ただメモ

まぁなんだなぁってことで

供給者様のご都合

2008-01-15 | Weblog
海外から見た“不思議の国”日本の「デジタルテレビ」
いささか旧聞になるんだが、この記事。Vistaが地デジ対応にってのをググッたら引っかかった。
「日本のデジタルテレビに関する現状が、あまりに世界の常識からかけはなれていた」と言い、「標準化にかかわる団体が複数存在」し、「定まった認可プロセスがない」ことに加えて、「参加のためのルール」が不明瞭である。技術的な話よりも先に「認証手続きが複雑であり、日本国外からの参入に大変な手間がかかる」とされていた。

薄型テレビの普及も「2008年中には1億台超」との予想もあり、かなり普及が進んでるようなんだけれども、ちょっと待ってもらいたい。そんな特殊な一地域に特化したテレビを作っても、世界では売れんだろうに。

とか思ってたら、折りしもパナソニックが北米向けのVIERAをYouTube対応にすると発表してるんだが、このVIERAは、アメリカの地デジ方式が日本とは異なることを考えると、プラットフォームを共用した日本向けVIERAとは別物ってことなのかな。

とすると、日本国内に向けた製品は、上記の特殊な事情をクリアするための、特殊な部品を付加された、割高な商品ってことになるのでないの?

でもって特殊な事情による非関税障壁をこさえて、外国製の安い商品の参入を排除して、またぞろ「パラダイス鎖国」に興じようって魂胆なのか?

ばかばかしいと思わないんだろうか。たかだかテレビが、デスクトップPCと同じくらいか、物によっちゃぁ高価だなんて信じれん。

HDDレコーダーにはコピー制御機能が付加された上に何とか料まで上乗せされて、いったい日本の視聴者は、物理的にテレビを見るために、いったいいくらの余分な出費を強いられなくっちゃいけないんだろう。

こういったことが、一事が万事だから「日本の株価下落率 世界2位」なんて結果になるんだろうな。

行政から民間まで、この国は徹底して供給側の都合でしか動いてない気がする