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兎も角も

ともかくもいちにちぐらしとぞんずべくそうろう ・・・ 芭蕉

久しぶりに

2022年01月29日 | 身近なこと

家族集合お正月の片付けも終わり

…特別のこともしてないのに…(>_<)

あぁもうすぐ二月なのねぇ、とただぼんやりと

過ごしています。

ん~書き留めておくべきことも思いつかず…

しばらく前に読んだ本のことでも

記しておこうかな…

 

現在、本はせっせと棄てているので、いつもは図書館本を

読んでいますが、この本は手元に置きたくて2冊買いました。

「83 4分の1歳の素晴らしき日々」

              ヘンドリック・フルーン著

力が湧いてくるような本です。

私の部屋のドアを開けますと、本箱から「がんばれよっ」

といっているような先輩の顔が描かれた表紙が見えるので、

私はいつもニヤリと笑いながら心の中で『もちろんよ~』

とガッツポーズをしています。(^^)/

 

でわでわ


ならんで西ゆく

2020年02月22日 | 身近なこと
去年の秋の事でした。
大きな白い雲が次々に現れては
ゆっくり西の端に消えてゆくのを
眺めておりました。

みんな行きましたな
進叔父も逝きました

 天が下の
 すべての事には季節があり
 すべてのわざには時がある

雲を眺めながら
決めかねていたことを決め
師にお伝えしました。

長く続けたお稽古を
三月で止めます。

三月からは新しい方が入られ、
人数も今までどうりです。

よき「時」なのであります
 
 コッペパン
 並んで西ゆく
 秋の空

西の空も楽しそうであります

ご無沙汰を・・・

2020年02月17日 | 身近なこと
ん? 字、こんなに小さかったかしら・・・大きくするには?
んんん・・・まったく戸惑うことばかりです。

役に立つことを記してあるわけでもなく動きもないページで
すが、古い日記帳を読むように自分は時々スマホで見てます。
検索できるので、記憶力がさらに怪しくなった私には便利。

 星もなく赤き弦月ただひとり
 空落ちゆくはただごとならず 

これは書き写しておいた,宮沢賢治の歌です。
昨日は弦月。

只事ごとならず。今、まさに。

破れを繕う方々に、力と幸いが与えられますように。




皇帝ダリア

2018年11月30日 | 身近なこと
皇帝ダリアが咲くと、
今はいない懐かしい人たちのことを思い出します。
やさしい色の花々が風に揺れて高いところから話
かけているようで…  

と、思っていましたら。

妹から電話。
「今日はお父さんの命日ねぇ」
!!そうでしたそうでした。 なんと親不孝者!
すっかり忘れていたのです。

同時に、あの時の衝撃が押し寄せてきました。
17年前の空の色 …
そう。11月の空と風…皇帝ダリアのころでした。


 静かに咲いていたアネモネが
 薄紫に蒼ざめてゆくのを
 薔薇が紫に萎れるのを
 誰も止めることはできない

 魂は旅立たねばならない
 とどめおくことはできない
 愛すらまとわずに


 空に捉えられた花が空中を飛び踊りやがて
 一瞬のうちに花びらを落とすのを人は見た


これはメイ・サートンの詩の一部です。
次も、メイ・サートンの詩『両親のこと 内なる宇宙のこと』からの一部です。

 わたしはもう誰の娘でもない
 この最後の別れによって
 被いはすべてはぎとられた

 死と愛は完全に和解し
 熟した果実が地に還るように

 わたしの歴史のすべてを載せた船が
 海へと乗りだす

 
読んでくださった方 詩をコラージュのようにして ごめんなさい
父 母 ご先祖様 命日を忘れてしまって ごめんなさい


久しぶりの投稿

2018年11月26日 | 身近なこと
なのに、記すことは~
停雲荘に住まう人

夏の間、叔父は髪も髭も伸び放題。腰が曲がって
杖をつき浴衣姿で・・・仙人のようでした。

張り紙も増え、フアックスの上には…
  
新手の詐欺という新聞記事の切り抜きと
「旬の 梨 ビワ 桃 ブドウ  かかってこんかな」
果物の好きな叔父です。間違えて送ってこないかな と。
ほかには…
 などなど

仙人スタイルは9月まで。10月にはサッパリ。
「拉致されて、床屋に連れてかれたんだよ」と。
「若返りましたよ。ずっと良いです」と、私。

最近、「お茶」が楽しみに加わった様です。
祖母が使っていた茶釜などを探し出し、ガスコンロで
お湯を沸かし、お茶を点ててくれました。
「クッキングヒーター以外は厳禁」とヘルパー
さんに注意されているので、2回目からは私が
点てるようにしています。

とてもおいしいお抹茶ですが、私は、新聞紙の山など
積み上げたものが気になり落ち着きません。
ほんの少しの時間、楽しくお話して帰ります。



本日届いた手紙の中の、二句。

 袷時 我流 立流 点茶かな

 菊の香や 一口あんぱん 二口に

「袷時」(あわせどき)という銘の付いた茶杓を使いました。
「あんぱん」は想像であります。




続きのはなし

2018年03月06日 | 身近なこと


叔父からの手紙に入っていた…なんという刊行物かわかりませんが、金子兜太『鑑賞集』への評の一部です。 

≪一瞬、ポスターの標語を転用したかのごとくにも思える口語俳句に快い俳諧味を感じさせられた≫と兜太さんに選ばれたのですから、叔父はたいそう嬉しかったと思います。

そしてこの誌の著者は最後に
『挙げればいくらでもあるのだが、要するに、この鑑賞集にはあれこれの平均的な鑑賞集を超えた魅力があるということなのだ。とにかく、集全体が生き生きしている。』と記しています。


たぶん、叔父さんが棄てられたと怒っていたものの中にはこういう本などがたくさんあったのでしょうと思うと、私も残念です。
 

 花道の
 撒き手拭や
 初芝居

先日見つけた叔父の句です。これも、はんなりとしていいなぁ


もう3月!

2018年03月01日 | 身近なこと
私はまるで冬眠する生き物のようです。

~? ~? ~?

気になることあり、つい書き込みも躊躇…

 岡田様

 喪のため賀状欠礼しましたが、
 ドイツご旅行のお話、楽しみ
 にお待ちしておりました。
 ブログ更新のご様子もなく、
 メールも通じず。引っ越しの
 件は伺ってましたが、新住所
 を知らず。
   
 お元気にお過ごしでしょうか

 ~ ~ 

  

『冬眠』といえば…
停雲荘の叔父もよく眠ります。玄関ドアをノックしてもなかなか返事がない時は、庭に回り、居間のガラス戸をガタガタさせてみます。
「すぐウトウトしちゃうから、ドアを開けてあるよ。話したいことがいっぱいあるんだ」と、『話したい事メモ』を用意して待っていてくれます。

先月は、金子兜太さんが亡くなったことを悲しんでいました。叔父が俳句を始めて最初に句会に行ったのが、先日亡くなられた金子兜太さんの自由律俳句の会だったそうです。

戦後まもないころの話で、「窓開けて下さい 電車夏に入る」という叔父の句を 『俳句はこういう単純さがよいのだ。良い句だ』と選んでくださったということです。「俺より5歳か6歳上だな。もっと頑張って生きてほしかったなぁ」と残念がったり懐かしんだり。

熱心に話す間に『話したい事メモ』がどこかに行ってしまったようなので、「では、また思い出して次回にね」と帰りました。
   

 日脚伸ぶ
 
 過去を光を
     
 手繰り寄す 


 
  

「熱燗や・・」

2017年12月26日 | 身近なこと
停雲荘の人に「俳句がネットに出てましたよ」と伝える。
「すまないが印刷して送ってくれないか?」というので、見つけた5句を送りました。

さっそく返信ありまして

かくかくしかじか~とありまして…
「しかし我ながら名句ですな。〇〇が選句したんでしょうが、選句もよかった。
自分で言うのもをかしいが、芭蕉大先生の域に迫っているような。昭和の名句ですな。後世に残るんでは。エヘン。流行の夏井いつき先生みたら、仰天するでしょうな」

あれこれ~とありまして…
「正月をみんな休まうという風潮がありますが、、私はもとより毎日お休みですから。
亡妻はマリア様になったから、クリスマスでもやろうかと。
正月は逆縁ながら¨喪中¨といふことでおめでたくないし。

 人は死ぬちょっと早いか遅いかだ
         (これは川柳です。)」        


見つけた5句の中の一つ

 熱燗やけむり目印ヤキトリ屋 

  は~い 昭和の名句~

実家の庭

2017年12月23日 | 身近なこと
「更地になった土地、見てきましたよ。
裏の崖も、問題ありません。
広々として、光がいっぱいで…
お祖父さんがこの場所に居を構える決心
をした事、納得できます。
とても良い場所と思い、決めたのね」

             と、妹より。


崖を削ったり大きな岩を撤去したりと大変だったようですが、無事終了で安堵。

私が生まれる前に祖父は亡くなりましたが、祖父母の思いを集めた庭が好きでした。その面影をあちこちに残したまま父と母の庭となり、私たちの成長に合わせて庭は少しづつ姿を変えてゆきました。

そして、去年の暮に母が亡くなると、庭は少しづつ死んでいったのです。気にかける人がいなくなると、庭は死んでしまうのですね。ゴツゴツしたナツメの幹にさわってお別れ。美しい葉が大好きでした。この秋に食べた茶色になったナツメの実はとてもおいしかった。

      

     卵形のこまかな葉を風が揺すると
     日光を包みこんだ葉が光を零す
     軽やかな音楽が響いてくるようだ
     茶の容器、棗の由来の形の実は
     林檎に似た味がした

     (だいぶ前に撮りましたピンぼけ写真…
      葉の間からオレンジ色の陽がさして
      きれいだったなぁ…)
  

        
 「我が裏庭から、へいの外の二本の木が見える。
    一本は棗の木である。
           もう一本も棗の木である」

           魯迅 「野草」 秋夜 より  



さようなら おじいさんとおばあさんが愛した庭

再び 幸せを育む所となってください