【入選Ⅱ/20句】
★泥んこや牛舎の春が動き出す/志賀たいじ
牛の動きや牛を飼う人の動きまで生き生きと見えて来る句だと思います。(碇 英一)
凍てついていた牛舎の土が、春の訪れとともに泥濘だす状況を、「春が動き出す」と捉えたところが素晴らしい。(中村光声)
★囀りの枝から枝へ春を撒き/野本俊枝
下五の「春を撒き」の表現が御句を引き締めていて好きな句です。(篠木睦)
鳴き声の広がり春の訪れを撒くはいいですね。(大給圭泉)
★掌なお火照りありお水取り/中村光声
お水取りの興奮ときめき、「なお火照りあり」に惹かれました。(渋谷洋介)
★あっ!たんぽぽ!とサッカー少年二人過ぎ/古田けいじ
たんぽぽとサツカーボールの取り合わせ。二人過ぎに実感を得ました。異色の句です。(町田智司)
★曇天に囀り大きく突き上げる/藤田裕子
春になり囀りの声が高くひびきます。曇り空を押し上げ青い空を呼んでくるような勢いです。(池田多津子)
★明日もまた遊ぶ約束春日永/飯島治蝶
「また、あした」の言葉が春の夕に聞こえてきそうです。(大石和堂)
★短きはひそやかに揺れ梅の枝/碇英一
確かに枝は短ければ風に揺れにくい。それを「ひそやかに揺れ」と表現する作者の思いに共感を覚える。(尾 弦)
★黄水仙終の棲家は母のそば/長瀬正之
★新書ひらく傍らに咲くフリ-ジア/石井秀子
★名水に銘酒の郷や桃の花/安丸てつじ
★放たれし犬の駆け出す春の土手/大給圭泉
★花びらを栞にしたるイースター/矢崎すみ子
★三叉路を曲がれど春月ついてくる/高橋秀之
★弁当を見せ合う園児花の丘/堀佐夜子
★飛鳥路の古き宮跡春の空/河野啓一
★盲導犬街の春風渡りけり/おおにしひろし
★店先の幟裏文字さくらもち/矢野文彦
★パソコンを消して煌々春の月/希往来
★うららかに子らの呼ぶ声こだまする/池田多津子
★哲学の道こまやかな春の道/大石和堂
▼伝言などは、下の<コメント>にお書きください。
★泥んこや牛舎の春が動き出す/志賀たいじ
牛の動きや牛を飼う人の動きまで生き生きと見えて来る句だと思います。(碇 英一)
凍てついていた牛舎の土が、春の訪れとともに泥濘だす状況を、「春が動き出す」と捉えたところが素晴らしい。(中村光声)
★囀りの枝から枝へ春を撒き/野本俊枝
下五の「春を撒き」の表現が御句を引き締めていて好きな句です。(篠木睦)
鳴き声の広がり春の訪れを撒くはいいですね。(大給圭泉)
★掌なお火照りありお水取り/中村光声
お水取りの興奮ときめき、「なお火照りあり」に惹かれました。(渋谷洋介)
★あっ!たんぽぽ!とサッカー少年二人過ぎ/古田けいじ
たんぽぽとサツカーボールの取り合わせ。二人過ぎに実感を得ました。異色の句です。(町田智司)
★曇天に囀り大きく突き上げる/藤田裕子
春になり囀りの声が高くひびきます。曇り空を押し上げ青い空を呼んでくるような勢いです。(池田多津子)
★明日もまた遊ぶ約束春日永/飯島治蝶
「また、あした」の言葉が春の夕に聞こえてきそうです。(大石和堂)
★短きはひそやかに揺れ梅の枝/碇英一
確かに枝は短ければ風に揺れにくい。それを「ひそやかに揺れ」と表現する作者の思いに共感を覚える。(尾 弦)
★黄水仙終の棲家は母のそば/長瀬正之
★新書ひらく傍らに咲くフリ-ジア/石井秀子
★名水に銘酒の郷や桃の花/安丸てつじ
★放たれし犬の駆け出す春の土手/大給圭泉
★花びらを栞にしたるイースター/矢崎すみ子
★三叉路を曲がれど春月ついてくる/高橋秀之
★弁当を見せ合う園児花の丘/堀佐夜子
★飛鳥路の古き宮跡春の空/河野啓一
★盲導犬街の春風渡りけり/おおにしひろし
★店先の幟裏文字さくらもち/矢野文彦
★パソコンを消して煌々春の月/希往来
★うららかに子らの呼ぶ声こだまする/池田多津子
★哲学の道こまやかな春の道/大石和堂
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入賞の方々おめでとうございます。
「春の土手」の句を入選にお選び戴き有難うございます、同句を尾崎様、「枯木立」の句を守屋様お選び戴き有難うございました。
入選Ⅱに「新書ひらく」の句を有難うございました。
また、長岡さま、尾崎さま、木村さま、「漣は」の句に選を有難うございました。
また来月の句会も楽しみにしています。