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ダンケルク

2017-10-01 21:54:54 | 活弁見聞録

 つれ:「全編に亘って敵兵の描写が一切ないとか微妙な時間差で3つの視点を交錯させるとかのサスペンスタッチの演出効果や実写ならではの絵画的な遠景主体の画面構成の所以もあってか、CGを多用していかにもハリウッド的な派手さが伴う米軍中心の第二次大戦ものとは異質な趣のノンフィクション風に仕上がってるねぇ。
 本邦のWWⅡミリオタならスピットファイヤのシーンだけで十二分に萌える要素はあるものの、余計な説明抜きでナチス批判や見慣れた形の米独軍ヘルメットも登場しないとなるとダンケルク撤退作戦の史実をご存知ない方の目にはいつどこの事かも分からないBC級戦争映画に見えやしないかとこっちが余計な心配をするくらいだよ。
 おそらく大英帝国にとってのダンケルクてなぁ日本で言えば沖縄県民斯く戦えり的な特別な追憶があるんだろうけど、敢えてそこを強調せず混乱の中での普遍的な連帯や排外感情に対する融和思考って辺りをテーマに据えるところが難民対応やレイシズムに揺れる当世ならではの作品とも言えそうだよねぇ」

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