goo blog サービス終了のお知らせ 

のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

金子勝氏 / 「笹井芳樹氏の記者会見 小保方晋三現象極まれり」

2014年04月17日 13時12分13秒 | 科学の情報
金子勝@masaru_kanekoさんのツイートです。


――【小保方晋三現象1】昨日の笹井芳樹氏の記者会見はひどいものだった。すべてのねつ造に共通するのは、データが紛失してなくなること。権力の高いほど開き直りも強く、開き直りの記者会見を堂々とやればまかり通ってしまう。小保方晋三現象極まれり。
http://goo.gl/vCgF5w 〔4:20 - 2014年4月17日 〕――

謎を解く

機会だったはずの

「笹井芳樹氏の会見」が

同氏の責任逃れの場に終わった(ように見える)。

すべては、

小保方氏の胸の内なのか。

笹井氏によると、

「実験を“通し(スルー)”では見ていない」

ということだった

(下の動画、ビデオタイム1:25:00~参照)。





この動画の最後の方、

ビデオタイム2:58:28以降で、

日経サイエンスの

フルタと名乗る女性記者が

「『STAP細胞は存在する』と理研が判断した証拠(エビデンス)は、

過去のデータの中に存在する。

したがって、

検証は、

そのデータを手元に置く

理研がする他ない」

とした上で、

骨盤細胞のことを話題にされていた。

しかし、不思議なことに、

笹井氏の答弁の段に

音が

聞えなくなった。

これは、特許の利害に触れるので

伏せたと言うことだろうか。

笹井氏は、

小保方さんが

今後、

実験で意図するのは

“再現実験”だと規定付けしていた。

自分たち理研の職員が

やる“検証”とは、その点、異なるということだろう。

しかし、小保方さんの排除を

正当化しようとする

こんな区別は、

まさに

過去のデータを

小保方さんから奪い、

“再現実験”の不能という結果を

押し付けることに帰着しないだろうか。

だって、

同じ条件を用意できてこその

再現だから。

違うのだろうか。

金子勝氏は、

文科省の定義によればとして、

「根拠を示せば『不正行為』にはならない」

と指摘される(注)。

同時に、しかし、その後に続く文において、

―ー小保方・笹井コンビは記録とデータという根拠を示せない 〔4:22 - 2014年4月17日 〕――

と仰る。

この指摘は、

確かに事実その通りだろう。

だがこれは、一方には無理難題な糾弾であるのに対し、

他方にあっては、

獲物を手にするするための

盗人のモラトリアムではないか。

過去のデータから

遠ざけられる小保方氏にとっては

根拠をあげるのは

不可能だ。

他方の笹井氏にとってはどうか。

小保方さんの発見を

精査して

“検証”という名で

発見の値踏みをする時間が与えられる。

そしてその値踏みされた

額如何によって、

何らかの

根拠が提示されることになるのだろう。

これを不正義と呼ばず、

何と呼ぼうか。


(注)「研究活動の不正行為への対応に関する科学研究費助成事業における運用方針」

☆ 記事URL:http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/07041612.htm

(不正行為の定義)
第3 対象とする不正行為は、科研費を活用した研究活動において発表された、論文、著書及び研究発表等の研究成果(以下「論文等」という)の中に示されたデータや研究結果等に関する次の(1)から(3)に掲げる行為とする。
なお、科学的に適切な方法により正当に得られた研究成果が結果的に誤りであったとしても、それは不正行為ではない。また、故意によるものでないことが根拠をもって明らかにされた場合も不正行為にはあたらない。
(1)捏造
存在しないデータ、研究結果等を作成する行為。
(2) 改ざん
データ、研究結果を真正でないものに加工する行為。
(3) 盗用
他の研究者のアイデア、分析・解析方法、データ、研究結果、論文又は用語を、当該研究者の了解若しくは適切な表示なく流用する行為。



〔資料〕

「笹井氏会見に識者『理研、機能してない』『このままでは夢の細胞』」

   産経ニュース(2014.4.16 20:21)

☆ 記事URL:http://sankei.jp.msn.com/science/news/140416/scn14041620210009-n1.htm

■企業のガバナンスに詳しい企業コンサルタント・大関暁夫氏

 これまでのいきさつを見ても、理化学研究所は単なる科学者の集まりになっていて、組織としてまったく機能していない。そもそも小保方晴子氏、笹井芳樹氏という同じ組織に属する人間が別々に会見をすること自体が、一般的な感覚からするとおかしく思える。

 このままでは、笹井氏の会見での発言にまた誰かから反論やコメントが出てきて、まともなコミュニケーションができなくなってしまう。本来なら理研が関係者を一堂に集めてそれぞれの意見を聞き、持っている資料を集めて論点整理することが必要だ。その上で、研究者の間に異なる認識があることも含めて表に出すべきだ。それが組織マネジメントというものだ。それができないと、根拠の薄い醜聞や噂話ばかりが出回ってしまう。

 理研には、最初にSTAP細胞についての会見をした責任がある。研究機関は一般企業とは違うという指摘もあるが、理研は行政が担っていた分野を民間のような効率重視で運営していくことが求められる「独立行政法人」だ。独法として統率力を持った適切な運営が求められているわけで、法人組織としての意識を持たなければいけない。

■近畿大農学部、伊藤龍生教授(再生医学)

 STAP研究の詳細なデータが語られることを期待したが、理屈ばかりでデータは何も示されなかった。データのない『有力な仮説』をどう信じろというのか。何も明らかにならないことに違和感を覚えた。STAP細胞には実在してほしいと思うが、特許に関わるとしてデータを隠すのは疑問だ。第三者機関と秘密保持契約を結んで検証を働きかけるなど、やり方はある。小保方氏がいないと再現できないなら、このままでは本当に『夢の細胞』で終わってしまう

   


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。