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ラスト、コーション

2008-02-24 02:09:31 | 活弁見聞録
つれ:「抗日運動に血気盛んな学生さん達が熱に浮かされるように勢いで始めた暗殺ごっこがどっぷりと深みにはまっていく図式は、やがて浅間山荘事件とか連合赤軍事件とかに繋がっていく華やかなりし学生運動末期の日本を見てるようでもあるよねぇ。
 戦前の中国ものってぇと絵に描いたような悪役の日本人が登場するのが定番のところ、この話は中国人同士の抗争で直接日本人が関わってはこないものの、むしろそれだからこそ背景にある当時の日本の存在感ってのがジワジワ伝わってきて、今の日本にいて想像する以上に中国に与えた影響とその記憶は大きそうだってのが実感されるようじゃないかぃ
 官能描写と色恋模様が売り口上になってるようで時代考証にも若干甘さを覚える節もなしとはしないけど、存外に長尺なのを感じさせない緊迫感を維持してるのはなかなか見事なお手並みで、歴史ドラマとしても十分に見応えのある感じだったよ」
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