今季のスコアブックから読み取れる事で、昨年との違いや問題点に気付いた点がいくつかありました。
一つはボールをしっかり見ることが出来たことです、これまで初めから厳しいボールを打ちに行き空振りしてカウントを悪くしたり、簡単に凡打していました。今季は追い込まれるまでは、小さく絞って甘いボールを待ち、2ストライクからもファールでネバリ相手投手に多くの球数を投げさせ、四球も増えました。
ビアーズの特長の機動力も昨年は盗塁出来なかった試合が何試合もあり、全ての試合が負け試合でしたが今季は古賀選手を筆頭に積極的に走り、敗戦の湘南鎌倉病院戦以外は全ての試合盗塁を記録しました、ただし天狗戦でも初回に5盗塁で勢いに乗り3点を取った後、2回以降は盗塁出来ず逆に相手に6盗塁を許し流れが変わりました、足が止まった時ビアーズは勢いが止まり得点能力は著しく低下し負けています、ビアーズはマグロと同じで動きが止まると死んでしまいます。
投手も昨年は早い回から四死球が多く守り・バッティングともリズムに乗れませんでしたが今季は改善が見られました、特に武田選手は4回・5回位までは大崩せず安定したピッチングが出来、ある程度計算できるようになりました、3投手の起用法と継投のタイミングは難しい問題でしょう。
バッティング技術面でも個々に進歩した形が見られました。たとえば熊沢選手は夏場までは肩の開きが早くドアースイングとなり、外角球に対応出来ず空振りか引っ掛けた打球でした、また内角の甘いボールをジャストミートしても大きく左に切れてファールとなり、まったくヒットが打てずスランプに落ち込んでいました。スイング修正に取り組みバットをミートポイントへ最短コースに振りボールの内側を叩くインサイドアウトのスイングを身に付けるや、9月からは大変身しその後の5試合で13打数9安打3ホームラン・3塁打2塁打各1本・ヒット4本と絶好調でした。
またリフ戦の高橋選手の右への3連続安打・川田選手の天狗戦でのやはり右へのヒットと2塁打はヒットを打ちたければ右へ打てと言うヒントでしょうか。
課題は相変わらず得点圏へ走者を置いた時のバッティングでしょう、打とう打とうの気持ちばかりがはやり、肩に無駄な力が入り肩が早く開き易く、バットが外から遠回りしがちです、これでは当然ジャストミートは出来ません、ボールをポイントへ呼び込み最短コースにバットを運ぶコンパクトなスイングをオフの間に身に付けましょう。
大変身の熊沢選手、また大振りして前に戻らないように気をつけましょう。
ビアーズの象徴、足で攻める、古賀キャプテン。
4・5回までは安定した投球の武田投手、肩のケアとスタミナアップを。