ただメモ

まぁなんだなぁってことで

結局こうなのね

2008-01-18 | Weblog
「権利者の要請によるDRM」を条件に補償金を順次廃止へ
Appleがオンラインレンタルビデオを開始ってニュースのすぐ後にこんな記事を読まされると、なんだか強い脱力感を感じないではいられない。
コピ10や私的録音録画補償金なんてことを議論しなけりゃならないこと自体が、大切な文化の利用を制限してるって気がする。

ポータビリティと繰り返し利用度の高い音楽はこういった議論をしても吉とは思うが、動画系のコンテンツは、その利用しにくさが録画を蔓延させているのではないのかな?

例えばNHKの木曜時代劇は好きで良く見るんだけれども、10週とかにわたって毎週木曜日の20時に欠かさずテレビの前にいることは、100%不可能と言い切れる。
だから録画してタイムシフトとか、日曜とかに見るわけだ。
でもって祝日とかには他局との競合で、同時間帯に力作、大作をぶつけたりしてどっちかを見ないって選択を迫る。だから録画するのではないのかといいたい。
それを咎め立てするのであれば、このような視聴要求を満たす提供方法を提示するのが先ではないのか?

だいたいTVってメディアが、視聴者のライフスタイルを無視した時間拘束をなんとも思っていないことに問題があるのであって、こんなふうに視聴意欲のあるものの都合を踏みにじるマーケティングが、いつまでもまかりとおることが理解できない。

TV番組は商品であって、その商品を利用したい消費者が、自助努力によって利用する機会を設けようとする行為に対して、なぜこうも目くじらを立てなければならないのか、まったく理解できない。

地デジで広い帯域で放送することが可能になったことを、SD画質でタイムシフト放送をするとかって方向で利用しようって局は無いものか?ETVなんかそんな工夫をしたってよさそうなものだと思うんだがどうなんだろ?

前にも書いたけれども、利用したいときに利用できれば良いのであって、録画などしないですむ環境を提示するのが先だろう。現にアメリカではそうしてる。
いつでも任意にリーズナブルな料金で視聴できるのに、わざわざウィルスの脅威におびえながらファイルを交換する奴は、とっとと著作権法違反でしょっ引けば済むでしょ?

実演家さんたちも、自分らのパフォーマンスの販売機会を、放送局が奪っていることに、どうして気が付かないんだろう?オンラインライブとかどんどんやればいいのに。ライブを見れば、生を見たいって気も起こるだろうし、なにより生を見たくてもそこへいけない、地方のファンに対する販売機会になると、どうして思わないんでしょうかネェ。よく判らんけど。

TVがネットに繋がることによって、もっと多彩なコンテンツの発信機会が増えると思っていたのだけれど、期待はずれなのかなぁ。

こんな議論が行われること自体、これからも放送局による時間支配が続くってことかと思うと、暗澹たる気持ちになる。

そこの人らはそれを利用して株でもうけてるってのにネェ。。。ヘタ打ったみたいでご愁傷様なんだけれども。

ぜひとも、NTTさんは、NGNでそこんとこ風穴開けるべくご努力いただきたいところではあります。