
六本木ヒルズで「スター・ウォーズ展」を満喫してから10分ぐらい彷徨って次の目的地へ。そこは、六本木のビル群にャcンと鎮座ましましているので、スマホの地図アプリがなければ、多分、辿り着けなかっただろう。出雲神社東京分祠である。某局の街ぶら番組で観て以来、ずっと行きたかったのだ。ホントは、島根の総本社に行って大しめ縄を見上げたいんだけど、お金も時間も足りなくて…。
知らずに通りかかったら、ここが神社だと解らないかも知れない。コンクリートと木造のハイブリッド建築で、パッと見、金持ちの私邸のようだ。鳥居はなく、階段を上ると、いきなり拝殿がある。髪の長い女性が1人、俯きながら真剣に祈願していた。手水舎を探すと、左の通路にあったので、まずは、そちらへ。手を洗って、口に水を含んだが、どこに吐けばいいか解らず、思わずゴックン飲んでしまった。
下手な作法で身を清めてから、手水舎の隣にある小さな社へ。先に、この祓社(はらいのやしろ)にお参りし、汚れを清めてから神様の前に行くらしい。分祠とは言え、流石、名高い神社だ。5円を賽銭箱に投入して、プレ参拝。神主さんが持っている白い紙がヒラヒラ付いたお祓い棒があり、それを左右に振って「祓い給え、清め給え」と3回となえた。ちょっと恥ずかしいが、身が引き締まる思いだ。
再び拝殿に来ると、先ほどの髪の長い女性の祈願は、まだ続いていた。随分と願い事が多いらしい。その女性から少し離れて、俺も参拝。今度は、ちょっと奮発して100円を賽銭箱に投入した。一般的な拝礼は、「二礼二拍手一礼」だが、出雲神社は、「二礼四拍手一礼」となっている。ぎこちなく拝礼をして、世界的な平和と個人的な幸福を祈願。神社での作法をスマートにこなせる大人になりたい。
100円お御籤は、「第二番」と出た。出雲大社のお御籤は、吉凶がないそうだ。ネットによると、番号が若いほど良いという噂があるらしい。運勢「本年は、何事も引込み思案や取越し苦労は大禁物」、通信「便りあり」、土木「新築造作よい」、結婚「大いによい」、病気「近くなおる」、移転「見合わすべし」、失物「見つかる」、売買「小利あり」、方位「四方すべてよい」、旅行「よい」とのこと。確かに良いかも。

続いて、手水舎の近くにあった御守所へ。縁結び、厄除け、開運、交通安全と、色んな種類の御守りがあったが、オールマイティっぽい壮気健全守1000円を購入した。去年12月の上野東照宮、今年1月の靖国神社に続いて、人生3度目の御守り購入である。ずっと、御守りなんて買うヤツはアホだ、と思っていたけど、やっぱり、持っていると安心するんだよなァ。俺も気弱なオッサンになったもんだ。
御守りを買って、三度、拝殿の方まで来ると、髪の長い女性は、端の方に移動していた。顔の前に手を合わせ、何やらブツブツ言っている。おいおい、もう10分ぐらい祈っているじゃん。どんだけ必死なんだよ…。そうかと思えば、若い兄ちゃんが手水舎をスルーしてサクッと参拝し、直ぐに帰ってしまった。う~ん、神様も忙しいねェ。ちなみに、出雲大社は、「いずもおおやしろ」が正式名称らしい。