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ハート・ロッカー

2010-03-14 22:53:32 | 活弁見聞録
つれ:「アバターが大騒ぎされてる中でボッとすると元夫婦対決とか女性監督受賞かとかの話題作りのためのノミネートかと思いきや、爆弾処理を通してテロ戦争の実情をドキュメンタリータッチで描き出す長尺にして寸分も飽かせることなく、伊達や酔狂でアカデミー賞に輝いた訳じゃないと納得させられる映画だったねぇ。
失礼ながらビックネームとは思えない俳優さんで固めてるのもリアリティの一助となってるようで、お馴染みのスターがヒーローを演じてる訳じゃない分戦場に駆り出された市井の人々が現に英雄的な献身をしてるって同時進行の事実が胸に迫り、穿った見方をすりゃ多分に国威発揚的な要素も含めての受賞って面もあるんじゃないかぃ。
第二次大戦ものはヒーロー礼賛、ベトナムものは懐旧的な自省が主題だったけど、現在形で国対国の戦争とは全く異なるテロ戦争が題材となると出口の見えない絶望感が正に衝撃波のように伝わってきて、前線の兵士ならずともそういう戦争を指示するおエライさんがまず爆弾の前面に立ってみろと叫びたくなっちまうよ」
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