥風呂は時間制限をして夜中は入れないようになっていました。大浴場にも12時から4時までは一人で入浴しないよう注意書きがしてあって、なにかあったのかしらん?と思ったのでした。朝はたいていぬるめの気泡風呂でゆっくり温まって浴槽の縁に座って休憩を何回も繰り返してのんびり一時間くらい過ごします。
お風呂から上がったら部屋でごろごろ。オンドルなので汗がよくでます。
7時に「お食事の時間です」の放送が流れるので、大浴場と旅館部の間にある若竹寮の2階の大広間で朝ご飯をいただきます。
ご飯を食べたら部屋でごろごろ。うとうと眠くなってくるので朝寝をします。
お昼は旅館部のほうにある食堂で食べるか、館内出前を頼むか、売店で何か買って食べるか、簡単なものを作るかになります。案外お腹が空かないので以前は昼とびの一日二食でも大丈夫でした。今回も売店でゆで卵や豆腐を買ってつまんだ程度です。
お昼を食べたらまたごろごろ、昼寝です。
午後遅くなってから温泉に入ります。今度は箱蒸し風呂やサウナでよくよく汗をかいて、気が向いたら泥風呂にも入ります。このときも大体一時間くらいのんびり入ります。
部屋に戻ってごろごろ。すぐに眠くなるのでまたまた昼寝です。うとうとしてると5時に「食事の時間です」の放送が流れるので朝と同じ大広間に晩ご飯を食べにいきます。
食べ終わっても6時前。とりあえず横になってごろごろ。お腹がこなれたところで8時過ぎくらいに温泉に入ります。今度は汗を流す程度で30分くらい休憩しながらぬるめのお湯につかります。
で、9時には寝てしまう。ほんとに眠くて起きてられないんですよ。温泉だけではなくてオンドルに寝ているだけで相当体力使ってるんでしょうね~。そんなに眠いのに、夜はオンドルで大汗をかいて2~3時間おきくらいに目が覚めてしまいます。喉が渇くので水をたっぷり飲んで窓を開けて冷たい空気を入れてまた一眠り。これを一晩に3~4回繰り返します。汗で顔がひりひり痛くなったり目にしみてちくちくするくらい。悪いもんが全部出る!というくらい汗をかきました。
ただただ温泉に入って寝ていただけの5泊6日。あれだけ汗をかいたことはないくらい、体中の水分が全て入れ替わったような気分です。
↓滞在中鞄の中に入れていたケータイの銀製のストラップが黒く変色していました。恐るべし後生掛温泉パワー。ケータイの中身が大丈夫なのかちょっと心配です(笑)
(湯治旅の話は続きます)
後生掛温泉湯治部…その1
後生掛温泉湯治部…その2
後生掛温泉湯治部…その3
後生掛温泉湯治部…その4