のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

なぜ、テロの標的が「カンボジアレストラン」等であり、史跡ではなかったか

2015年11月20日 04時01分53秒 | テロリズム
たんぴょ子
‏@tanpyoushi さんのツイート。

――「政教分離」は、信仰の自由を守るための大原則。でも、イスラム過激派は「イスラム教と政教一致」していない国を敵国認定。冗談じゃない。だから原理主義者って嫌いなの。かといって力で抑え込めるものでもないし。難しいなあ。 〔14:28 - 2015年11月19日 〕――

たんぴょ子さんは、

テロの標的にされたのは、

「政教分離」という制度的な理念ゆえだと受け止めている

(下記〔資料〕参照)。

その観点から見ると、

確かに、

イスラム地域では存在しない

享楽的なもので満ちている。

もし、正しく「政教一致」が正しく守られていれば、

この世に存在し得ない街なのかもしれない。

キリスト教の世界でも

是認し得ない退廃がそこにあるのだから――。

三宅洋平さんだったかな、

「ISは何故かルーブル美術館や国会議事堂を攻撃しない」のかを

問うていた

(拙稿「三宅洋平さん / 「IS… ?のまま」」参照。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/e445a378dc54ca033eb62faebd1b5bbf)。

たんぴょ子さんのツイートは、

その一つの答えだ。

襲撃された場所は、サッカー場や飲食店だ。

この辺りは、

昔から歓楽街だったという

フランス在住者、エリック ・C @x__ok さんのの証言もある。

――このカンボジアレストランがなぜ狙われたか。お洒落で夜遊びの好きな人たちに格好の場だった。カンボジアの雰囲気で外に席が多く出ていてオープンな感じは特にタバコを吸う文化好きな人達には理想的な場所でもあった。だから外だから撃ちやすかったし遊び好きの雰囲気はイスラムの理想の真逆だった。〔6:25 - 2015年11月18日 〕――

――カンボジアレストランからバタクランがある地域は、19世紀の昔から、酒、歌、踊りなどパリの夜の遊び場だったという。つまり金を落とし、自由を謳歌した場所。ここ20年、その雰囲気が帰ってきていた。その全てがイスラム教が理想とする社会の逆のものだ。〔6:30 - 2015年11月18日 〕――

だが、他面、その歓楽街は、

貧困地域でもある。

むしろ、我々は、

そこに目を注ぐべきではないだろうか。

エリック ・Cさんは、

こう証言する。

――パリの1月のシャルリー・エブドテロの時も今回もどちらもパリの貧乏地域側だ。結局、戦争も同じだが富裕層側は被害が出る事が少ない。テロとの戦いと皆が言う様に仕向けられながら実際戦わされるのは庶民側なのだ。東京でも何かがあっても松濤、元麻布、田園調布、白金台などには被害はでないだろう。〔3:25 - 2015年11月19日 〕――

そこに目を塞いで、

「政教分離」という理念との肌合いの悪さを取りあげるのは、

一見、分ったような議論でありながら、

穿ち過ぎというもので、本質を見損なっているのではないか。

たとえば、

下記〔資料〕に転載した東京新聞の記事のように、

文化の違いと言えば、

小気味がよく、

それだけに注意が必要だ。

この点はまた、

エリック ・Cさんが次のように指摘されている。

――本当にそうですね。日本のメディアは「左派」という言葉を殺してしまいました。だから日本の人たちは「左派」の意味を正確にわかっていません。私ももちろん「左派」です。当たり前の事ですが、日本の多くの人たちはこの言葉に驚きます。 〔21:33 - 2015年11月18日 〕――

かように、

「階級格差(社会格差)に反対する人達」

日本では「『左派』の概念が死んでいる」という点から考えても、

注意しすぎることはない

(なお、「左派」とは、

エリック ・Cさんの定義に従えば、

「階級格差(社会格差)に反対する人達」のことだ

〈エリック ・Cさんのツイート〔4:09 - 2015年11月19日 〕参照〉)。

でも、これは、

そんなに難しい注文ではないはずだ。

中東のテロリストと言っても、

我々、日本の普通の住民と変わらいことを心得よ、

ということだ。

すなわち、

――要するに富裕層の地域はその雰囲気に慣れている人間じゃないと近寄りがたいものという事ではないでしょうか。知らずにそういう雰囲気になる努力がなされているのだと思います。色彩とかの感覚とか人の言葉遣いとかの心理的な要素がそれだと思います。 〔3:58 - 2015年11月19日〕――

富める国と貧しき国を隔てる

貧困問題は、

生々しいほど感触的なものだ。

そこをみず、

イスラム圏との文化的・理念的な“肌合いの違い”を語るのは、

実は、最も身近な

物質的な“違和感のなさ”を無視しているように感じる。

すなわち、

歓楽街は、周りの目を気にせず、

イスラム教徒の足の踏み入れやすい場所だったから

テロの標的になったということだ。


〔資料〕

「なぜフランスが狙われる?」

   東京新聞(11月19日、朝刊)


転載元:東京デンシバン!(超人)@tokyo_denshiban さんのツイート〔13:23 - 2015年11月19日










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