Voyage MPD システム構築 by PCど素人 (Alix,CuBox,APU(New Alix))

PCど素人の文系リーマンがVoyage MPD(Alix,Cubox,APU(New Alix))構築に挑戦の顛末です。

No.12 全体像

2013-12-26 23:29:15 | 日記

 一応、システム全体像です。他のサイトでもこの種の構成図は当然のように出てくるので、何を今更ではありますが、念のため・・・

NAS ・・・ Elecom LaCie d2 Network2 (少し作動音が気になる)

 

Client ・・・

 ①WindowsPC用

   GMPC(Gnome Music Player Client)

   できの良いクライアント。WindowsPC用であり、こいつが五月蝿いのでヘッドフォン使用時のみ。

 ②Androidタブレット用

   MPDroid

   Android系では一番マシ。操作に手戻りが多く、MPoDに操作性は劣る。

 ③iPad、iPod Touch用

   MPaD、MPoD

   良くできたクライアント。ただしiPod Touchでは画面小さく曲名が全部表示されない。クラ系は曲名や管理フォルダ名が長くなるためこれは致命的。

 

ALIX電源 ・・・ ACアダプタ PATOS DK020-R 安定化トランスタイプ DC12V 500mA

 

LAN環境 ・・・

 ALIX、オーディオ機器とも自室(自宅2階)。WANの入り口は1階にありLANケーブルを引っ張ってこれないので、無線LANの利用が必須となる。

 そのため、ALIX、NASはHUB機能つき無線LAN子機 Buffalo WLAE-AG300N からLANケーブルを引っ張っている。(どうでもよいことですが、この子機から3,4つLANケーブルを引っ張る必要があるため、間にもう一個ハブが入っています。)


No.11 あとがき

2013-12-26 22:58:57 | 日記

 以上、2013年初夏に行った、ALIXを使ったVoyage MPDシステム導入の顛末です。

 

 私は、オーディオ趣味があるわけではなく、さほどにcriticalな判断ができるわけではありませんが(物理的な聴力はいつも検診で引っかかるくらいよくない)、それでも大まかな良し悪しの判別くらいは何とかできます(え?)。

 

 そのような私が、Voyage MPDを使用した実感は、やはりふわっとした軽くて透明な音場が綺麗に広がってくれる、初期導入コストが2万円未満であれば、その価値はコストをペイして余りある、というものです。また、非可算的、かつ、素人にとってより重大な問題、定量化予測困難な初期コストである「導入の難しさ」(特にPCや電子回路の類に詳しくない方)についても、このブログ記事にあるような手順を順を追っていけば、決して素人に手が負えないものではありません。私がこのブログを立ち上げたのも、キカイに詳しくない方のnot-visibleな導入障壁が少しでも取り除ければ、という意図によるものです。この程度の導入困難性であれば、どのような方でも、トライする価値はあると信じております。

 

 ただし一つ、音源がデジタル化されていない(つまり、CDのまま)、という方は、音源のデジタル化(NASなどに落とし込み)が、かなりの障壁になるかもしれません。

 

 ちなみに私は、元々EAC(Exact Audio Copy)を使用してCDのバックアップファイルをHDDに落っことしており、これを使ってfoobarで音楽を聴いていたので、とりあえずは何とかなりました。(CD&LPのデジタル化に3年掛かりましたが・・・)

 余談ですが、私はEACで、CDをwav+cue形式で保存していましたが(LPなどその手が利かないものは、曲ごとにwavファイルで管理)、cueシートはVoyage MPDでは綺麗に読み込んでくれない(wav+cueの場合)ようなので、仕方なくNASには、foobarを使って、既存ファイルをflacファイルに落とし直しています。これが最善手かどうかは分かりませんが、追加的な作業となってしまっています。(なおflac化は、2013年初夏から手掛け始め、2013年末現在まだ終わっていません)

 

 以上、ど素人の記事にお付き合いいただきありがとうございました。


No.10 Voyage MPD Starter Kit でのVoyage MPDの設定 おまけ シンさんヴァージョン導入

2013-12-26 22:53:15 | 日記

 別のCF 4GBを用意して、シンさんヴァージョンを導入してみた。ALiXは2013年時点のものなので、ヤマモト・ツール・ワークスHPを見ると、1022版を導入しないと動かないようである。

 ファイルは

121022_2-V085-xfs-3232rt48-mpd_yan-clk_nor-alsa1025-pwr_btn-dsd-2share.rar

 なお、シンさんのサイト中、ダウンロードサイトを探すのに手間取った。

 

 設定は、本記事No.5~9のうちタイムゾーン設定以降のすべてを、同じようにやると、ちゃんと音が出るようになった。


No.09 Voyage MPD Starter Kit でのVoyage MPDの設定 (3/3)

2013-12-26 22:32:29 | 日記

No.08から続きます。

 

7 電源断時のデータベース保持

 ALiXの電源を落とし、再立ち上げすると、データベースの再構築に結構な時間がかかる(1.5TBで10分近く)。そのため、

  http://www.yung.jp/bony/?p=1484

を参考に、これを回避する措置をとる。

 

 root@voyage:~# crontab -e* と入れると、jedの画面が立ち上がり、次のように表示される。

 

 

 この末尾行のコメント(#)をはずしてセーブする。

 

 

 SSH画面に戻ったら、次に root@voyage:~# jed /etc/default/voyage-util と入れる。

 

 

 と、またjed画面が立ち上がり、次のように表示される。

 

 

 この行末に VOYAGE_SYNC_RECOVER=”YES” VOYAGE_SYNC_RECOVER_DIRS=”var/lib/mpd” と追記する。

 

 

 これで、ALiXの電源を切っても、データベースは保持されるようである。実際、ALiXの電源を落とすか、SSHでroot@voyage:~# rebootと入れてALiXを再起動させても、直ぐにWindowsPCのクライアントソフトで、再生できるようになった。

 

 

【後記】

 シンさんver 121022_2-V085-xfs-3232rt48-mpd_yan-clk_nor-alsa1025-pwr_btn-dsd-2share.rar を別途利用して設定した際も、この設定がないとDBは電源ぶち切りで失われる。よってまったく同じ措置をしたほうがよい。

 また、 http://www.yung.jp/bony/?p=2254 の中辺りでyung様が述べておられるように、

「シンボリックリンクを作成してから

# shutdown -r now

で、一度だけ行儀よく終了」 が望ましいようだ。(このサイトにあるように、データベースを更新したあと(NASのデータアップデータなどで中味が変わっている場合)、電源ぶち切り後、さきのデータベース更新が反映されていない現象が発生したため。)実際、この作法を踏んでみたら、電源ぶち切りしても、データベースはちゃんと問題なく作動するようになった。

 

【更に後記】

 ALIXを運用してみてわかったこと。NASのデータを変更して、データベースを更新したときは、きちんと行儀良く上記のコマンドを入れてALIXを終了させるべき。でないと、データベース更新結果が失われ、NASのデータ変更前のファイルがMPDクライアントソフトに表示されることとなる。逆にちゃんとコマンドで終了させれば、電源ぶち切りでも、更新後のデータベースはちゃんと保持される。

 

 以上で、WindowsPCのMPDクライアントソフトや、iPod Touch、iPadのMPodを使い、NAS上の音源ファイルをUSB-DACを通じてちゃんと聞けるようになった。ひとまずVoyageMPD設定の目的は達成!