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クライマーズ・ハイ

2008-08-02 00:06:44 | 活弁見聞録
ズレ:「お盆の時期になると毎年記憶が蘇る未曾有の大惨事を背景としているだけにフィクションとして見るにはなかなか気の重い部分もあるものの、原作者が実際の取材に当たった地方紙の記者さんだっただけに新聞業界の内幕を赤裸々に描き出した群像劇としては出色の出来映えと言えそうだぜ。
 リアルタイムでは実際の事故をご存知ない方にとっちゃその頃はまだ携帯どころか地方新聞社には無線もなかったって辺りから既にアンビリバボーかもしれないけど、日々御巣鷹の尾根のニュース画像を目にしてた世代とすれば時折インサートされる谷川岳の峻壁が絶妙なモンタージュになって、事故の惨状に直接触れるまでもなく当時の絶望的な状況がまざまざと蘇るってもんよ。
 映画に取り上げられている事故直後の状況だけでなくその後の周辺情報や現地の山深さにも触れてる身としては殉難された皆様のご無念を察するにその都度万感胸に迫るものがあり、作品鑑賞を通じてひたすらご冥福をお祈りするようでぃ」
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