ズレ:「時代設定は現在なんだろうけど、時流から隔絶されたように寂れた各部屋を舞台にしたグランドホテル形式で分かり易いシモネタの笑いを誘いつつそれぞれにそこはかとない哀愁でホロっとさせる筋の運びはどこか昔懐かしい邦画全盛期の艶笑系喜劇を彷彿とさせるようでぃ。
山の中なのにシーサイドとはこはいかにてぇ掴みのボケを補強するように実際に海のない栃木県界隈でロケしてるあたりの念の入りようは或いは楽屋オチ的なクロサワ作品へのオマージュのようでもあり、フィルムノワールやアメリカンニューシネマのティストまで漂わせる総花的なバランス感覚は新たにシーサイドモーテル形式と銘打ってもバチは当たらないかもなぁ。
こういうスタイルの常として登場人物はいずれもキャラが際立ってて一人一人のシーンは少なくてもその分それぞれに強力な印象を残してくから、長く余韻を楽しめるのもこの形式ならではの見どころだわな」
山の中なのにシーサイドとはこはいかにてぇ掴みのボケを補強するように実際に海のない栃木県界隈でロケしてるあたりの念の入りようは或いは楽屋オチ的なクロサワ作品へのオマージュのようでもあり、フィルムノワールやアメリカンニューシネマのティストまで漂わせる総花的なバランス感覚は新たにシーサイドモーテル形式と銘打ってもバチは当たらないかもなぁ。
こういうスタイルの常として登場人物はいずれもキャラが際立ってて一人一人のシーンは少なくてもその分それぞれに強力な印象を残してくから、長く余韻を楽しめるのもこの形式ならではの見どころだわな」