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バカンチェスくるまのふたり旅プライベート/リンエイプロダクト

2009-12-02 | 歴代妄想キャンピングカー
いやん、ばかん、とついつい言ってしまいたくなるこのモデル。

さて、これはどちらかというと、妻と二人で妄想していたモデルというより、自分一人で勝手に検討していたモデルなのだが、リンエイプロダクトはかなり早い時期(十数年?前)から「くるまのふたり旅」シリーズを提唱しているビルダーであるため、違ったタイプの選択肢がかなりあるのが特徴である(ベース車や内装でかなり細かく仕様が違うこともあり、残念ながらリンエイのページはあまり見やすくないので、キャンピングカーファンの紹介をリンクしておく)。

その中でも今回取り上げたプライベートが素晴らしいのは何か、というと、「カーテンを使って2ルーム仕様にできる」ことにつきる。夫婦2人の旅行は一見楽しそうだが、ときどきささいな原因でけんかになることがある(たとえば、旅行の途中で名産品を出す店に行こうと一人が言い出すが、もう一人が時間がないからまた今度、と言ってけんかになってしまう、などという経験は誰にでもあるだろう。最近の町田の独り言にも似たような記事があった)。あるいは、一人が疲れて先に眠りたいが、もう一人はもう少し起きていたいときもある。

そういうときに、後部のベッドと前部のダイネット(2人用なのでそれぞれ1人掛けの対面式)の間にカーテンを引いて簡易的なプライベートな空間を作れるというのがこのモデルの最大の特徴だと言えるだろう。大きめのキャンピングカーでは、バンクベットやアコーディオンカーテンなどによって同様の機能を実現している場合もあるが、ハイエースのナローボディベース(場合によってはボンゴベースでも!)でこれを実現してしまうのはすごい。これが可能になったのも、2人仕様に特化したからだろう。

まあ、長期の旅行に出かけるのでなければ、あえてプライベートではなく、より広いベッドがあるリッツを選ぶという選択肢もあると思うが、その辺はビルダーも目的に応じて使い分けて欲しいと考えているのだと思う。

Buono (ヴォーノ)/レクビィ

2009-11-29 | 歴代妄想キャンピングカー
前回のトワイライトとともに、購入を夢想(妄想ともいう)していたナローハイエースベースのバンコンがレクビィヴォーノである。

これの何がいいって、まるでホテルのラウンジのようなソファーが丸ごと入っていることである。おかげで、ベット展開のときのマットの位置がやや苦しい(隙間ができるようにも見える)ような気もするが、それは実車を見ていないからで、実際は非常に寝心地がいいのかもしれない。

いずれにしても、真ん中にドーンとソファが乗っていることにより、空間を贅沢に使っているのがこの車の特徴である。家族で旅行するにはナンセンスな配置だが、夫婦2人で旅行するのであれば、これ以上贅沢な使い方はないのではないだろうか。

基本的な装備はトワイライトとそれほど変わらないが、大きく違うのは、ワードローブがあることであろう。キャンプというよりも旅行をするための車だと考えると、ときどきスーツを着てフランス料理を楽しんだり、といった使い方も想像できるのは面白い。そこまでドレスコードが厳しくなさそうな日本で、この使い方がどれだけ必要になるのか明らかではないが、少なくとも、そういう使い方を想像させるということ自体がひとつの快挙でないのかというような気がする。内装もベージュ系でまとめられ、ハイエースプラスなどを想像させる上品な作りである。

このモデルに関しては実車を見ていない(次にキャンピングカーショーに行くなら是非見たいと思っているが)のだが、一部では、「思ったより狭い」という話もあるようだ。基本的にはナローボディ・標準ルーフであるため止むを得ないのだろうが、そのような声にも応えるために、ワイドボディ・ミディアムルーフベースの「ヴォーノW」というモデルも発表されるなど、さすがの商品展開である。

Twilight(トワイライト)/ファーストカスタム

2009-11-26 | 歴代妄想キャンピングカー
家が(比較の問題ではあるが)最も近いビルダーであるため、なんとなく身近に感じるファーストカスタムが2009年市場に投入したモデルが、ファーストカスタムトワイライトである。前回も話題に出た「ナローボディハイエースベースのバンコン」である。

このモデルの特徴は、ナローボディで取り回しの良さを確保しながら、オリジナルのハイルーフを装備するなど、居住性の良さを極力まで犠牲にしないようにしていることである。就寝定員は3名となっているが、3人目はある意味予備と考えて、やはり、一番のターゲットは、(退職前後の)夫婦ふたり旅のユーザーに絞っているのではないかと思う。我々夫婦は熟年にはまだ早いのだが、一番頻度が高そうなのが夫婦2人旅であるため、モデルのコンセプトと良く合う。ベッドの大きさは(正確には分からないが)だいたい1800mm×1500mmくらいで、2人で寝るならば十分過ぎるくらいの広さである。

ハイルーフがあるため、立体駐車場や自走式駐車場は厳しい(というより無理)と思われるが、接地面積は5m×2mに余裕を持って収まるので、平面駐車場なら全く困らないだろう。スーパーロングのディレットやJoinなどと並んでいると、屋根の高さがあまり変わらないため、一瞬かなり大きいように見えるが、かなりのコンパクトサイズだと言える。

さらに、ハイルーフで生まれた頭上の空間は頭上収納として使われ、運転席の上も、バンクベッドはさすがに無理なものの、寝具を置くには十分なスペースが作られている(これにより運転席の上部は若干低くなっている(座高の高い私は髪が屋根につく)が、まあ必要十分ではあるだろう)。後部座席のさらに後は収納スペースとなっており、キャンプ用具などさっと積んで運びたいものやポータブルトイレなどが置ける。

もうひとつ特筆すべきなのは、ベッドの展開の簡単さである。二の字配列の椅子をスライドさせることにより、一瞬でベッドに変えることができるし、前後2分割になっていることにより、後だけベッドにして1人が寝そべり、前はテーブルのままでもう一人が楽しむなどということが簡単にできる。

椅子のファブリックも、少し起毛っぽい素材で、写真で見るよりもより上品な印象だった。日本のキャンピングカーの内装は、どちらかというとアウトドアっぽい(汚れにくい)派手なファブリックを使う傾向があるように感じるのだが、これは街乗りでも違和感がない。

装備はそれぞれ10lの給水・排水タンクやカセットコンロなど、必要最小限に抑えられてはいるものの、40l冷蔵庫が標準装備など、外食中心の長期旅行であれば十分だと言える。

そんなわけで、11月のある日に大曲でトワイライトを見た我々はいたく気に入りつつ帰ってきたのである。(つづく)

ナローボディハイエースベースのバンコン

2009-11-25 | 歴代妄想キャンピングカー
今まで、軽キャンパーに惹かれライトキャブコンを検討しライトキャンパーを考えた我々であったが、これらの良いとこ取りを考えると、今流行りの「ナローボディーハイエース(あるいはキャラバン?)ベースのバンコン」がいいのではないかという気がしてきた。

ナローボディーハイエースというのは、幅を1695mmの5ナンバーサイズに収めたボディ(しかしバン)のハイエースである。たとえば、ファーストカスタムトワイライトや、レクビィヴォーノアムクラフトアウラなどが挙げられる(他にも、異なるベース車のラインアップの中にナローボディ車が含まれているケースも多い)。

ハイエースには、他に1880cmのワイドボディーが用意され、長さ5380mmのスーパーロングまで用意されているが、ナローボディベースは、現行のハイエースでは最小となるため、取り回しの点でかなり有利になる。取り回しが有利、ということは、狭い道にも入って行きやすく、駐車場を見つけやすいことを意味する。したがって、行動範囲を広げる上で有利になるし、運転時の負担も少ないと考えられる。また、大きいボディと比べると車両重量で有利になるため、燃費も良いかもしれない。

一方で、ナローボディのハイエースは、他のバンコンと比較してもかなりスペースが限られているため、スペース効率を高める工夫が必要になる。利用人数が多いと狭苦しい可能性もあるし、十分な収納スペースを見つけることも難しい。また、本格的な調理スペースなども設置しにくいため、居住性はライトキャンパーと大差ない可能性もある。

さらに、ナローボディのハイエースを大きさが比較的近いライトキャブコンと比較すると、前者の方がかなり高価になり、居住性は劣るという痛し痒しの感じとなるが、バンコン、特にナローボディの場合は通常のハイエースとほとんど区別がつかないため、目立たないという利点(人によっては欠点)がある。たとえば、道の駅などで休憩する際も、キャンピングカーだからと言って目の敵にされる(する人がいるかどうかは分からないが)ことはあまりないだろうし、通勤に使っても問題が生じることはないだろう。むしろ、社用車と間違われる心配の方が大きいかもしれないようで、購入された方の声を読むと、ドレスアップするなどしてこの点に気をつけているようである。

ライトキャンパー(車中泊)モデル

2009-11-21 | 歴代妄想キャンピングカー
久々に本編に戻る。

ひょんなことからキャブコンを検討することになった我々だったが、ここからはさらに迷走が始まる。

まず、キャブコンのデメリット(人によってはメリット?)の「いかにもキャンピングカーである」ことを解消するためには、改めてバンコン(バンコンバージョン)が良いようにも感じられたのだが、それについては他の検討課題があり、また後で述べる。

実は、我々が気付いた「いかにもキャンピングカー」であることのデメリットを解消する一番手っ取り早い解決法は「車中泊の延長で旅ができる車を買えば良い」というものだった。

マンボウイブのロータスRV販売のページを見ていて気付いたのは、本格的なキャンピングカーに交じって、E-RUNという車中泊の延長のようなスタイルで利用できるキャンピングカーがあることである。

この車の場合、ボンゴバンベースであるため、ハイルーフでも(全高が2m以下だし)立って歩けるほどの高さはなさそう(実車は見ていないので正確には分からない)だが、FAPSシートなどを利用して、ベッド展開およびダイネット展開はほとんど問題なくできそうである。目隠し用のカーテンやサブバッテリーなども標準装備なので、完全ノーマルのボンゴで車中泊をするよりははるかに快適そうだ。

調べてみると、実は結構このクラスも発売されている。たとえば、最近発売された新型の日産バネットバンを使った車中泊用のモデルは、ロータスRV販売からもNV200Rとして発売されているし、他にもリンエイプロダクトコンパクトバカンチェス4Nサンティなどがある。

また、このクラスは、ハイエースのカスタマイズをしている会社の製品ともかぶる。ハイエース用のベッドキット(部品のみで自分で作る)は、多数のメーカーから発売されており、市場がかなりこなれてきている印象だ。

これらの製品のメリットは、やはり価格面であろう。ベース車のノーマル仕様+αの価格でそれなりに快適な環境が手に入るというのは非常に魅力的に違いない。確かに、車中泊の設備を自分で整えた方が安上がりな場合もあるだろうが、快適性では差が生じることも多いだろうし、手間もかかる。また、サブバッテリーのように、十分な知識がないと装備が難しいものに関しては、専門の業者に発注すると、(装備された完成品を買うよりは安いとは言え)それなりに金額がかかる。これらを考えると、専門ビルダーで最初から装備されて車を買った方が良いと言えるかもしれない。

ちなみに、E-RUNの場合、2WD4ATのDX・標準ルーフで約260万円。(同じ?)ボンゴ(トラック)ベースのマンボウイブが2WD4ATで税込み約400万円。その差額が140万円である。そもそも、ボンゴバンだと新車で150万円くらい(中古だとさらに安い)からあり、E-RUNとの差額が約110万円だと考えると、さらに大きく悩んでしまうのであった。