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マリア・カラス

2008-02-16 23:30:53 | 活弁見聞録
ズレ:「稀代の歌姫と世紀の富豪の恋物語らしく絢爛豪華な舞台にさりげなく著名人が登場し、全編を通じてヨーロッパのエスプリとかインテリジェンスとかいうものが漂ってる感じだぜ。
 受け取り方は人それぞれで、純愛を捧げるカラスさんに対して恋もビジネスのうちのオナシスさんって図式に乗ってカラスさんに肩入れする手もあるし、恋は盲目で一途に燃え盛るカラスさんに対して仕事と色恋のバランスをとる冷静なオナシスさんって構図でオナシスさんに理解を示す手もあるし、実際のカラスさんとオナシスさんの経緯は存じ上げないからこそ大人の恋愛ドラマとして存外に楽しめたってとこはあるかもしれねぇなぁ。
 正に石田純一さんの名言”不倫は文化だ”を地でいくような展開で、結婚という制度と恋愛という感情を使い分けるのが欧州貴族文化の伝統ということなら、不貞には厳格な武家社会の伝統が生きているのが日本の風土ってことになるんだろうけど、日本にだって光源氏が浮名を流した平安文化があるからには欧州流の恋愛を受け入れる土壌はありそうだわな」
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