田原総一朗氏が
ある政治家に次のような質問をします。
――さきほどホウレンソウの話が出ましたが、福島や北関東産の野菜、原乳の一部が出荷制限を受けました。この判断についてはどのようにお感じになりますか?
(これに対し、答えは、次の通りです)。
結論を言えば、出荷停止は間違いだったと思います。人体に影響を与えるような汚染のレベルにはほど遠いのに、結果的にあの地域の農畜産業を全滅させかねない話になってしまった。
二〇〇八年に発覚した「事故米」事件のとき、私は農水大臣でした。あのときは「ごくわずかでも人体に影響を与える可能性があるものは、全量焼却処分にする」と宣言して、事態を収めました。それをやったときの影響の範囲は限られていたんですね。しかし、今回はあまりにも対象が広く、影響は甚大。基準を少しでも超えたら全量出荷を止めるというのは、正しい判断ではなかったと思います。
このやり取りは、
「中央公論」
2011年5月号に掲載されています。
対談のタイトルは、
「福島原発事故は政府による災害だ」です。
☆ リンク
答えている政治家は、
石破茂氏、
当時の自由民主党政務調査会長。
これを読んで、
石破茂氏が
3・11直後の
ホウレンソウが桁違いに汚染された放射能濃度につき
「基準を少し超えた」
という程度の認識レベルだったのを知り、
戦慄を覚えました。
ほんと、怖い危機意識ですな…
これが相手なら、
菅氏が首相で
まだよかったんだろうと納得できました。
石破氏って、
肝っ玉が据わってそうに見えます。
しかし、実は、
単に“無知な人”という
だけだったのですね。
思うに、この人、
総裁有力候補であると同時に
総選挙における
落選目玉候補ですな。
はい、
御免なすって。
ある政治家に次のような質問をします。
――さきほどホウレンソウの話が出ましたが、福島や北関東産の野菜、原乳の一部が出荷制限を受けました。この判断についてはどのようにお感じになりますか?
(これに対し、答えは、次の通りです)。
結論を言えば、出荷停止は間違いだったと思います。人体に影響を与えるような汚染のレベルにはほど遠いのに、結果的にあの地域の農畜産業を全滅させかねない話になってしまった。
二〇〇八年に発覚した「事故米」事件のとき、私は農水大臣でした。あのときは「ごくわずかでも人体に影響を与える可能性があるものは、全量焼却処分にする」と宣言して、事態を収めました。それをやったときの影響の範囲は限られていたんですね。しかし、今回はあまりにも対象が広く、影響は甚大。基準を少しでも超えたら全量出荷を止めるというのは、正しい判断ではなかったと思います。
このやり取りは、
「中央公論」
2011年5月号に掲載されています。
対談のタイトルは、
「福島原発事故は政府による災害だ」です。
☆ リンク
答えている政治家は、
石破茂氏、
当時の自由民主党政務調査会長。
これを読んで、
石破茂氏が
3・11直後の
ホウレンソウが桁違いに汚染された放射能濃度につき
「基準を少し超えた」
という程度の認識レベルだったのを知り、
戦慄を覚えました。
ほんと、怖い危機意識ですな…
これが相手なら、
菅氏が首相で
まだよかったんだろうと納得できました。
石破氏って、
肝っ玉が据わってそうに見えます。
しかし、実は、
単に“無知な人”という
だけだったのですね。
思うに、この人、
総裁有力候補であると同時に
総選挙における
落選目玉候補ですな。
はい、
御免なすって。
>基準を少しでも超えたら全量出荷を止めるというのは、
>正しい判断ではなかったと思います。
そのときの基準が決まっていたのなら、それに従ったので
正しい判断だったという方が国民にとって信頼感に繋がるでしょうに。
世界でも基準が高いところは過去に事故があった国で、
その影響が及ぶ所がほとんどですよね。
しかし、本当のところは内部被曝の影響は良くわかっていない
(データが少ない或いは隠されたもの)が現実。
チェルノブイリでも影響が少ない所の住民の検査は10年間行われていない所もあったらしく
(金銭的にも予算がなく)後回しにされたものの、10年後に初めて実施されたときには
被害を受けた場所の住民より高い放射線量を示した人もいたらしいです。
チェルノブイリの大事故でもそこまで細部にわたる
ちゃんとしたデーターは残されていないのが現実です。
何を基準としているのか明らかではないと考えるのが無難でしょう。
事故当初、殆どの政治家が原発無知だったのではないでしょうか?
今までのレベルで設定されていたデーター内で考えての処理は当然だったと思います。
むしろ、今回はあまりにも対象が広かったからという理由で、
それら影響の及ぶ国と一緒にしたというのが怖いです。
WHOは妥協した感があり、まだまだ事実は隠されていることが多いと感じるからです。
チェルノブイリでは、旧ソ連が半径600キロを放射性物質拡散地域と見て、即刻で調査を始めましたでしょう。日本では、大したことない、大したことないで専門家にかん口令を引いたのと大違いです。
3月19日、栃木県佐野市で採取されたカキナから、1キロ当たり2000ベクレルの放射性ヨウ素が検出されました。政府は21日に出荷停止を指示すると同時に基準値をそれまでの低い値から1キロ当たり2000ベクレルに大幅に引き上げました。政府は、この後、この値を5日連続して下回れば、片っ端から「安定した」と言いだして、出荷停止の解除をしてました。確認された放射性核種はヨウ素でしょ。半減期は8日と言うから、それを待って安全としたわけです。しかし、拡散した放射性核種は、ヨウ素だけではないのだから徹底した調査をすべきだったです。
そこを指摘すべきなのに、「ちょっと越した」で済ませようとする感覚が許せないです。
この頃は、みんな知らなかったというけれど、僕は、政府の行っている欺瞞をきちんと不十分ながら感じてました。
お話によると、石破氏は、東海事故のとき、担当大臣として農産物の全面破棄を命じたと言います。その理由につき、ほかす量が少しだからそれができた。今回は汚染された地域が広いから黙ってりゃよかったんだと言うわけでしょ?
この発想、おかしいです。
指を怪我した患者がいた。そのとき、人体に対する影響が小さいから、わたしは、外科医として指を切断した。今回、がん細胞を発見した。人体に対する影響がすこぶる大きいので、忘れることにした。そんな告白を大真面目にする医者がいたとして、「まあ、無理はない」と判断される方がいるなら、医者ともども誰かにマインドコントロールされていると考えた方がいいと思います。