MLBで長く出ていない記録に1967年レッドソックス、カール・ヤストレムスキーが達成してから41年が経つ3冠王と、同じBOSのテッド・ウイリアムスの打率4割は1941年の記録なので実に67年前になります。 今季はこれらの記録の達成がなるのでしょうか。
今季のMLBはナ・リーグは打率3割オーバーが30人以上と打撃上位の傾向が顕著です、打率1位のブレーブスのチッパー・ジョーンズは.418の高打率、2位に.381でアストロズのランス・バークマンと強打のスイッチヒッターが1・2位で、3位がデビュー以来7年連続3割・30ホーマー・100打点以上を記録もっとも3冠王に近い男と言われる、現在.356のカージナルスのアルバート・プホルスそしてヤンキースのホセ、カージナルスのヤディエルと3兄弟でメジャー捕手として有名なジャイアンツのベンジー・モリーナが.339で4位に続く高レベルな争いが続いています。
現在4割打者、ナ・リーグトップのC・ジョーンズ
現在ア・リーグ首位打者松井(秀)
一方ア・リーグは松井の.330を筆頭に3割打者は10人とナ・リーグに比べ極端な少なさです、ただし上位の選手が話題性豊かな選手が多く面白い争いになっています。
主な打率上位選手の顔ぶれを見ると、首位の松井は開幕前はレギュラーの地位に無く主力選手の出場停止処分がありチャンスを与えられました。 そして麻薬中毒から復活を果たしたレンジャーズのハミルトン、同じレンジャーズのミルトン・ブラッドリー外野手は昨年も審判に抗議の際に転倒負傷するなど、トラブルメーカーとして有名そのせいかメジャー9年目で6球団を渡り歩いています。 タイガースのマグリオ・オルドネス外野手は昨年.363の高率でイチローを押さえ首位打者、今年は2年連続を狙います。
06年のイチローを押さえ捕手初の首位打者獲得のツインズ・モウアーも2度目の首位打者を狙っています、同じツインズのジャスッティン・モルノーは06年に打率.321・ホームラン34本・打点130でMVPを獲得、今季長期契約しチームの顔でもあります。 そしてレイズのB・J・アップトンは02年全体の2位で入団のチーム期待の星です、元々サードですが岩村の入団などで現在は主に外野手としてプレイし打率を上げています。 インデアンスのビクトル・マルチネスは昨年は3年連続3割を記録した強打の捕手ですが、スイッチヒッターを活かしモウアーに次いで2人目の捕手での首位打者を狙います。
そしてこれから打率を上げてくると思われる、イチローやA・ロッドそしてBOSのマニー・ラミレスなどを加えた多彩な顔ぶれでア・リーグの首位打者争いが展開されるでしょう。