つれズレ愚抄

つれ：「知事さん直々の米国行脚が奏功したか、カリフォルニア州バークレー市議会から辺野古反対決議の応援があったそうだよ」

ズレ：「いかに自他ともに認める民主主義の総本山と雖も一市議会が連邦政府を動かすことはあるまいけれど、反対派には大層心強い話だわな」

つれ：「あちらも風光明媚な湾に面する立地の所以で、サンゴ礁を無残に埋め立てるってのが琴線を乱したのかもねぇ」

ズレ：「海洋棲息生物がこの４０年で半減して６度目の大絶滅期に入ってるのかもてな研究もある中じゃ、国と県との角逐とは別に軽々な海洋の埋立には改めて熟慮する余地があるのは間違いなさそうだぜ」

つれ：「ヤマトンチュー政府が集団自衛で米軍追従の賽を投げたからには、そんなこたぁ歯牙にも掛けずに往時の薩摩藩の如くウチナンチューをねじ伏せる勢いなんじゃないのかぃ」

ズレ：「その安保法制で中国さんの脅威を言うなら、辺野古の埋立を自ら見合わせることで南沙埋立の非を国際社会に強くアピールして牽制するてな対抗策だってあるだろうによ」

　
つれ：「世界を向こうに回してその手の老獪な外交を展開できる知恵と胆力があるもんなら、そもそも集団自衛なんて不細工で大騒ぎしてやしないよ・・」