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最近更新が滞っていたが、一番の理由は、仕事が忙しく、なかなか記事を書く(精神的な)余裕がなかったことであるが、相変わらずキャンピングカーウォッチは続けている(今日も2台くらい見かけた)。
それはともかく、6月末に最新版のキャンピングカースーパーガイドが出たばかりなので、簡単に感想を書いて見たいと思う。
キャンピングカースーパーガイドは、去年に続いて2冊目の購入となる。類書と比較した本書の特徴は、あえて全てのモデルを扱おうとせず、特徴的なモデルに焦点を当てて詳しく説明していることであると思う。今年度版も基本的路線は踏襲しているが、昨年と大きく違うのは、活字を大きくして読みやすくしたことや、特に女性の視点からのキャンピングカー購入ガイドを特集していることなどが挙げられるのではないかと思う。
逆に、去年の初めての感動が薄れたせいもあるのかもしれないが、いくつか気になったところもあった。まず、トリガノのトレーラーについては、バンテックで扱っているエボリューションコンフォートとシルバーを取り上げているものの、インディアナRVのエメロード370・390は取り上げられていない。トリガノばかり扱うことのないようバランスを取っていたのかもしれないし、エメロードは昨年390を取り上げたので良いという判断かもしれないが、バランスを考えると、むしろエメロード370とシルバーを取り上げた方が良かったように個人的には感じた(まあ、インディアナRVさんのモデルはINDY727が取り上げられているのだが、かなり方向性は違う)。
伝統のハイマーツーリングも、事実上310あたりが標準扱いなのだろうか。120や230は対象外という感じではある。他にはジェイコの2軸トレーラーが3モデル(!!)紹介されているのも印象に残った。
また、個人的に気になったところだと、NV200ベースの車種は、実質的にはNV200ポコとPOP.COMだけで(リコルソSSもリコルソのシリーズの一環として紹介はされているが、あくまでもハイエースベースの方がメインである)、昨年、ピッコロシリーズを大々的に取り上げたことを考えると、NV200は今年のトレンドとなりそうなので、あまり紙面を割いていないのは少し残念ではある。
全体的な印象としては、キャンピングカー産業全体もかなり成熟してきて、方向性もかなり出揃ったように思う。それだけに、昨年と比べて大きな驚きはないのかもしれないが、「安全性」「環境性能」など、キャンピングカーとしてだけではなく、普通の車として追求すべき性能を追求する動きが随所に見られるのは面白い。逆に言うと、これだけこなれてきた中で、毎年取り上げられているモデルは定番中の定番だということができるのかもしれない。
個人的には、リコルソSSの記事がもっと見たかったなあ…、とちょっと浮気気味な私であった。