
天津神社(新潟県糸魚川市)を掲載しました。
天津神社(あまつじんじゃ)
【鎮座地】〒941-0056 新潟県糸魚川市一の宮1丁目3-34 旧越後国 頚城郡
【御祭神】瓊瓊杵尊 (配祀)太玉命 天兒屋根命 (合祀)表筒男命 中筒男命 底筒男命
【例祭】 4月9日 例祭 4月10日 例祭
【旧社格等】県社
越後國一宮
式内社 越後國頸城郡 大神社
【御由緒】
説明
神社名 天津神社 一ノ宮と俗稱す
祭 神 瓊々杵尊 天児屋根命 天太玉命
境内別に奴奈川神社あり奴奈川媛命 八千矛命を祀る
鎮座地 新潟縣西頸城郡糸魚川町大字一ノ宮
人皇第十二代景行天皇の御宇の創設に係り人皇第三十六代孝徳天皇の勅願所たりと云ひ傳へ延喜式内社の一ならむと推稱せらる
社殿はもと山崎の地に在りしを山崩れのため此の地に移し造營したりと傳ふ
此の地方は往昔沼川郷と稱し奴奈川媛命の棲みましし處八千矛命が遠く海を渡りて此の地に上陸せられ媛と契らせ給へりと云ふ史實と御二方の間に生れましし建御名方命が姫川の渓谷を辿りて信濃路へ進ませられ遠近を開拓統治し給へりと云ふ傳説とに徴すれば此の地は神代に於て國津神の威武を内外に發揚し給へる重要なる基地たりしを想察するに足る
ただ神社名が天津神社と呼ばれ境内別に奴奈川神社の存するは後世天神地祇其の處を換へたるに依るならむか
女神像四體 掛佛 古面 舞楽装束等を秘蔵す
春季大祭は四月十日(昔は三月十日)秋季例祭は十月二十四日(昔は十月十日)執行せらる。
大祭に神輿渡御の盛儀あり壮観多く匹傳を見ず
舞楽十二曲あり俗に「ちごの舞」と稱し大祭當日演舞せらる百花繚乱の候婉麗優美千古雅趣を帯ぶる舞楽を豪壮極りなき神事の後に拝するは對照の妙正に一大奇観にして古来名物祭の名を檀にしたる所以も亦茲に存するか
陵王 大納蘇利 拔頭 能拔頭の舞面は明治十一年九月明治天皇の北陸御巡幸に際し行在所に於て天覧に供したり
神社は藩政當時朱印一百石を寄進せらる
大正七年郷社に列せられ昭和十八年三月縣社に列せらる
昭和二十年7月
天津神社社務所
(参道説明板より)
新潟県の最西端に位置し、古代より翡翠の原石の産出で有名な糸魚川市にあります。市の中心部、JR糸魚川駅の南数百m、糸魚川市役所の東隣に鎮座しています。
神橋を渡り、鳥居をくぐると樹木に覆われ鬱蒼とした参道の左に手水舎があります。
拝殿

当社創始は人皇第12代景行天皇の御宇、人皇第36代孝徳天皇の勅願所であったと伝えられています。
御祭神は中央に天津彦々火瓊々杵尊、左に天児屋根命、右に太玉命の三柱、ともに天孫降臨にまつわる神々です。
現在の拝殿は寛文2年(1662) 改築され、幣殿(3間×3間) が天明2年(1782) に増築されています。大変珍しい茅葺の荘厳な造りで独特の風格があります。
拝殿内部の扁額
拝殿内部には三つの扁額が掲げられています。
中央の「天津社」です。署名がありますが、判読不能です。
左の「奴奈川神社」です。
従三位尊福 敬書とありますので明治から大正初期のものと思われます。
右には「住吉」
合祀神の住吉大神・表筒男命 中筒男命 底筒男命のものと思われます。
拝殿の扁額
拝殿外の扁額には「天津社」東都 蘭山世?雄 敬書とありますが詳細不明です。
社殿全景
拝殿の奥、一段高い位置に瑞垣に囲まれた中に奴奈川神社本殿と天津神社本殿が並んであります。背後は鬱蒼とした樹木に覆われています。
左は奴奈川神社本殿 奥は天津神社本殿です。奴奈川神社は越後國頸城郡の式内社・奴奈川神社、天津神社は式内社・大神社の論社とされています。
奴奈川神社
御祭神は奴奈川姫命、八千矛命(大国主命)が配祀されています。
当地「沼川郷」の奴奈川姫命の元を八千矛命が訪ね求婚し、建御名方命が生まれ、姫川を遡って信濃国に入りそこを開拓したと伝えられています。
本殿
銅板葺、総欅造りの本殿は寛政9年(1797)に改築されています。欄間など随所に見事な彫刻が見られます。
境内社
本殿垣の外、右直ぐにあります。
石灯籠、石像の中に多くの石祠があります。御祭神、社名等不明ですが、各所に分散していたものを集積したものかと思われます。
境内末社・子聖社
本殿右、小祠に続いてあります。御祭神、由緒等は不明です。
拝殿から境内
拝殿前に舞殿に相当する石舞台があります。境内は玉砂利が敷き詰められ綺麗に整備されて広くゆったりとしています。
右の朱の建物は、前の標柱に「奉納 衣紋所、、」とありますが、「ちごの舞」などの舞楽奉納の際に用いる衣裳などを保管してあるのでしょうか?
宝蔵
拝殿左(西側)にあります。
屋根瓦の黒と漆喰壁の白のコントラストが美しい、宝物の所蔵庫です。
境内南側の鳥居
境内の南側にある鳥居です。
社殿のある境内は一段高い位置にあり階段を上ります。糸魚川市役所前の駐車場そばの桜並木入口に「縣社 天津神社」の社号標が建っています。
参道から鳥居
鳥居をでてすぐ左に鳥居があり、鬱蒼とした藪の中に清崎神社がひっそりと鎮座しています。市街地にしては珍しく自然がそのまま残されています
天津神社(あまつじんじゃ)
【鎮座地】〒941-0056 新潟県糸魚川市一の宮1丁目3-34 旧越後国 頚城郡
【御祭神】瓊瓊杵尊 (配祀)太玉命 天兒屋根命 (合祀)表筒男命 中筒男命 底筒男命
【例祭】 4月9日 例祭 4月10日 例祭
【旧社格等】県社
越後國一宮
式内社 越後國頸城郡 大神社
【御由緒】
説明
神社名 天津神社 一ノ宮と俗稱す
祭 神 瓊々杵尊 天児屋根命 天太玉命
境内別に奴奈川神社あり奴奈川媛命 八千矛命を祀る
鎮座地 新潟縣西頸城郡糸魚川町大字一ノ宮
人皇第十二代景行天皇の御宇の創設に係り人皇第三十六代孝徳天皇の勅願所たりと云ひ傳へ延喜式内社の一ならむと推稱せらる
社殿はもと山崎の地に在りしを山崩れのため此の地に移し造營したりと傳ふ
此の地方は往昔沼川郷と稱し奴奈川媛命の棲みましし處八千矛命が遠く海を渡りて此の地に上陸せられ媛と契らせ給へりと云ふ史實と御二方の間に生れましし建御名方命が姫川の渓谷を辿りて信濃路へ進ませられ遠近を開拓統治し給へりと云ふ傳説とに徴すれば此の地は神代に於て國津神の威武を内外に發揚し給へる重要なる基地たりしを想察するに足る
ただ神社名が天津神社と呼ばれ境内別に奴奈川神社の存するは後世天神地祇其の處を換へたるに依るならむか
女神像四體 掛佛 古面 舞楽装束等を秘蔵す
春季大祭は四月十日(昔は三月十日)秋季例祭は十月二十四日(昔は十月十日)執行せらる。
大祭に神輿渡御の盛儀あり壮観多く匹傳を見ず
舞楽十二曲あり俗に「ちごの舞」と稱し大祭當日演舞せらる百花繚乱の候婉麗優美千古雅趣を帯ぶる舞楽を豪壮極りなき神事の後に拝するは對照の妙正に一大奇観にして古来名物祭の名を檀にしたる所以も亦茲に存するか
陵王 大納蘇利 拔頭 能拔頭の舞面は明治十一年九月明治天皇の北陸御巡幸に際し行在所に於て天覧に供したり
神社は藩政當時朱印一百石を寄進せらる
大正七年郷社に列せられ昭和十八年三月縣社に列せらる
昭和二十年7月
天津神社社務所
(参道説明板より)
新潟県の最西端に位置し、古代より翡翠の原石の産出で有名な糸魚川市にあります。市の中心部、JR糸魚川駅の南数百m、糸魚川市役所の東隣に鎮座しています。
神橋を渡り、鳥居をくぐると樹木に覆われ鬱蒼とした参道の左に手水舎があります。
拝殿


当社創始は人皇第12代景行天皇の御宇、人皇第36代孝徳天皇の勅願所であったと伝えられています。
御祭神は中央に天津彦々火瓊々杵尊、左に天児屋根命、右に太玉命の三柱、ともに天孫降臨にまつわる神々です。
現在の拝殿は寛文2年(1662) 改築され、幣殿(3間×3間) が天明2年(1782) に増築されています。大変珍しい茅葺の荘厳な造りで独特の風格があります。
拝殿内部の扁額

中央の「天津社」です。署名がありますが、判読不能です。

従三位尊福 敬書とありますので明治から大正初期のものと思われます。
右には「住吉」

拝殿の扁額

拝殿外の扁額には「天津社」東都 蘭山世?雄 敬書とありますが詳細不明です。
社殿全景

拝殿の奥、一段高い位置に瑞垣に囲まれた中に奴奈川神社本殿と天津神社本殿が並んであります。背後は鬱蒼とした樹木に覆われています。
左は奴奈川神社本殿 奥は天津神社本殿です。奴奈川神社は越後國頸城郡の式内社・奴奈川神社、天津神社は式内社・大神社の論社とされています。
奴奈川神社

当地「沼川郷」の奴奈川姫命の元を八千矛命が訪ね求婚し、建御名方命が生まれ、姫川を遡って信濃国に入りそこを開拓したと伝えられています。
本殿

銅板葺、総欅造りの本殿は寛政9年(1797)に改築されています。欄間など随所に見事な彫刻が見られます。
境内社

石灯籠、石像の中に多くの石祠があります。御祭神、社名等不明ですが、各所に分散していたものを集積したものかと思われます。
境内末社・子聖社

本殿右、小祠に続いてあります。御祭神、由緒等は不明です。
拝殿から境内

拝殿前に舞殿に相当する石舞台があります。境内は玉砂利が敷き詰められ綺麗に整備されて広くゆったりとしています。
右の朱の建物は、前の標柱に「奉納 衣紋所、、」とありますが、「ちごの舞」などの舞楽奉納の際に用いる衣裳などを保管してあるのでしょうか?
宝蔵

屋根瓦の黒と漆喰壁の白のコントラストが美しい、宝物の所蔵庫です。
境内南側の鳥居

社殿のある境内は一段高い位置にあり階段を上ります。糸魚川市役所前の駐車場そばの桜並木入口に「縣社 天津神社」の社号標が建っています。
参道から鳥居

鳥居をでてすぐ左に鳥居があり、鬱蒼とした藪の中に清崎神社がひっそりと鎮座しています。市街地にしては珍しく自然がそのまま残されています
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