九州神社紀行-ブログ

北九州近郊を中心に神社および周辺風景の撮影日記です。

高瀬神社(富山県南砺市)

2010-07-11 09:31:27 | 神社参拝ー中部
 高瀬神社(富山県南砺市)を掲載しました。

 高瀬神社(たかせじんじゃ)
【鎮座地】〒932-0252 富山県南砺市高瀬291 旧越中国 砺波郡
【御祭神】大己貴命 (配祀)天活玉命 五十猛命 越中式内社三十四座 礪波郡内氏神
【例祭】 9月13日 例祭
【旧社格等】国幣小社(現別表神社)
   越中國一宮
   式内社 越中國礪波郡 高瀬神社
【御由緒】
史跡 高瀬神社
                  昭和四十一年七月一日
                  南砺市指定文化財
 高瀬神社は、延喜式内社として砺波地区を中心に、古くから人々に崇敬されている。
日本海沿岸と関連が深い大己貴命〈大国主命)が祭神で、能登や伏木の気多社も同じ祭神である。
 奈良時代の宝亀十一年(七八〇)に「従五位下」と越中最高の位になった高瀬神は、平安初期には正三位と昇進していった。
古くから「越中一宮」と称され、鎌倉時代の「類聚既験抄」にも「越中一宮」とある。明治以降は県社や国幣小社にも楯定された。
 室町時代には、神社周辺に東大寺荘園の高瀬庄があった。この高瀬庄から多くの年貢が神社に納められたことが、東大寺の記録に残されている。
 境内には、社務所を始め、砺波地方の戦没者や開拓者を祀る功霊殿や宝物館、結婚式場などがある。
例祭は九月十三日、六月には古式による火縄授けの神事も行われる。初詣には例年、数十万人が参詣し、七五三詣、結婚式なども賑わっている。
 平成九年二月
         南砺市教育委貴会
 (社頭案内板より)

 富山県の南西端に位置し、西部は石川県、南部は岐阜県と接する南砺市にあります。市の北部、JR西日本城端線「福野駅」から南東におよそ3.5Km、井波地区高瀬(旧井波町高瀬)に鎮座しています。

  鳥居から境内
 鳥居の左には大きな石灯籠があり、右に「高瀬神社」の社号標、裏に「公爵 近衛文麿」とありますので、戦前のものかと思われます。
 鳥居をくぐると砂利の敷き詰められた広い境内です。境内左に近代的な社務所があります。 

  参道から拝殿
 参道を進むと右に手水舎からさらに奥に宝物殿があります。正面に鳥居から朱の欄干の神橋の奥に社殿です。

   手水舎 
 手水舎は昭和45年、伊勢神宮・外宮より賜り移築されたものです。中の水鉢は新潟県只見川上流より運ばれた自然石でつくられ水神石と呼ばれる神石です。水の中に高瀬遺跡(約1,200年前の役所跡)から発掘された建物の柱が保存されています。
 当社南300mにある高瀬遺跡は平安期の大規模な荘園遺跡で数多くの土器や銅銭が発掘され、古くから開発された当地の歴史が偲ばれます。

 参道の鳥居参道を進むと両側に一対の狛犬から突き当たり社殿の前に鳥居です。

 拝殿 
 千鳥破風と唐破風付きの現在の拝殿は昭和23年入母屋造で竣功し、更に昭和62年に唐破風の向拝が竣功し、現在の完成した社殿となっています。

 拝殿の彫刻拝殿にはみごとな彫刻が施されています。
当井波地区では伝統的に欄間、獅子頭などの木彫刻が盛んとのことです。これも当地の匠の技かと思われます。

  なでうさぎ拝殿前にあります。
 御祭神大国主命にちなんだ兎です。天神様にある牛と同様、自分の癒して貰いたい部位をなでると効用があるとのことです。平成16年4月設置された新しいものです。

 本殿 
 本殿の周囲には杉の巨木などが茂り鬱蒼とした中にあります。
当社の創建年代は不詳ですが、景行天皇の御代だとも云われています。大国主命が越の国に出られ地方開拓をされた御功徳により報恩反始の念から奉斎したものと伝えられています。 昭和17年より数ケ年の計画で工事が始まりましたが、基礎工事終了の時に終戦となり、GHQの指令によって国費による建立は中止されました。 その後地方の崇敬者・有志の方々が浄財や樹齢数百年の屋敷林を寄進し、昭和22年に流造の本殿が竣功しました。

 功霊殿本殿に隣接してあります。
 日清・日露から大東亜戦争までの砺南地区の護国の英霊と当地方開拓の功労者あわせて6,400余柱が祀られています。

  功霊殿・本殿
 当社の旧本殿で天保7年(1836)建立された井波彫刻の粋を凝らしたもので昭和24年創建されました。

 境内社・高瀬稲荷社神橋手前、参道右(東側)奥にあります。

 相撲場拝殿右奥にあります。
 時折見掛けますが、当地出身の力士もここで修行したのでしょうか。

 拝殿から参道拝殿から境内入口の鳥居まで一直線に砂利の参道が続いています。

 参道から鳥居社前に一級河川大門川が流れていて、朱の欄干の「一宮橋」が架けられています。

  大鳥居
 本社から北に500mほどの国道471号線側にあります。昭和60年、天皇陛下御在位六十年祝賀記念事業として寄進されたものです。
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