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キャブコン検討

2009-11-17 | 歴代妄想キャンピングカー
前回の記事のように、仙台の展示会に行ったことで、キャブコンもいいかもしれない、という危険なささやきが聞こえてきた我々であったが、最初に我々の人生を狂わせた(?)Auto Camperの2009年7月号を見ると、書いているではないかキャブコン。というか、この号はライトキャブコン特集だったりする。

うーむ、なんかハメられた(誰に?)ような気もするが、まあ気にせずに先に進むことにする。

前回直接見たのは、ロータスRV販売マンボウイブだったが、このようなボンゴトラックなどの小さいトラックをベースにしたいわゆる「ライトキャブコン」は各社がモデルを競う激戦区らしく、ナッツRVマッシュA to Zアミティ、はたまたバンテックAtom307など、魅力的なモデルが目白押しらしい。

これらを検討するときには以下のことが気になった。

1.形がいかにもキャンピングカーであることのメリット・デメリット

いわゆる「キャンピングカー」の形状(天井が高く、運転席の上にバンクがある)であることのメリットは空間使用効率が高いということが挙げられる。バンクはベッドとして使えるだけでなく、寝ないのであれば大量の荷物の収納庫にもなる。また、天井が高いため立って歩け、ベッドやダイネット(テーブル・椅子)を広々と使えるだけでなく、トイレやシャワーなどを装備しているものもある。

しかし、容積が大きいということは、それだけ置き場所も問題になるということ。ライトキャブコンの場合、床面積は5m×2mで収まることが多いが、高さはかなりあるため、通常の駐車場を使用するのはちょっときつい。さらに、我々のようなアパート住まいの場合、近所の目も気になる。なんせ駐車場の片隅に得体のしれない巨大な車があるわけだから。

2.走行性能はあまり期待できないのではないか

ライトキャブコンの場合、ベースとなる車はボンゴトラックなどの軽量トラックである。さすがに過積載になることはないように工夫されているとは言え、もともとそれほどパワフルな車ではないわけだから、家具一式を常に持ち歩くのに等しいキャンピングカーとしてはちょっと苦しいのではないか、という不安は頭によぎる。足回りを強化するなどの対策もあるのだが、それはそれで本末転倒ではないか、という気もしなくもないわけで、走行性能が良いに越したことはないなあ、というのが正直なところである。

3.中古で状態がいいものがあるのではないか

ライトキャブコンの場合、人気があるためか、状態の良い中古はほとんど出てこない(あるいは出るとすぐに売れてしまう)。しかし、バンテックZILなどの少し大きめの車については、かなり中古のタマがある模様(いたるところで見かける)。それだけ名車だということだろうが、するとわざわざ新車で買う必要はないのではないか、という気もしてくる。

4.近くでメンテナンスができるか

これは、キャブコンに限らず東北の中小都市という我々の所在地から必ず生じてしまう問題であるが、普通車の車検のように、ちょっとディーラーに行って修理、ということにならない場合はどうしたらよいか、という問題が気になる。通常は、車両部分を近くの(ベース車の)ディーラーで、架装部分は購入店あるいはRV協会加盟店でメンテナンスという形になるようである。

5.稼働率

これに関しては、実際使ってみないと分からないのだが、とりあえず(運転なども含めて)快適でありさえすれば、まるまる週末が休みのときに何も考えずに出かけてから行き場所を考える、という使い方でも何とかなりそうではある。

とりあえず、以上のような感じで、キャブコンの魅力的なところも大分分かってきたが、本当に購入する場合はいくつかクリアーせねばならないことも分かってきた。

キャブコンに目覚める

2009-11-15 | 歴代妄想キャンピングカー
前回の記事で紹介したように、妻と仙台にキューブ2ルームを見に行ったのだが、図らずもこれが次のステップに進む転機となった。

このときは、完全にキューブ2ルームしか見ないつもりだったのだが、同時に他のメーカーのキャンピングカーもいくつか展示されていたので、話のついでに見てみるか、という感じで覗いてみた。このときは、大きすぎるから、ということでハイエーススーパーロング系はほとんど見ずに、目の前にあったいかにもキャンピングカーという形の車のドアが開いていたので入ってみた(いわゆるキャブコンバージョン・キャブコンというやつだ。このときは、キャブコンという言葉は知らなくもなかったが、以前ファーストさんで似たようなタイプの車の価格に衝撃を受けたこともあり、また、見た目がいかにもキャンピングカーなので、他人の目が気になる小心者の自分としては、ほとんど考えていなかった。

しかし、中に入ってみると、意外や意外、快適である。9月とは言え残暑厳しいこの日に、窓は閉め切っているというのに、思ったよりもかなり涼しい。そこにすかさずセールスの方が現れ、さりげなくルーフベントのスイッチを入れる。

彼が、どうですか?と話しかけてきたので、思ったよりも快適です、と妻と2人で言うと、ベッドメイクを実演してくれたり、バンクベッドについて説明してくれたり、アクリル2重窓を開け閉めしたり、網戸やブラインドの使い方を教えてくれたり、と、流れるようなセールストークで商品説明をしてくれた。370万くらいだし、意外と安いかも(既にこの辺から金銭感覚が少しずつおかしくなり始めている)、うちは夫婦2人暮らしなので、使いやすそうなこの車はいいかなあ、と、かなり好印象を持った。特に、妻の変わりようは特筆すべきで、以前ファーストに行ったときは、まったく自分が使うことがイメージできず、「すごいねーすごいねー」を連呼するだけだったのだが、このときは「快適そう」「乗りたい」とむしろ彼女の方が積極的であった。これがロータスRV販売マンボウイブとの遭遇だった。
帰りの車の中で妻と話していくうちに、キューブ2ルームは確かにいいのだけれど、それでも250万はするので、ポップアップルーフに(ノーマルキューブとの差額の)100万円も払う価値があるか、秋冬は厳しそうだし、車中泊ができそうなシチュエーションが限られそう(たとえば、静粛性は厳しそうだから、道の駅での仮眠などはちょっと厳しそう、とか)だから、通常のキャンピングカーより出動機会が多くなさそうだし、さらに100万円を足すとマンボウイブが買えてしまう(実際はいろいろオプションを足したりすると100万円では済まないのだけど)。そう考えると、キューブ2ルームを買うことにかなり積極的になっていた気持ちが一気に分からなくなってきた。結果的には、この展示会を見に来たことで、一層迷いは大きくなってしまったのである。

Cube2Room/日産ピーズクラフト

2009-11-14 | 歴代妄想キャンピングカー
前回述べたように、軽キャンピングカーは走行性能などに不安があり、うちにはあまり向かないのでは、ということになった。

そこで目をつけたのが、日産ピーズクラフトキューブ2ルームである。これは、要するに、普通のキューブの屋根にポップアップルーフをつけたものなのだが、ポップアップを閉じた状態ではほぼノーマルのキューブなので、走行性能などについてはほとんど損なわれていない。ポップアップルーフの中は、2000mm×1150mmの大きさがあり、大人2人が普通に寝られるし、テント地、メッシュ地、そして両方ともオープンの状態を選べるため、まさに屋根の上にテントを追加したという感覚で遊ぶことができる。



発売が2009年7月末だったのだが、町田の独り言で紹介されているのを知り、カタログを請求したところ、大変親切な案内があり(キューブ2ルーム以外にもいろいろなキャンピングカーのカタログを送ってくれた)、実物を見たい、と言ったら、キューブ2ルームは近くでは見られないが、うちの近所にたまたまピーズクラフトのポップアップルーフがついたセレナを購入したお客さんがいたらしく、その方に頼んで実物を見せてもらうこともできるという。さすがにそれは(そのお客さんに)申し訳ないので、仕事で東京に行ったときにでも時間を作って見てみるということにした。

すると、ちょうど都合良く8月頭に出張が…。週末の移動時間の合間に1時間ほど時間が作れることが分かったので、一路大井町へ。実物のキューブ2ルームは思った以上に良く考えられている。とは言え、一緒に使うであろう妻の意見は無視できない。とりあえずその場は保留にして、今度妻と一緒にいつか見に行くことにしたら、またちょうど9月始めに仙台の展示会に出展するというので、改めて妻と一緒に見に行った。

妻と一緒にポップアップルーフに上がって寝てみたが、頭と足が心持ち当たるし(自分は178cm)、寝返りは打てるかどうか微妙ではあるが、それを除けば問題ない(一般的なキャンピングカーの基準では、これは2人で十分寝られる、ということを意味する)。妻と2人でこりゃいいや、屋根の上でゆっくりできるし見晴らしもいいので、花火大会にもこれで行こう、とかなり乗り気になり、セールスの人の「これはいいっすよ。流しやガスがあっても、結局使わないっすよ。」という言葉にも押されてかなり盛り上がった。

CC/レクビィ

2009-11-11 | 歴代妄想キャンピングカー
新コーナーである。

このカテゴリーでは、我々(というか、主に私)が妄想もとい検討をしてきたキャンピングカーとその理由について述べていくことにする。

まず、栄えある第一回は前にも述べたように、オートワンのピッコロキャンパー…ではなく、レクビィCC(Clipper Camper)である。

なぜこれか。赤かったから、ではなくて、安かったこともあるが、一番は、ベッドの大きさを最大限確保するための室内レイアウトを考えていることである。

軽キャンピングカーを8ナンバー(キャンピングカー)登録しようとすると、いろいろとクリアーしなければいけないこと(たとえば、流しの前の室内高が160cm以上あること?など)がある。これに対応するために、ポップアップルーフを備えたり、本格的な流しを用意したりと、各社工夫しているのだが、そのときの私には、「それなら室内が狭くても寝られればいいじゃん」という車中泊の延長のような気持ちでいたため、ベッドの広さが最優先に感じられた。CCの場合、シンクの設置位置を工夫することにより、ベッドの幅が車幅に近くなっているため、この点が最も魅力的であった。

また、軽キャンピングカーの問題のひとつは収納である。もともと狭いのに、キャンプ(旅行)用の荷物を大量に積んだら文字通り足の踏み場もなくなるわけで、それをどうやってクリアするかも各社の腕の見せ所である。

CCの場合、ベッドのマットを外すと、床下(この場合は、ゆかした、ではなく、とこした、と読むべきだろうか)収納があり、かなりの荷物が積めることもポイントが高かった。

また、ベース車が日産のクリッパーだったので、既に日産車を所有していた自分としては、整備の際も同じディーラーに持って行けば何とかなるかな、と考えたことも大きなポイントである。

同様のポイントはキャンピングカースーパーガイドの町田編集長も指摘しており、初心者の我々の目の付けどころもそれほど見当違いではなかったというところだろう。

しかし、この後、我々のキャンピングカー探しの旅は急展開を見せるのであった(つづく)。

独り言:そういや、レクビィは「RecVee」なのに、Buonoは「ヴォーノ」なんだよなあ。なんとなく「ブ」と「ヴ」の使い方が逆のような気がするのは気のせい?いや、レクビィさんのキャンピングカーは素晴らしいと思うのだけど。

独り言2:オートワンさんの名誉のために付け加えておくが、我々がピッコロキャンパーの購入をあまり考えなかった理由は、マットの柄と木の質感が(写真で見る限り)あまり好きではなかったということである。マットについては、ピッコロキャンパーは派手な柄を採用している(最近のモデルは違うものもあるらしいが)のだが、汚れを防ぐという意味はあるにしてもあまり好みに合わないなあ、と思った。また、ピッコロキャンパーの売りのひとつは、重厚な(しかし同時に軽量化も図られた)色合いの家具なのだが、我々はむしろ大げさな感じがしていまひとつそそられなかった。しかし、実物を一切見ないで妄想しているだけなので、実物を見ていたら、感想は変わったかもしれない。

独り言3:この記事を妻が読んでいたら、「ああ、そういえばCCってあったよねえ」と言い出した。当時はほとんどCCしかない、CCはどこで買えるのだろう、とまで言っていた感じだったのに、思えば遠くに来たものである。