「ジョジョ・ラビット」
2019年 アメリカ
監督 タイカ・ワイティティ
出演 ローマン・グリフィン・デイヴィス スカーレット・ヨハンソン
ネット配信(字幕) T0H2
ふらふら度★★★★☆
1月8日に観た映画を振り返る…。第2次コロナ療養期に観たサブスク映画その2。「Disney+」に入会して、もう4年ぐらいか…? 入会直後に、この「ジョジョ・ラビット」が気になって、そのうち観よう、と思ったのに、ずっと放置していたんだよなァ。いつか観ようと思いつつ、いつまでも観ないパターンの典型だ。昔、地上波やCSで録画した映画もHDDに放置したまま観ていないし…。
予期せぬコロナ感染で時間を持て余した結果、ようやく、この映画を観る気になった。災い転じて…という言葉があるが、転じるかどうかは、本人の行動次第だろう。真面目に不真面目なタイカ・ワイティティが、戦争というタブーに挑戦した意欲作である。第二次世界大戦をテーマにしたコメディ映画って、日本じゃ、絶対に作れないもんなァ。タイカ・ワイティティ恐るべし…。
つーか、ナチスを描いたハリウッド映画を観ると、いつも思うんだけど、アメリカ人が英語でナチス軍人を滑稽に演じる姿を見て、ドイツ人は、どう思うんだろ? 韓国人が韓国語で日本人を滑稽に演じたら、ただでさえ悪い日韓関係が地に落ちるよなァ。ましてや、日本人が日本語で韓国人を滑稽に演じたら、大暴動が起きそうだ。表現の自由は、パワーバランスによりけりか…。
しかし、この映画は、単純にナチスをコキ下ろしているのではなく、戦争そのものをコキ下ろしているようだ。コミカルに描きつつも、シニカルに世界を批判している。ラストシーン、ナチス少年とユダヤ少女が、チグハグなダンスをするシーンは、真面目に不真面目なタイカ・ワイティティの真骨頂という感じがした。こんなに面白い映画を、ずっと放置していた自分が情けない。