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ハイマーツーリング(Eriba Touring) Puck 120/230

2009-12-15 | 歴代妄想キャンピングカー
小型トレーラーの雄と言えば、ハイマーツーリング(Eribaツーリングなどいろいろ別名があるらしい)のPuck120、そしてそれより一回り大きいPuck230である。

しかし、実はこのモデルに気がついたのはかなり最近である。なぜかと言えば、やはり「キャンピングカースーパーガイド2009」の影響が強かったから、としか言いようがない。

ハイマーと言えば、「~スーパーガイド」の巻頭に超豪華なフルコン(S-クラスとでも呼べばよいのやら)がどひゃーっと載っていて、2000万円以上という価格といい、曲線を多用した豪華なインテリアといい、もう参りましたごめんなさい、と言うしかないようなビルダーであり、妻と二人で「いつかはハイマー」などと訳の分からん合言葉で妄想を加速させていたため、ハイマーのトレーラーは高くて最初から手が出ないだろう、という先入観があったのである。

しかし、最小モデルのPuck120は約220万円から、とさすがに同じクラス(600kg台)のトレーラーよりは高いものの、決して手がでない価格ではない(前述のフルコン1台分のお金で10台買える!)。そう知るといつもの癖で徹底検証を始めた私であった。

Puck120は、ポップアップルーフを備え、室内高183cmを実現している(ポップアップをしない場合は170cm台だと思われる)。また、ベッドは1770mm×1500mmと私はそのままでは寝られないが、補助マットで長さを1940mmまで伸ばせるらしい。軽さは車両重量で450kg程度と極めて軽いため、コンパクトカーで楽々牽けそうな気配である。Puck230GTはそれより少し大きく、室内高が187cm、ベッドは標準で1900mm×1700mmとかなり快適そうであるが、その代わり車両重量が608kgとなっている(こちらに諸元表がある)。Puck230になるとそろそろ300万円の声が聞こえてきてしまうため、なかなか手は出ないが、魅力的であることには変わりがない。Puck230はもちろんコンパクトカーでの牽引実績もあるようだが、Puck120にいたっては、エブリィで牽引している例もあるらしい(!)。

ギャレー+ベッド兼ダイネットがあるというオーソドックスなレイアウトで、冷蔵庫やFFヒーター(Puck120の場合はオプション?)がつくなど、必要十分の装備ではあるが、ツーリングの魅力は、何十年も愛されてきたその質感を自分のものにできるというところにもあるのだろう。懐かしくも愛くるしく、しかも先進性も感じる(レトロフューチャーと言うべきか)デザインは、今見ても惹かれるものがある。熱狂的なファンが多く、カタログを見ているだけでわくわくしてしまう。YouTubeでも、年代もののツーリングが今なお使われている様子を見ることができる。海外のハイマー専門サイトなどで妄想を膨らませるのも楽しい。

Puckに限らず、輸入トレーラーは、現地で売られている価格の下手すると2倍くらいになっている例も少なくないのだが、輸送費や代理店の利益などを考えるといたしかたないのだろう。逆に、日本よりもずっと低い価格で同じトレーラーを楽しめるヨーロッパが羨ましくも感じる。

<追記>
Puck120を「走る四畳半」と表現しているサイトを見かけた(なかなかうまい表現だ)ので、調べてみることにした。四畳半は2.73m×2.73m=7.4529平方メートル、上述のカタログの諸元表によると、Puck120は3.15m×1.55m=4.8825平方メートルなので、Puck120は四畳半より狭いことになる。Puck230でも3.50m×1.70m=5.95平方メートルなので実は四畳半の方がかなり広い(Puck120/230にはキッチンも含まれているので体感はもっと狭いと考えられる)。三畳だと、2.73m×1.82m=4.9686平方メートルなので、むしろ「走る三畳」と言った方がぴったりくるのかも。

ニワドー FE380・RE440

2009-12-14 | 歴代妄想キャンピングカー
小さいトレーラーなら行けるかも!?」と思い立ったとき、実は、前回紹介したスモールエッグより先に連想したのは、ポーランドのニワドーであった。

後から紹介する予定のハイマーツーリングに(カタログスペック上は)肉薄する装備ながら、200万を余裕で切る(2009年9月現在で一番安いFE380Wの車両本体価格が142万9千円、RE440Wが174万円だが、昔はさらにもっともっと安かったらしい)価格がこれらのモデルの最大の魅力である。とは言え、FFヒーターはオプションとは言え、ギャレーに加え、2ダイネットまで実現してこれだけ安いFE380Wは装備面でもかなり魅力がある。また、FE380はポップアップルーフにより、185cmの室内高を実現しているのは魅力である(スモールエッグの室内高は175cm程度らしいので、自称178cmの私にとってはぎりぎりという感じ)。ただ、ポップアップルーフの伸縮部分の素材はメッシュとなっており、遮音・断熱は厳しいかもしれない。一方、RE440は、ポップアップルーフの代わりにルーフベントがついており、ポップアップルーフなしで181cmの室内高を実現している。ベッドの大きさは、FE380Wが1850mm×500mmと1850mm×1220mm、RE440Wが1950mm×1300mmと1950mm×650mmと必要十分ではあるが、FE380だとぎりぎりという感じもしないでもない。どちらのモデルも、派手さはないものの、品がある内装で(といいつつ、実車はまだ見たことがないのだが)印象は良い。RE440D・Sではシャワールームやカセットトイレさえ(オプションだが)つけられる。

一方、(スモールエッグにも共通した欠点だが)たとえば、アクリル2重窓は標準装備だが、ブラインド・網戸はオプション(5万7600円)となっており、快適に過ごすためのオプションを全部つけていくと、中古はもちろん、新車の一回りも二回りも大きいトレーラーと大して変わらない価格になってしまうのは少し残念である。基本的に、ニワドーの場合は、オプションは最小限に絞って、なるべく自分で快適になるように工夫するというのが良い使い方なのだろう。残念ながら、FE380はどうも既に発売中止となっているらしく、現在あるタマが捌けたら残りは中古のみになりそうだ。今後中古市場でも高騰する可能性もある。個人的には、FE380は少し居住性が劣るので、あまりに重いのでなければRE440の方により魅力を感じる。

余談だが、例の「キャンピングカースーパーガイド」を読むと、スモールエッグはなぜか載っていないものの、実は、ニワドーあり、iCampあり、Puck120・230はないけど、同じハイマーツーリングのフォーエバーヤングがあり、とほとんど全部載っていることに後から気付いて驚愕した。掲載モデル数は絞っているものの、代表的なモデルが一通り取り上げられるように、という編集方針が伺える。

タバート(T@B) スモールエッグ

2009-12-13 | 歴代妄想キャンピングカー
ある日インターネットサーフィンをしていたら妻が「これかわいい」と見つけたのがこのモデル。

タバートのスモールエッグである。

これの何が良いかと言えば、その機能性もさることながら、可愛らしい外観なのではないだろうか。キャンピングカー購入計画に行き詰ったときにたまたま妻が見つけたのだが、一目見て「これならいい」とかなり気に入った様子で、その場でカタログ請求までしてしまった(本人は「私(novicerv)のためにカタログを取ってあげた」と言っているが)。

内装に関しては、YouTubeの動画(ドイツのテレビ番組のようだ)あたりを見ていただくことにするが、2人で過ごすなら十分、無理やりつめれば大人数でわいわいやることも可能、という説明になっている。空力もそこそこ良いというふれこみだ。

モデルの男性の身長がかなり高そうなこともあり、室内高は微妙そうだが、室内でゆったり立って歩こうと思わなければ何とかなりそうだし、ベッド自体は2000mm×1800mmくらいありそうなのでゆったりもいいところである。むしろ、和室感覚でローテーブルなどを置いて過ごすのに適しているのではないかと思う。

タバートはいろいろなキャンピングカーを扱っているドイツのメーカーであるが、スモールエッグはもともとそのカジュアル(?)ブランドである「T@B」(リンクは北米向けのサイト)の日本名と考えて良さそうだ(今のところ日本以外ではスモールエッグという名前が使われている例は知らない)。検索をする場合は、「T@B」の方が調べやすいだろう。売られている国によってちょっとずつ仕様が違っており、特に北米などは様々なフロアプランが存在する(このリンクの左上にモデル毎のフロアプランが載っている)ようだ。北米向けモデルにはこんなレビューもある。

日本でスモールエッグを使ってらっしゃる方もそれなりにいらっしゃり、インターネットにもいろいろな情報があるが、特に購入を考えている方にとっては、こちらが一番参考になりそうである。

小型トラベルトレーラーの世界

2009-12-12 | 歴代妄想キャンピングカー
うちのティーダでは、750kg以下の小型トラベルトレーラー(キャンピングトレーラー)を牽引するのは辛そうだ、ということで、もっと小さいトレーラーを探してみたら、車両重量で600kg前後のトレーラーが結構あることが分かった。

小さいとは言っても、居住性があまりに悪いと困るので、とりあえず、自分(178cm)と妻(162cm)が十分寝られるものをリストアップしてみた。

タバート スモールエッグ(T@B)

ニワドー FE380, RE440

ハイマー Puck120, Puck230

シャレー アルペン・LT

これらのクラスのメリットは、やはり小さい車でも(ある程度)牽けることだろう。実用性(あるいは安全性)はケースバイケースではあると思うが、たとえば、軽自動車でも牽引している例もなくはないので、牽引車の強度さえ何とかなれば完全に無理というわけではなさそうだ。逆に、デメリットは、大きいトレーラーと比較してどうしても居住性が劣ることだろう。室内高は180cmあるかどうかで、ベッドも180cmくらいからのものも多く、自分には少し窮屈になるかもしれない。

今後はしばらく、これらのモデルをもう少し見てみることにする。

<番外>
商品化されているかどうかも不明だが、こんなものもあるらしい。

牽引免許不要なトレーラー

2009-12-09 | 歴代妄想キャンピングカー
(前回までのあらすじ)キャンピングカーが欲しいと思い立ったnovicerv&petittrv夫婦の計画は、思いもしなかった理由でいきなり頓挫してしまった。そこで、トラベルトレーラー(キャンピングトレーラー・キャラバン)という起死回生?の選択肢があることに気付いたのだが…。

(ここから本文)

通常、トレーラーを検討する人の多くは、牽引免許なしで牽ける750kgぎりぎりを考えるらしい。これが具体的にどれくらいのサイズか、というと、およそ全長5m、幅2m、高さ2.5mくらいと考えて良いようだ。これだけあると、室内も長さ4m弱、幅が2m弱(横に寝られる)、高さが2mくらい、となる。キッチンなどの設備を加えても、これなら親子4人くらいなら余裕の空間が生まれる。そして、価格の方は、(これだって決して安いわけではないが)300万くらいあればかなり良いモデルも新車で手に入りそうで、自走式と比較するとかなり安い。

で、このサイズで検討したのは大体以下のようなモデルである。

インディアナRV iCamp

アドリア アクション

アドリア アルテア390

トリガノ エボリューションコンフォート

ファーストカスタム Attic(アティック)

これらの選択基準と言えば、ぶっちゃけて言えば価格である。ハイマーの高級モデルやカシータ、トリガノのエメロード、はたまたホビーなどは、サイズ的にはあまり変わらないのだが、価格的には一回りも二回りも上である。トレーラーの場合、長く使えるため、自走式のキャンピングカー以上に「家を買うつもりで慎重に決めた方がいい」と言われるようであるが、いくら装備が良くて快適であると言っても、そこまでの出費には勇気が要る。

その他、中古のトレーラーは100万円代前半からとかなり安く売られている。クナウスのポルト6リミテッドなど、新車だとちょっと手が出にくいものも、中古だと200万円弱で手に入るのは大きい。

お盆に親父の田舎に行ったとき、近所に大きなトレーラーが止まっていた(他にも数台キャンピングカーを見かけた。うちの田舎はキャンピングカーで行きたくなるような場所らしい)。これは10mはあろうかという長さで、とても牽引免許なしでは牽けなさそうな大きさではあったが、そこまで大きくなければ十分現実的な気がする。そう考えた我々には一筋の光明が見えたような気がしたのである。