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チェ 28歳の革命

2009-01-18 00:09:36 | 活弁見聞録
ズレ:「そう言やぁ映画全盛期には休憩を挟んでの前後編上映てな大作が結構あったもんよと思い出させるような前後編連続作品の前編はキューバ革命成功までの立志伝的な色合いながら、歴史の教科書的な編集ではなく時期をモザイク状に配置してみたりことさらにヒロイックなエピソードを強調する訳でもなかったりと、淡々としたドキュメンタリータッチの仕上がりになってるわな。
 ゲバラと言えば格差と抑圧を揺りかごにして育つ革命がロマンをもって語られた時代のおそらくは最後を締め括る代名詞として皆様先刻ご承知でしょうというスタンスもあるのか、ゲバラさんらしさを醸し出す主演俳優さんの風貌とかほぼ全編を通じてのスペイン語とか小火器中心の地味なゲリラ戦とかとも合わせて、人物の伝記にも深入りせず必要以上に多くを語らせないってところにかえって一層のリアリティが感じられるんじゃねぇか。
 その分遠く離れた東洋で生前のゲバラさんの印象もない世代ともなればある程度予備知識がないことにはもう一つよく分からないとかの感想も出そうだけど、この映画はまだ半分、後半もご覧いただいたうえでご判断くださいと後ろ髪を引く心憎い演出ってとこもあるかもしれねぇぜ」
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