国際交流のススメ

舞台芸術・海外公演に関する情報をニューヨークから発信します。

黒色すみれのNYライブって

2009年10月05日 | 海外公演
   
ボーカルとアコーディオン、キーボード担当のゆか   バイオリン担当のさち


AKB48を見た同じ日、同じウェブスターホールの地下にあるライブスペースで黒色すみれを目撃した。写真の通りゴスロリ・ファッションのバンド?メンバーは2人なのでバンドとは言わないか?デュオである。フェリス女学院大音楽部卒のゆかがボーカルとアコーディオン、キーボードを担当し、ロリータ雑誌で読者モデルも務める国立音大卒のさちがバイオリン担当。なるほど、どうりで可愛いだけじゃなく、演奏技術もしっかりしている訳だ。といっても僕は音楽のことはさっぱりなので、偉そうには言えないが・・・。

ウィキペディアで経歴をチェックしてみると、なかなか面白いことが書いてあった。
「2004年、渋谷「青い部屋」でのイベント(通称:ロリパブ)で行った余興をきっかけに結成された。 たまたま観に来た音楽プロデューサー上野義美がスカウト、友人のホッピー神山にサウンドプロデュースを依頼しCDぜんまい少女箱人形(2004年9月22日発売)で、デビュー。 クラシックやシャンソン、日本歌曲や大正ロマンを基調とした音楽、独自の世界観を持つ「ロリータ・クラシック・ユニット」。」

なるほど、ああいう音楽をロリータ・クラッシックと呼ぶのか。とにかく風体とメロディがマッチしていたのは事実。フランスなどでも演奏経験があり、ルモンド紙にも取り上げられたことがあるそう。さらに・・・

「新宿ゴールデン街にて『すみれの天窓』という喫茶店を経営している。 ティム・バートンは黒色すみれのファンであり、しばしば来日時にすみれの天窓に来店している。この縁により、店内の壁にはティム・バートンのサインが描かれている。」

あのティム・バートンが常連さんとは!すごい!!しかし想像はできる。「シザーハンズ」「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」「スイニートッド」のティム・バートン。さらに日本を訪れる外国人の旅行ガイドブックには、東京唯一のゴスロリ喫茶(だったかな?)として紹介もされているそうで、結構外人さんが新宿ゴールデン街にあるゴスロリ館まで来るのだそうな。ははーなかなか面白いですな。今度、僕も東京に行ったら立ち寄ってみよう。

      
かぶりつきで演奏の聞き入るゴスロリ娘    サインを求めるゴスロリ娘たちの後ろ姿



そしてコンサートですが、いやあ、盛況でした。NYのゴスロリ・ファンたちが大挙して訪れ、そして舞台前を占拠。堂々と舞台上に座り込んでる娘も。マネージャー兼テックスタッフ兼通訳で同行していた社長さんは、黒色すみれの今後の海外展開に自信を見せていましたが、地元ゴスロリアン女子たちの熱狂を見ていると、うーん、大きくはなくても確実にマーケットはあるな、と思いました。しかし、若い白人の子がゴスロリしていると、それってそのまま、というか、かつてそういうい人いたね、みたいな。なかには本当にフランス人形みたいな娘も。むふふふ。正直言うと、音楽はちょっと僕の趣味ではなかったのですが、チーム・ゴスロリの可愛さと、2人の不思議な魅力に十分満足した僕でした。


  
一番前のファンの人は舞台上に座り込んで鑑賞     「ああ至福の時!はあ?ええやんけ!
                                  俺がなにに至福を感じようと!!
                                  ほっとけーき!(ここで本来爆笑)」




「オフィシャル・ウェブ・サイト」           
http://www.kokusyokusumire.net/
「すみれの天窓」
http://www.kokusyokusumire.net/tenmado/index.html


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