NPO法人テクノシップのブログ

テクノシップの行事のお知らせや白金台教室での出来事を掲載しています

反省

2008-10-30 | 教室日記
先週末、来場者数1000人を超える地域のお祭りへ参加しました。
お祭りは、区境線をはさんで隣接する児童館や町会の大人達と、小学校高学年の人達が中心となって企画運営されているもので、公園での開催は3回目です。
来場者は、ほとんど10歳以下。タコ焼き店などと一緒に、紙飛行機屋さんやメダカを並べるエコ屋もあります。

私たちは、魚を形取った木片に下色を付けた物と絵の具を持ち込みました。
ワンパク達には、自由に模様を描いて「お魚マグネット」を作ってもらうために。
教室生達には、準備とデモンストレーションをしてもらうために。

来店者が途切れそうにないので、毎年参加の店番の一人に、よそのお店を覗いてきたら?と促しました。
空の下、香ばしいにおいが漂い、子供達が周りを動き回っている…その開放感。掛けられている抑制がはずれてしまったのか、他のお店も手伝うつもりだったのか、「綿菓子」をお店の人に無断で作り出してしまったそうです。
それ以前に、店の前に何度も並んで菓子を手に入れようとして、注意も受けていますが、理解できず、言語も持たないのでそのことを伝えることも出来なかったようです。

全く大人の外見で、決まりを守っていない事、他者との会話の成立し難い事を目の当たりにして、驚きを感じた子供達も少なからずいたでしょう。

人の多い会場から教室に帰り、今日起きたことについて話しました。
普段は支援機関で、長期の就労を目指している彼女。
「役割」「きまりごと」…自分のお店の仕事どうしたの? 食べ物は3個、なのは去年と一緒だったよね。やりたいことは何でもしていいの?私たちは、悲しいよ。…時間を掛けた話に、大人達の様子が違うことを彼女なりに受け取ったようです。

仕事場でももまれ、出来ることが増えてきている時。公の場へ一人で出ることで、10代で出来なかった小さな抑制を 自身で掛けようとしている時です。出て行くために必要なことは、あるのです。



久しぶりの繊細な時

2008-10-22 | 教室日記
ひと月ぶりの調理実習の時間。
午後だけ調理室をお借りできたので、教室生の希望でケーキ作りとなり、その人がレシピを持ってきてくれました。
買い物担当者は、スーパーの中を、いつもと違う材料をを探す所から奮闘しています。「ココナッツって野菜?お菓子?」
ココナッツ シフォンケーキ。難しそうですよね。
お菓子作りに縁遠い指導員達と教室生、今日は、レシピ本にある失敗作の写真とそっくりのものを作ってしまわないように。
「計量はとても大切。」と学んでいるので、「卵黄 45g、牛乳 23g、、、」驚きながらも、正確に(なるように)計ります。一番時間のかかる所です。cf. 本日の卵1個は卵黄が13g、卵白32g

…油の中に温めた水と牛乳を入れたり、といった馴染みの薄い作業に、またまた驚きながらも、オーブンに入るところまでは、なかなかだったのではないでしょうか。
オーブンの中を扉越しに覗く時は楽しい時間。焼いて取り出し、冷ます作業は、いつも大変なところ。
少ししっとりした美味しい物が出来ましたよ。シフォンケーキには見えないのだけれど。


うれしい

2008-10-20 | 教室日記
週末は、ご縁があって、隣町のお寺の境内で行われる催しにバザーを出させていただきました。
先日コンサートのホワイエで、自らストールを売って、たくさん、たくさんお客様から誉められることを味わった女性達たち。この日も喜んで、受け応えをしていました。

「綺麗ね。若い人にプレゼントしたいのだけれど、こっちの方がいいかしら?」布を比べる…
「こちら、が、いいわよ~。」
「そお。ありがとう。これ、ちょうだい。」
「うれしい!ありがとうございました!」

行事の多い秋は、前向きな気持ちを 折りにふれ持てるようです。
先日のキャンプで、生まれて初めて家族以外の人と旅行をした人は、時間をかけて屋外を歩いたことも、もちろん初めてでした。

教室で、自分の理解を超えたことに出会うと、座り込んでは「いーーゃ」とだけ言葉を発していた彼。
キャンプでは、人の輪の中に長い時間いて、先輩達にたくさん声をかけてもらっていました。ニコニコしながら。お菓子の交換だってたくさんしたのですもの。

このごろは、文句さえ長く(?)なりました。「それは、いやだ!」
返事の「はーい。」も息が良く出ています。
どちらも嬉しそうに聞こえるのは、気のせいでしょうか?









ランデブーは正午に

2008-10-16 | 教室日記
週をまたいだ、テクノシップ秋のキャンプ(宿泊訓練)での城ヶ崎海岸ピクニックはとても良いお天気に恵まれました。
リアス式海岸沿いのコースは、北半分は比較的歩きやすく(ゆっくり歩いて2時間)、南半分は起伏があって3時間くらいで、どちらも波しぶきをあびる岩や青い海原の眺めに飽きることがありません。
直近の下見は、先を急ぐばかりの一人旅。一緒に歩く人がいると、景色も違います。
歩く力に差のある参加者は、健脚組と健胃(?)組に分かれ、正午に、コース中間所の海洋公園で落ち合うことにしました。昼食のおむすびもここに集合です。
民宿で、現役生の身の回りの世話を焼いているOB生。宿泊は、同年代・同じ不自由さ、時、空間を共にする本当に良い機会です。
ピクニック中も、付き添いだけといる時間は短くして、出来るだけ皆一緒にいて欲しい。一方では、体力のある人達には、この好天、日常から解放され存分に歩いてもらいたい。難度の違うコースは 有り難かったです。
脚組は伊豆高原駅から北上。眺望もそこそこに、2時間足らずで目的地着。
胃組は、県道をバス移動し端折り、港町をゆるゆると抜け、難所と思われる吊り橋までは、休み、食べでひと固まりで進み、後半は歩きたい人達にはどんどん歩いてもらい、目的地着は、最後尾で3時間かかりました。。
お米屋さんに頼んでいたおむすびも、正午に到着。胃組共々、足組に「合えたねぇ~。」と遠くから手を振って迎えられ、梅干しを敬遠していた人にも「美味しい。」と食べられていました。
無事、背負って歩いたパンとみかんとも一所になれたし、あじさいソフトクリームも食べたし、高さ23mの吊り橋の上で動けなくなったりもしなくいで、良かった。
海洋公園で私たちを迎えてくれた赤い花。写真を撮って来ました。ショウガ?という声もあります。調べています。

大役

2008-10-09 | 教室日記
今年のコンサートでは、お礼の花束贈呈の大役を、小学生のクラスの子供達にも担ってもらい青年達には彼らの付き添いもお願いしました。

名前を覚えられる人達には演奏家の方々のお名前を、顔を覚えるのが良い人にはチラシの顔写真を、当日の衣装も参考にして覚えてもらい、備えたのです。

席について次を待つことが苦手な子供達は、お話とピアノによる物語りのリズムに引き込まれています(青年達も)。小学生達には、30分以上座っていられることは大きな収穫です。「ペルーって?どこぉ。」「パディントンって?どこぉ。」などと周りに質問を投げてはいたようですが。

話を追うことが苦手な人も、その場面の雰囲気を感じ取り、心地よい時間を過ごしたようです。事前に廊下を逃げ回られることはありませんでした。(昨年は‥)

ですが、、階段を上る気持ちに何十秒では思い切りがつかない人も、舞台に上がって興奮してしまった人もいて、花束と、小さなクッション(さをり織りを合わせた)は、差し上げる方を探し行ったり来たりしてしまいました。

いつもながら、皆の大役が果たせたのも、温かな受け入れで待っていて下さった尾高ファミリーはじめご友人方々のおかげ、会場にいらして下さった方々のおかげです。ありがとうございました。


ありがとうございました

2008-10-05 | お知らせ
昨日、すばらしい感動とともに、第6回尾高ファミリーTalk&Musicコンサートを終えることができました。
出演の尾高ファミリーの皆様、お越しいただいた満場の皆さま、お手伝いや支援してくださったみなさま、遠くからエールを送ってくださった皆様、、、全ての方に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。


また、教室のほうから具体的な声をきかせてくれることでしょう(*^_^*)

                  

明日の発見を

2008-10-03 | 教室日記
明日は横浜でのコンサート。
どんな楽曲に、方々に出会えるのでしょう。毎年の楽しみです。初めて聞く曲、懐かしい曲。集って下さる方々。

劇場に足を運んだことがなかったという教室生達も、このコンサートの雰囲気を慕ってやってきます。素敵な演奏と、お母さんと一緒に立ち働く時間。鮮やかに記憶に残っているようです。

以前、尾高綾子さんの演奏会で、初めて聞いた”夏山”という曲。「どの路地からも、どの路地からも‥」子供達の目に入る青い山、路の角に来る度の驚きが、感じられて、心に残りました。

今年も会場の所々では、ドキドキと、発見の経験が重ねられるのでしょうね。

雨上がり

2008-10-01 | 教室日記
ようやく雨間に、ヒマワリを抜き、ナデシコを植える日が来ました。抜かれる茎は鋸が必要に思えるほどに太く、土は水を含んで固くなっています。
近々、公園で開かれる朝市や祭りで、種を配れるように、二人組で大きな花を摘み取りました。背が高く、手の長い人を重宝がると、どんどん作業を進てくれます。しゃがむことが大儀そうな彼女には、やり甲斐のあるものだったのでしょう。

土の下には深さも広がりもないが、細かな根がしっかり張っていて、これが、巨大になったわけなのですねぇ。おかげで、コスモスは栄養を取られてしまったようです。
丈高の茎は、ゆさゆさ振って掘り起こした後、片足を支点にしてがしがし折って短くしました。芯がまだ瑞々しくて、実が入るまでには、少し早かったのでしょうか。

「サトウキビみたいだ。」(ほんと、甘かったらいいよねぇ)
「やり投げの、みたい。」「リレーのバトンみたいだって。」(腰を伸ばしながらひとしきり陸上ごっこで、休憩)

次は、40個ほどの、白から紅への色違いのナデシコの植え込み。抜き取ったキンレンカが種をこぼしたのでしょう、空いている土には、蓮の形に似た若芽がたくさん出ています。

「若芽をよけて、あとは等間隔に植えよう。」(等分は難しいことのひとつ。かなり、偏る)
「‥寂しいところには、繁殖してもらいましょう!」 ナデシコに思いは届くの、でしょうか。