桜

桜の開花が気になる季節になってきましたね。
3月4日のYahoo!ニュース(毎日新聞配信)によると、気象庁と大手民間気象情報会社「ウェザーニューズ」(東京都港区)の桜(ソメイヨシノ)の開花予想日が全国的に1週間前後違っているとのこと。これは桜の成長に関する計算や解釈の違いによるものだそうで、これには桜の「休眠打破」と呼ばれる状態が深くかかわっています。

春に咲く桜は夏に翌春に咲く花のもととなる芽をつくりますが、夏を過ぎて気温が下がり始めると花芽の成長が止まり「休眠」状態となります。休眠した花芽は、冬に一定期間低温にさらされることで再び眠りからさめ成長を始めますが、これを「休眠打破」と呼び1年のうちで最も寒い1月～2月ころに起こります。桜以外にも温帯の落葉樹に起こる現象で植物によって必要とされる条件(温度)は異なりますが、桜は冬の間に1日の平均気温が0～5℃程度の日が2週間くらい続くと休眠から目覚めるといわれ、休眠打破の後は春に向かい気温の上昇とともに成長しやがては開花にいたります。

■主要都市の桜の開花予想日■
福　岡　平年3月26日、気象庁3月23日、ウェザーニューズ4月 2日　　　
大　阪　平年3月30日、気象庁3月26日、ウェザーニューズ4月 5日　　　
名古屋　平年3月28日、気象庁3月26日、ウェザーニューズ4月 4日　　　
東　京　平年3月28日、気象庁3月25日、ウェザーニューズ3月30日　　
金　沢　平年4月 6日、気象庁4月 4日、ウェザーニューズ4月 7日　

奥能登の桜は同じ石川県でも金沢より1週間程遅くなります。奥能登でよく知られた桜の名所としては穴水町の「のと鉄道 能登鹿島駅」がおすすめです。能登鹿島駅は能登さくら駅の別名で知られ、旧国鉄時代に七尾線開通記念に植えられた桜の木が何十年を経ても大事に守り育てられ、桜の花が咲く頃にはホームに見事な桜のトンネルを作りだします。