九州神社紀行-ブログ

北九州近郊を中心に神社および周辺風景の撮影日記です。

出雲大神宮(京都府亀岡市)

2011-11-05 16:26:27 | 神社参拝ー近畿

このところ、本家サイト「九州神社紀行」の更新に手付かずで放置状態になっていましたが、紅葉のシーズンとなりましたので、紅葉の名所でも有名?な出雲大神宮(京都府亀岡市)を掲載しました。

 出雲大神宮(いずもだいじんぐう)
【鎮座地】〒621-0002 京都府亀岡市千歳町千歳出雲 旧丹波国 桑田郡
【御祭神】大國主尊 三穗津姫尊 少那姫尊
【例祭】 10月21日 例祭
【旧社格等】国幣中社 (現単立神社)   
      丹波國一の宮
      式内社 丹波國桑田郡 出雲神社 名神大
【御由緒】
御祭神 当宮では二柱を合わせ特に出雲大神、出雲太神宮(日本書記)、出雲神社などと称へ奉り建国の所由によって元出雲といわれる。従って縁結びの神ということも当宮を指すのである。鎌倉時代以後婁々京師の争乱つづき広大なる神領は失われ(愛宕神社の愛宕山もその領域大原神社の小塩山は飛地社領)由緒も埋れた。兵乱のない島根半島の大社は国譲りました大国主大神御一柱を祀る慰霊の社にすぎない。そこでは六十年毎にお建替へが行われるが愈竣功なると神火は丹波よりということが一般に信ぜられている。

社殿創立 現在の社殿はその様式全国第一の古重要文化財に指定されている。丹波国一之宮。延喜の制名神大社。明治之制国幣中社。宮司家には「千年の火」を伝うといわれている。粥占祭大護祭などの神事に用いられている火が特に尊ばれている所以である。
 (平成祭データ)

 京都市の西に隣接する亀岡市にあります。JR山陰本線亀岡駅の北およそ5kmの千歳町出雲、御神体山(御蔭山)を仰ぐその麓に鎮座しています。
 鳥居の右の社号標には「國幣中社出雲神社 従二位勲一等男爵千家尊福敬書」とあります。大正六年十月吉祥の日付が見られます。
 鳥居には、鳥居 享保三戊戌年三月吉日の日付が刻まれています。

 参道から社殿
鳥居をくぐり参道を進むと、左に社務所、右に手水舎、正面に石畳の参道から社殿です。右手の紅葉した山は御神体山(御蔭山)です。
 参拝したのは11月の3連休の最終日(新嘗祭の当日)、境内中央にテントが設営されギターの弾き語りなどが催され参拝客で賑わっていました。

 手水舎参道右にあります。
左には御神体山から絶えることなく湧き出る御神水(真名井の水)があります。

 拝殿  
入母屋造、妻入で檜皮葺を施した舞殿形式の建物です。例祭などで巫女による御神楽が奉納されます。
 現在の社殿は社殿創建千三百年大祭記念事業として、平成18年秋から拝殿修復工事、上の社修復工事、本殿朱塗り替え工事などが行われ、平成21年秋完成、10月21日社殿創建千三百年大祭が斉行されました。

 御神木境内左にあります。
招霊木と呼ばれるオガタマノキです。亀岡の名木に指定され、胸高幹周=1.55m 樹高=15m 樹齢=1500年以上とされています。

 中門
本殿は中門から透かし塀で囲まれた中にあります。一般の参拝は此処で行います。正式参拝はこの中で行われます。

 本殿 
社殿創建は元明天皇の和銅二(709)年。現在の本殿は鎌倉時代のもので貞和元年(1345)年に足利尊氏、後に細川勝元
により修造され、現在に至ると伝えられています。
 構造は三間社流造平入、檜皮葺。明治39年(1906)に旧国宝、現重要文化財に指定されています。朱塗り替え工事が完成したばかりで朱が鮮やかです。

  
背後の御神体山は御蔭山、御影山、千年山とも称され、太古より神として崇められ、国常立尊が鎮まる声域とされています。

 
御祭神は大国主命とその后神三穂津姫命の御二柱、丹波風土記には、天津彦根命、天夷鳥命同座鎮座ともあります。
現在の社名は出雲大神宮、古くは出雲神社、千年宮とも。大八洲国国祖神社とも伝えられています。俗称は丹波風土記に「大国主命一柱を島根の杵築に遷す、、」とあり元出雲と呼ばれています。

 御蔭山参道入口
境内右手から摂社・上の社、春日社など末社、磐座等へ紅葉の美しい参道が続いています。

 末社・崇神天皇社
参道をしばらく進み春日社への分岐点で右に入るとあります。御祭神は当社を再興されたと伝えられる第十代崇神天皇(御真木入日子印恵命)です。

 末社・春日社
社殿沿いに進むと鳥居に続いてあります。社殿はありません。御祭神は国譲りの際の使者、建御雷之男神と藤原の祖と仰がれた天兒屋命の二柱です。

 末社・稲荷社
春日社の左奥にあります。ほとんどの社にある宇迦之御魂神を祀るなじみのお稲荷さんです。

 磐座
稲荷社の更に奥、本殿真後ろの位置にあります。御神体山の中腹にもありますが、禁足地となって行けませんでした。

 摂社・上の社 
春日社から右に上がると参道の向こうに荘厳な造りの社殿が見えてきます。
 御祭神は八俣大蛇を退治した素戔嗚尊とそのお后櫛稲田姫尊の二柱。本社主祭神大国主命は記紀に素戔嗚尊の御子あるいは、5世6世とされています。

 末社・笑殿社
上の社より左に下ったところにあります。御祭神は本社主祭神大国主命の御子神事代主命と大国主命の国造りに御協力された少那毘古名命です。

 社殿全景
崇神天皇社から下りた参道からの景観です。修復工事が完成したばかりで屋根の檜皮など綺麗です。

社殿全景春日社の前、本殿後方からの景観です。

 末社・弁財天社
境内右手(西側)の神池にあります。御祭神は天照大神と素戔嗚尊の誓約でお生まれになられた宗像三女神のお一人、市杵島姫命。七福神の弁才天と同一とされています。

 神池の紅葉
神池の周囲もみごとな紅葉がみられました。新緑も綺麗と思われます。

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