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ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛

2008-07-21 00:08:38 | 活弁見聞録

ズレ:「前作のいかにもメルヘンチックな展開に比べると、今回はさながら歴史絵巻風の合戦スペクタクルで、お伽噺として片付けるには有り余る含蓄が感じられるわな。
 思えば前作は氷の魔女やらライオンやらが前面に出て妖かしの類や動物が大活躍の中、人間として登場するのはほぼ主人公のみだったのに対して、今回も前作でお馴染みのキャラは出てくるもののほんの添え物程度で、大量に登場する人間が織り成すドラマの方がよほど禍々しさを醸し出してるとすれば、そもそも人間とメルヘンてなぁ相容れないのかもと唸っちまうようでぃ
 物語の終盤で侵略者として圧倒的な兵力や技術力を持った人間軍がナルニアの魔力即ち自然力の前に崩壊するってのも何やら暗示的でもあり、経済や科学技術の進展を謳歌してきた人間社会がその過程で犠牲にしてきた自然から今になって地球温暖化とかに伴う環境変化のシッペ返しを受けてる図式とも重なって、角笛やらアスランやらの縋るもののあるナルニアが羨ましいばかりだぜ」

 

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