この年始年末には記録的な大雪があったことは既に書いたが、北東北では停電が発生し、まだ続いているようである。
大雪で北東北3県停電相次ぐ 東北電力の復旧作業難航
他にも、道路で立ち往生したまま動けないという事例も多数発生しているようである。被災者の方のお気持ちを察するとともに、一刻も早く元の生活に戻れることをお祈りしたい。
実は、我々の自宅でも停電しかけるなど、電力が不安定になっていたのだが、こういう冬の災害でキャンピングカーがどれくらい実用的か考えてみた。
暖房:ベバストのウェブサイトによると、小型のキャンピングカーで使われているAir Top 2000Sでは、1時間当たりのガソリン消費量が最大で0.27l。仮に24時間つけていたとしても約6.5l、いろいろなレポートから想像するに、おそらくつけっぱなしにすると暑すぎるだろうから、半分くらいとすれば約3l。バンコンクラスならガソリンタンクは50~60lはあるので、満タンなら15~20日間くらい持つ計算となる。数日間の緊急避難なら大丈夫そう。
電気:この辺は、実際に使ってみないと感覚が分からないが、普段から充電していない(自宅から電源を取っていたり、ソーラーなどを併用しない)限り、サブバッテリーはほとんど充電されないこともあるようだ。もし、緊急用に使いたいのであれば、この辺りは注意する必要があるだろう。アパート住まいならソーラー充電くらいは必須なのかもしれない。仮にフル充電とした場合、LED照明とFFヒーターだけなら数日くらいは持ちそうではあるが、実車がない我々としては、実際のところは良く分からない。
水:通常のバンコンの10~20リットルの清水タンクではすぐに空になってしまうだろうから、自宅からの給水は必須ではないか。また、グレータンクの処理もあるので、完全に自宅から独立した避難所というよりは、自宅の補完的な役割を果たす、と考えるべきかもしれない。逆に、自宅の給水が止まってしまったらかなり危機的状況になるような気がする。
ガス:5kg~8kgのガスボンベなのか、カセットコンロのボンベなのか、などによりかなり違うと考えられる。カセットコンロのボンベが数個あれば、数日分の煮炊きは何とかできそうではあるが、水やその他の設備の限界があるため、自宅にいるのと同じ料理を作るのは難しいと思う。鍋などでどうにかしのぐことになるだろうか?
トイレ:これもキャンピングカーの種類によって大きく違うだろう。カセット式のトイレが独立した部屋に装備されている場合は、カセットがいっぱいになるまで(少なくとも数日間?)は大丈夫だと思われるが、ポータブルトイレやトイレなしの場合はかなり工夫しないと難しいだろう。よく、災害時にトイレを我慢するために、水分を摂る量を減らしてエコノミークラス症候群になることがあるらしいが、特に後者の場合は、注意しないと危険であるように思う。
ベッド:フルフラットになるベッドは、ゆっくり休むことができるため、通常の乗用車で生活するよりははるかに快適だと思う。一方で、水分の摂取量やトイレの問題を考えると、それだけでエコノミークラス症候群を減らすことは難しそうである(これも聞いた話だが、軽バンの荷室に布団を敷いて生活していても水分の摂取量が少ないとエコノミーくらす症候群になることはあるようだ)。
以上をまとめると、大抵のキャンピングカーは、さすがに長期間の避難に使うことは難しく、必ずしも安心というわけではないような気がするが、数日間の緊急避難に使うのであれば、水や電源などがある程度確保できているという前提で何とか過ごすことはできそうである。
大雪で北東北3県停電相次ぐ 東北電力の復旧作業難航
他にも、道路で立ち往生したまま動けないという事例も多数発生しているようである。被災者の方のお気持ちを察するとともに、一刻も早く元の生活に戻れることをお祈りしたい。
実は、我々の自宅でも停電しかけるなど、電力が不安定になっていたのだが、こういう冬の災害でキャンピングカーがどれくらい実用的か考えてみた。
暖房:ベバストのウェブサイトによると、小型のキャンピングカーで使われているAir Top 2000Sでは、1時間当たりのガソリン消費量が最大で0.27l。仮に24時間つけていたとしても約6.5l、いろいろなレポートから想像するに、おそらくつけっぱなしにすると暑すぎるだろうから、半分くらいとすれば約3l。バンコンクラスならガソリンタンクは50~60lはあるので、満タンなら15~20日間くらい持つ計算となる。数日間の緊急避難なら大丈夫そう。
電気:この辺は、実際に使ってみないと感覚が分からないが、普段から充電していない(自宅から電源を取っていたり、ソーラーなどを併用しない)限り、サブバッテリーはほとんど充電されないこともあるようだ。もし、緊急用に使いたいのであれば、この辺りは注意する必要があるだろう。アパート住まいならソーラー充電くらいは必須なのかもしれない。仮にフル充電とした場合、LED照明とFFヒーターだけなら数日くらいは持ちそうではあるが、実車がない我々としては、実際のところは良く分からない。
水:通常のバンコンの10~20リットルの清水タンクではすぐに空になってしまうだろうから、自宅からの給水は必須ではないか。また、グレータンクの処理もあるので、完全に自宅から独立した避難所というよりは、自宅の補完的な役割を果たす、と考えるべきかもしれない。逆に、自宅の給水が止まってしまったらかなり危機的状況になるような気がする。
ガス:5kg~8kgのガスボンベなのか、カセットコンロのボンベなのか、などによりかなり違うと考えられる。カセットコンロのボンベが数個あれば、数日分の煮炊きは何とかできそうではあるが、水やその他の設備の限界があるため、自宅にいるのと同じ料理を作るのは難しいと思う。鍋などでどうにかしのぐことになるだろうか?
トイレ:これもキャンピングカーの種類によって大きく違うだろう。カセット式のトイレが独立した部屋に装備されている場合は、カセットがいっぱいになるまで(少なくとも数日間?)は大丈夫だと思われるが、ポータブルトイレやトイレなしの場合はかなり工夫しないと難しいだろう。よく、災害時にトイレを我慢するために、水分を摂る量を減らしてエコノミークラス症候群になることがあるらしいが、特に後者の場合は、注意しないと危険であるように思う。
ベッド:フルフラットになるベッドは、ゆっくり休むことができるため、通常の乗用車で生活するよりははるかに快適だと思う。一方で、水分の摂取量やトイレの問題を考えると、それだけでエコノミークラス症候群を減らすことは難しそうである(これも聞いた話だが、軽バンの荷室に布団を敷いて生活していても水分の摂取量が少ないとエコノミーくらす症候群になることはあるようだ)。
以上をまとめると、大抵のキャンピングカーは、さすがに長期間の避難に使うことは難しく、必ずしも安心というわけではないような気がするが、数日間の緊急避難に使うのであれば、水や電源などがある程度確保できているという前提で何とか過ごすことはできそうである。