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北東北で停電

2011-01-02 | キャンピングカー使い道の妄想
この年始年末には記録的な大雪があったことは既に書いたが、北東北では停電が発生し、まだ続いているようである。

大雪で北東北3県停電相次ぐ 東北電力の復旧作業難航

他にも、道路で立ち往生したまま動けないという事例も多数発生しているようである。被災者の方のお気持ちを察するとともに、一刻も早く元の生活に戻れることをお祈りしたい。

実は、我々の自宅でも停電しかけるなど、電力が不安定になっていたのだが、こういう冬の災害でキャンピングカーがどれくらい実用的か考えてみた。

暖房:ベバストのウェブサイトによると、小型のキャンピングカーで使われているAir Top 2000Sでは、1時間当たりのガソリン消費量が最大で0.27l。仮に24時間つけていたとしても約6.5l、いろいろなレポートから想像するに、おそらくつけっぱなしにすると暑すぎるだろうから、半分くらいとすれば約3l。バンコンクラスならガソリンタンクは50~60lはあるので、満タンなら15~20日間くらい持つ計算となる。数日間の緊急避難なら大丈夫そう。

電気:この辺は、実際に使ってみないと感覚が分からないが、普段から充電していない(自宅から電源を取っていたり、ソーラーなどを併用しない)限り、サブバッテリーはほとんど充電されないこともあるようだ。もし、緊急用に使いたいのであれば、この辺りは注意する必要があるだろう。アパート住まいならソーラー充電くらいは必須なのかもしれない。仮にフル充電とした場合、LED照明とFFヒーターだけなら数日くらいは持ちそうではあるが、実車がない我々としては、実際のところは良く分からない。

水:通常のバンコンの10~20リットルの清水タンクではすぐに空になってしまうだろうから、自宅からの給水は必須ではないか。また、グレータンクの処理もあるので、完全に自宅から独立した避難所というよりは、自宅の補完的な役割を果たす、と考えるべきかもしれない。逆に、自宅の給水が止まってしまったらかなり危機的状況になるような気がする。

ガス:5kg~8kgのガスボンベなのか、カセットコンロのボンベなのか、などによりかなり違うと考えられる。カセットコンロのボンベが数個あれば、数日分の煮炊きは何とかできそうではあるが、水やその他の設備の限界があるため、自宅にいるのと同じ料理を作るのは難しいと思う。鍋などでどうにかしのぐことになるだろうか?

トイレ:これもキャンピングカーの種類によって大きく違うだろう。カセット式のトイレが独立した部屋に装備されている場合は、カセットがいっぱいになるまで(少なくとも数日間?)は大丈夫だと思われるが、ポータブルトイレやトイレなしの場合はかなり工夫しないと難しいだろう。よく、災害時にトイレを我慢するために、水分を摂る量を減らしてエコノミークラス症候群になることがあるらしいが、特に後者の場合は、注意しないと危険であるように思う。

ベッド:フルフラットになるベッドは、ゆっくり休むことができるため、通常の乗用車で生活するよりははるかに快適だと思う。一方で、水分の摂取量やトイレの問題を考えると、それだけでエコノミークラス症候群を減らすことは難しそうである(これも聞いた話だが、軽バンの荷室に布団を敷いて生活していても水分の摂取量が少ないとエコノミーくらす症候群になることはあるようだ)。

以上をまとめると、大抵のキャンピングカーは、さすがに長期間の避難に使うことは難しく、必ずしも安心というわけではないような気がするが、数日間の緊急避難に使うのであれば、水や電源などがある程度確保できているという前提で何とか過ごすことはできそうである。

イベントの空き時間を過ごす

2010-10-10 | キャンピングカー使い道の妄想
今日は3連休の中日ということで、私の住んでいる街でもたくさんのキャンピングカーが見られた。E-spiritの実物を初めて見たが、キャンピングとレーラーを同じ日に2台見かけたのも初めての経験だった。

今日は、とあるイベントをほんのちょっとだけ手伝いに行ったのだが、9時から5時までの長丁場なのにもかかわらず私が手伝う場面はほとんどなかったので、ほとんどの時間はただいるだけ、という感じになってしまった。

最初はイベント会場を一通り回ったりもしていたのだが、さすがに何度も行ってもしかたがないので、携帯をいじったり、ベンチで座ってだらだらしたり…と傍から見ていると挙動不審に思われても仕方がないような感じになってきた。とは言え、事情があって、イベントの最後までいなければいけない。

ふと思ったのは、キャンピングカーがあれば、こういうときに、車の中で快適に過ごせるのではないか、ということだ。カーテンなどで仕切ってしまえば、プライバシーを確保しながら車の中でだらだら数時間過ごすことは訳もないし(真夏だとエアコンなしではきついだろうが、今日のような日なら余裕である)、寝転びながら本を読んだり、音楽を聴いてくつろぐこともできそうだ。

まあ、これも一連の本末転倒シリーズに違いないのだが、こんな使い方ができれば、必ずしも旅行に行かないときでもキャンピングカーの有難味を感じることができると思う。逆に言うと、こういう使い方ができるためには、普通の駐車場なら普通に駐車できる車でなければいけないことになるかもしれないが。

閑話休題ー飲み会のとき

2010-09-25 | キャンピングカー使い道の妄想
記事予告もしていながら今日ふと思ったのだが、もしかしたら、キャンピングカーがあったら、街で飲んでそのまま泊まったりできるかもしれない!と思ったので、書いてみる。

以前も書いたかもしれないが、我々夫婦の家は、街の少し郊外にある。また、お世辞にも交通の便が良くないため、バスで帰るのも一苦労である。従って、夫婦で飲んだりすると、そのまま帰るにはタクシーを拾わなければいけない可能性が高いのだが、今度は下手すると、安いホテルに泊まれそうな金額になってしまう。従って、結婚記念日には(同じ街なのに)ホテルでも予約して飲みに行こうかと冗談半分・本気半分で言っている。

しかし、キャンピングカーがあれば、駐車場に車を置いて飲みに行き、そのままそこで泊まることもできる。駐車料金もうまく探せばせいぜい1000円くらいで大丈夫だろう。まあ、街中はうるさかったりなんだりで、ホテルに泊まるほど快適ではないかもしれないが、かなり自由度が広がることは間違いない。

定番の金曜日夜への出発も別に遠くにいかなければいけないわけでもない。好きなときに好きなことをできるというキャンピングカーの利点はまだまだいろいろ使い道がありそうである。

<追記>
本来、キャンピングカーがあったらこう使う、というのがこのカテゴリーの主旨であるが、考えながら「こういう使い方ができるからキャンピングカーを買おう」というのでは本末転倒ではないか、という気もしてきた(そもそも飲み代やキャンピングカー本体の価格を考えると、決して「節約」にはなっていないし)。しかし、あくまでもこのカテゴリーは「妄想」であって、実際にこの使い方が相応しいかどうかまでは考えないということでご容赦いただきたい。少しぐらいこういう夢があっても良いのではないかと。

災害時に

2009-11-20 | キャンピングカー使い道の妄想
電気・水・ガスなどのライフラインが整っていることから、よく、キャンピングカーは、災害への備えになるという主張がある。確かに、いくつかの条件を満たせばこれも正しいと思うが、我々の場合は結構難しいのではないかと思う。以下に理由を述べる。

1.水や電気の補給が難しいのではないか

電気については、サブバッテリーを搭載して、普段から車を使うことで充電していればなんとかなると思うが、水を常に切らさない(でかつ新鮮に保つ)のは至難の業ではないかという気がする。

いくら殺菌しているとは言え、さすがに、一週間以上車の中で保管した水は飲みたくない(本心を言えば、3日でもあまり気が進まない)。ということは、給水タンクの水は、毎週変えねばなるまい。しかし、前にも述べたように、うちはアパート住まい。ということは、目の前の駐車場に停めて水や電気をふんだんに補給することは難しい。すると結局、緊急時には役に立たないのではないか、という気がする。

また、それならペットボトルの水を常備すれば良いのではないか、という主張もあるだろうが、それなら別に普通の車でも可能である。

2.うちで買うキャンピングカーにはたぶん風呂やトイレはついていない

災害時に困ることとして、自由に風呂に入れない(お湯を使えない)、トイレが不便、ということが挙げられるが、これらを解決するためには、風呂(シャワー)やトイレがついていなければいけないし、それらを使うための水も引いてこなければいけない。

トイレについては、必要・不要と意見が分かれるようだが、我々の場合、夫婦2人暮らしだし、最初からある程度トイレが整っている場所にしか行かないつもりなので、きっとついていないモデルを買うと思う。

すると、せっかくキャンピングカーがあるのに、できることはせいぜい寝ることだけで(これだけでもいいのかもしれない、というのは後述)、宝の持ち腐れになってしまうのではないか、という気もする。

また、仮にトイレがついていたとしても、排出物がいっぱいになるくらい災害が長引いてしまうと、結局トイレも使えなくなり、排出物の臭いで不快になることも心配である。

これらの他にも、災害時は、瓦礫が転がっていたり、地割れなどでコンディションが悪かったりと、非力なキャンピングカーでどこまで移動できるか未知数なところもあり、災害時の備えとしては、話半分に聞いておくのが良いような気もする。

一方、キャンピングカー(特に十分な居住空間があるもの)の利点とすれば、とにかく、プライバシーを保ちながら、横になって寝られることが挙げられるだろう。

これがなぜ重要かと言えば、災害の際にしばしば報道されるように、体育館などで共同生活をすることを苦痛に感じ、車中で生活する人にエコノミー症候群で亡くなる人が少なくないからである。なぜエコノミー症候群になるかと言えば、寝る時ですら足を下にし、体が圧迫された状態になっているからだと考えてほぼ間違いないだろう。キャンピングカーの場合は、完全に横になって寝られるし、ブラインド等で他の人たちから隔絶されたプライベートな空間を(一時的とは言え)作れるのが大きい。極端な話、水やガス・電気は救援が来るまでの数日間さえ持てばいい、と考えれば、実はこの点が最も重要ではないか、という気がする。

書斎代わりに

2009-11-19 | キャンピングカー使い道の妄想
キャンピングカーの入門書を見ると必ず書いているのがこれ。自宅にひと部屋増えた気分で使えるから、庭にプレハブを建てるよりいい、とか、お客が来たときの離れにできる、などと良く書いてあるが、それはさすがにちょっと苦しいような気もしなくはない。

今住んでいるアパートには一応自分の部屋はあるのだが、仕事に行き詰ったときや、気分転換のためにキャンピングカーが役立つのではないかという期待はある。自宅で仕事をする場合、下手に環境が整っていると誘惑が多いので、外界との関わりをあえて断ち切って、缶詰になった方が効率が上がりそうではある。

一戸建てだと、駐車場に直接電源を引いて自宅と同じような環境で仕事をすることも可能だが、うちはアパート住まいなので、それは少し厳しそうではある。とりあえず、バッテリーを使って蛍光灯を点けて、テーブルに向かって作業するくらいが関の山かもしれない。これでも、ホテルに缶詰になって原稿に向かう小説家の気分くらいは味わえそうである。