兎も角も

ともかくもいちにちぐらしとぞんずべくそうろう ・・・ 芭蕉

稽古

2009年04月24日 | 謡と仕舞
  4月21日(火)午前

先のお稽古から1ヵ月半と、長いご無沙汰でございました・・・。
なれば充分復習できたであろうと思われるかもしれませんが、
なかなかそうはいかないのでございます

というわけで、いつもどうり不安を抱えての稽古日なのであり
ました。

謡曲「鵜飼」 5回目

先ず、初めから4回目までを、一人で通して謡います。師の前
ですと緊張するのか、声が上ずります。直そうとすると力んで
余計に不安定な声になってしまいます。どうしたもんかなぁ・・。
師は静か。・・?お直しも殆んどなしでありました。
最後に「次の稽古ではシテのところを練習しますよっ」。
ってことは、・・ということで、・・困ったなっ と。
「河瀬の石を拾ひ上げ。/\妙なる法の御経を一石に一字。書きつけて。波間に沈め弔はゞ。などかは浮まざるべき/\。

後シテ「夫れ地獄遠きにあらず。眼前の境界。悪鬼外になし。抑かの者。若年の昔よ
り。江河に漁つて其罪おびたゝし。されば鉄札数を尽し。金紙をよごす事もなく。無間の底に。

詞「堕罪すべかつしを。一僧一宿の功力に引かれ。急ぎ仏所に送らんと。悪鬼心を和らげて。鵜舟を弘誓の船に為し。法華の御法の助舟。篝火も浮むけしきかな。

川瀬の石を拾い上げて、一つの石に一字ずつ書きつけ、
川に沈めて弔えば、亡者も浮び上れない事はあるまい。

地獄は、人間界にあり鬼も人の心にいるのだ。  あの
鵜使いは若い頃から漁をして罪果多く、その罪業を示す
鉄札は数限りないが、善行を示す金紙は一枚もない。

無限地獄に落とすところだが、一人の僧に宿を貸した
功徳によって、急いで極楽に送るのだ。と、地獄の鬼
も心を和らげ、鵜舟を、極楽に送る弘誓の舟にする。

法華経の功徳が亡者を救う、”助け舟”になったことを
思うと、亡者の持っていたかがり火も浮かび上がって
くるようだ。


 仕舞「経政」クセ 5回目

・・ということになると、仕舞はこれか? どっちになって
もしっかりやっとかなくちゃ (度々の独り言・・御免)

形の流れは覚えました。あとは気合でと、最後まで舞う。
~どうだ~ 気分はきりり、マンジロウ先生

師、 「ぷっ、斜に構えてはだめですよっ」「ご自分がなさ
っているつもりと、なさっていることは大違いですっ」 
テヘ~~~
 
・<扇ニテ二ツマネキ>扇持ち替え前につける時、扇の
先上げる。扇の先下げてから腕を上げる。肘を曲げて扇
を後ろに倒す。

・<腰引キ立テ橋掛ノ方見> 顔を右肩に付ける。目線
が後ろにいきすぎている。

・「律呂の声々に~」と右回りのところ、回りすぎている。
もっと直線的に中へ。

・<正ヘ引分ヒラキ>両手を前に伸ばしてから引き分ける。

・<正ヘ打込ミ右ヨリノリ込拍子二ツ>はうまくできてい
ないが、一度に直りきれないのでさっさとやる。
「こらこら、できないところを抜かしちゃだめよっ」と師。
ま、次回ですね。



  さらさらと舞うはむつかし青もみじ

  

 ○ △ □ ○ △ □ ○ △ □ ○ △ □ ○ △ □

畑に庭に 2

2009年04月18日 | 身近なこと
やりたいこと、しなければならないことはいっぱいあるの
です。

土をもっとかぶせてやりたい、肥料は足りているだろうか?
こぼれ種から出た小さな苗、抜くか、移すか・・さて何処に?
苺の苗を踏みつけてしまうのは仕方ないとして、ナメクジ
になめられるのは赦さないぞ! や!アブラムシめ!

・・・と、私があたふたガサツに動き回っているうちに、それ
ぞれの花はそれぞれの時を選んで、せいいっぱいに開いて
いきます。


黄水仙の後、白い水仙が咲きました。(4月11日)




今年は水色のムスカリも仲間入り。
スノードロップより少し遅れて咲きました。




勿忘草の咲き始め。(3月17日)今は乱れ咲き~




楽しみであり、心配の種でもありますバラ・・
一番初めに咲いたバラは ゴールデンシャワーズ(4月17日)
去年と香りが変わったような気がします。1輪だけで、部屋に
良い香りが漂います。




ミニバラのシルクレッドは大船植物園にて購入。(4月9日)
香りはありませんが、明るく輝いています。



赤いバラがほしかったの・・なぜって、パパメイアンが死んで
しまったから。 素晴らしい香りでしたのに。悲しい・・


畑に庭に 1

2009年04月17日 | 身近なこと
花盛りの春
冬の野菜も
花を咲かせて
別れを告げる


大根


ブロッコリー


カリフラワー

白菜もキャベツも、ホーレン草もネギも
花が咲いたらさようなら

野菜のいのちは人のいのちとなって生きる
食されなかった野菜も土に戻ってまた生きる
                 

能を観に

2009年04月12日 | 謡と仕舞
 宝生会月並能   平成21年4月 12日(日曜日)1時
 
 
能「歌占」(うたうら)

シテ;水上輝和 ツレ;水上 優 子方;植島幹登
大鼓;國川 純 小鼓;住駒幸英 笛;槻宅 聡
地頭;當山孝道
父の病気の容態を知りたい男と、父の行方を尋ねる子(幸菊丸)が、不思議とよく当ると言われる歌占いの神主に占ってもらう。男は大事ないと告げられ喜ぶ。次に幸菊丸が父の行方を占ってもらうと、もう会っている、と占いにでる。

その子が尋ねる父こそ神主自身であった。巡り会えた二人は再会を喜び、帰国しようとするが、男に所望された神主は地獄の有様をクセ舞に舞う。そして、幸菊丸を連れて伊勢の国へ帰っていく。

主人公、伊勢神宮の神職は、神の許しを得ずに諸国一
見の旅に出、神罰を蒙って途中で急死。しかし、三日
後に蘇生。死後の世界にあって、地獄道の有様を見た
恐怖のために、壮年にして頭髪が真っ白に。

というわけで、白垂の頭髪に若男の面、短冊をぶら下
げた弓弦を持ってあらわれる、異形の人・・・

「地獄の曲舞」に惹きつけられました。地謡、囃子方、
ワキ役、そして シテ、子方、みな調和して心地よい能
でした。水上輝和師素敵でした。

後の世の闇は何とか。照らすらん
胸の鏡よ心濁すな心濁すな



狂言「佐渡狐」 (さどぎつね)

野村万蔵 吉住 講 野村 萬 
佐渡が島にはキツネがいるかいないか。これは古来キツネはいないと信じられていたころのはなし。

越後の百姓と佐渡の百姓が年貢を納めに行く途中で道連れになり、キツネがいるというのが佐渡の百姓、いないというのが越後の百姓。刀を賭けものにして争うが、佐渡の百姓はキツネを見たことがないから姿態がわかりません。

そこで年貢の納め先の奏者(取次役人)に賄賂をつかって、キツネのことを教わり、まんまと勝ったはよいが、最後に越後の百姓からキツネの鳴き声をきかれて答えにつまり、妙な鳴き声をしたために賭ものをとられてしまいます。



能「小塩」 (おしお)

シテ;金森秀祥 ワキ;高井松男 ワキヅレ;大日方寛
ワキヅレ;御厨誠吾
大鼓;安福光雄 小鼓;曽和正博 太鼓;助川 治
笛;藤田朝太郎
間;野村扇丞 地頭;近藤乾之助
春の大原山に花を見に来た男は桜の枝を掲げた老人に会います。老人は業平の事、その歌の話などをして、いつしか人ごみに紛れてしまいますが、その夜ありし日の業平の姿で現れ、花の下で典雅な舞を舞います。

どうしたのか、・・・酔えず。
シテの声聞き取れず、舞いもすっきりしないように思い
ました。

散りもせず。咲きも残らぬ花ざかり。
咲きも残らぬ花ざかり。
四方の景色も一しほに。にほひ満ち色にそふ。
情の道にさそはるゝ。
老な厭ひそ花心 老な厭ひそ花心。


それ春宵一刻値千金。花に清香月
に影。惜まるべきは唯此時なり。


散らせや散らせ。
散りまよふ木のもとながら。まどろめば。
桜に結べる夢かうつゝか世人定めよ夢か
現か世人定めよ。寝てか覚めてか。春の
夜の月。曙の花にや。残るらん。

歌問答や美しい詞が多い謡です。


能「葵上」 (あおいのうえ)

シテ;辰巳満次郎 ツレ;小倉伸二郎 ワキ;殿田謙吉
ワキヅレ; 宝生欣哉
大鼓;内田輝幸 小鼓;住駒匡彦 太鼓;大江照夫
笛;小野寺隆一
間;野村太一郎 地頭;小倉敏克
光源氏の正妻葵上は病床に臥せっていた。病因を調べる為朱雀院の臣下が梓の弓を引かせると、現れたのは六条御息所の生霊であった。横川小聖が呼ばれて祈祷が始まり、鬼の姿となった御息所は祈り伏せられてしまう。

「出シ小袖」で、病床に伏す葵上の姿をあらわします。

巫女の法に掛けられて姿を表すのは、六条御息所の
怨霊。 光源氏への届かぬ思い。

「あら恨めしや。今は打たでは、かない候まじ」
「枕に立てる破れ車、うち乗せ隠れ行こうよ」、葵上の
命をさらって行くぞと、扇を投げ捨て 激しい怨情。

後見座で、後シテの扮装に変わります。

読経する小聖の隣に、上着を被り身を屈めた後シテ、
次第にあらわれる般若の形相。 しかし戦いの後は、
「あらあら恐ろしの般若声や」と、浅ましいわが姿を
恥じて、ついには成仏したのでありました。

面白かった~。満次郎師、かっこいい~。
のでありました。

天皇皇后両陛下

2009年04月10日 | 社会・政治
天皇皇后両陛下御成婚50年  

天皇皇后両陛下の記者会見 宮内庁

天皇、皇后両陛下は10日、ご結婚から50年を迎えられる。当日、両陛下は皇居・宮殿で麻生太郎首相や衆参両院議長、最高裁長官らから祝賀を受けられるほか、今年中に結婚50年の金婚式を迎える全国の夫婦約100組を招いて茶会を催される。

これに先立ち、両陛下は宮内記者会との記者会見に臨まれた。陛下は「多くの人々からお祝いの気持ちを示されていることを、誠にうれしく、深く感謝しています」と国民に謝意を示された。また、皇后さまも「今日、こうして陛下のおそばで金婚の日を迎えられることを本当に夢のように思います」と述べられた。

両陛下は昭和34年4月10日に結婚された。陛下は今年1月7日に即位20年を迎えられており、今年は皇室にとって大きな節目の年となる。(産経)


ご成婚五十周年を心よりお祝い申し上げます。

両陛下が記者会見で述べられたお言葉やご様子から、

愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制、

「聖霊の実」とされるこの9つの賜物が体現されたような、
清らかさ温かさを感じました。

花見 2

2009年04月07日 | 身近なこと
町の真ん中を流れる葛川の上流に桜並木があります。
3日から5日、さくら祭りが開かれました。


最終日の夕方、夫と出かけてみました。
長閑な川岸、夕日に映えて美しいさくら。



とちゅう、「わくわくマーケット」 にて買い物を済ませ
ると、灯りに照らされた夜の桜もまたきれい。
お囃子が奏でられ夜店も、和やかな祭りの景色。


この町に住んで今年で3年目になります。
また 好きな場所ができました。



この日、5日 北朝鮮はミサイルを発射
政府高官は7日午前、北朝鮮が発射した長距離弾道ミサイルの第2段目以降について、米側からの情報として、舞水端里(ムスダンリ)の発射施設から約3000キロ以上離れた太平洋上に落下した可能性が高いことを明らかにした。

また、地球の衛星軌道上を周回する物体の中に、北朝鮮が主張している「人工衛星」にあたる物体は発見されていないとも明言した。(4月7日産経新聞)


覚えておこう・・・
阿比留瑠比さん(産経記者さん)のブログ↓

《北朝鮮ミサイル発射の遠因について連想したこと》 4月5日

《北ミサイル問題・中曽根外相の「電話作戦」と各国の反応 》6日

 

花見 1

2009年04月04日 | 身近なこと
2日、夜桜能の日 早めに出かけ、妹とお花見を楽しみました
 ちょうど見ごろでした

恵比寿で待ち合わせ、東横線で中目黒へ。

池尻大橋から品川区境の目黒川沿い、3750メートル
区間に984本の桜が植生。(タウンガイドより)

中目黒さくら通り



流れ落ちるように


川沿いをしばらく歩いた後Uターンして、代官山に。
「カフエ ミケランジェロ」で昼食。
デンマークとエジプトの大使館が両隣です。


入らなかったけれども・・「マダム・トキ」

有名店や、トマトとその加工品だけを売っているお店などなど
ウインドーショッピング。


半蔵門線にて「九段下」。千鳥ヶ淵へ。

桜の中の 皇居「北の丸」。


千鳥ヶ淵


「千鳥ヶ淵緑道」をそぞろ歩き。


桜日和でありました。

夜桜能

2009年04月03日 | 謡と仕舞
第十八回 奉納 靖国神社 夜桜能 第2日目(4月2日)

  


6時40分 開演

火入れ式

舞囃子 放下僧  梅若晋矢

狂言  茶壷  野村萬
          野村万蔵

能   松風  梅若玄祥 
          角当直隆
          宝生閑
        笛 松田弘之
        小 大蔵源次郎
        大 大蔵慶乃助

  

満開の桜の下での薪能。東京最古の木造能楽堂で開かれ
ました。 松田弘之師の笛の音にのって厳かに火入れ式。
しかし、寒い!

防寒対策したつもりでしたが、この時期の夜の寒さを甘く見て
いました。明々と燃える薪に近づきたい・・。

というわけで、楽しい狂言『茶壷』の最中にも、さっさとやってし
まって下さいまし、などと もったいないことを思っていたのであ
りました。

「松風」梅若玄祥師初めて拝見しました。舞台からかなり離れ
た席でしたが、お声もよく聞こえました。 薪の炎に照らされ、
花に包まれた舞台の中で、美しい能人形のように輝いて見え
ました。

強い風に吹かれていろいろな音、空からはヘリコプター・・と、
こういうこともありますですねぇ 外なのですから。

終わって立ち上がりますと、身体中こわばって歩きにくい
感想は やはり 寒かった!!!!! なのであります。
みなさまお風邪をめしませぬように・・・

       
 開演前  休憩中




神門を出ますと、にぎやかな屋台群です。 おでん、焼きそば、
焼き鳥、鮎の塩焼き、お好み焼き、だんご などなど
魅力的です。活気があります。なにより、湯気があります~
ということで、テーブル席で、おでんと焼き鳥いただきました。
美味しかったです



迷子

2009年04月01日 | 身近なこと
3月30日の午後、庭の隅に・・・山鳩の雛。

ちょこちょこ歩いていますが、まだ飛べないようです。
近くに巣があるかと見回しましたが、それらしいものは
見つかりません。



「おなかすいてる?」「お水は?」わかりません~~ 
卵と牛乳を混ぜたのを食べさせようとしましたが、
美味しくなかったみたい。



・・と、電線に2羽の山鳩! 小さな優しい声で鳴いて
います。 ここだよ~~



雛も気がつきました。急に元気が出たようです。そして、
2羽の鳩が低空を舞うと、雛は羽ばたきながら少しづつ
高いところへ。 



ついに、お隣の車庫の屋根で、再会~
さっそく、ご飯をもらっていました。パラパラと音がしました。
砕いた何かの実と柔らかいもの。夢中で食べています。



一安心。夜中に大きな猫がきてゴミ箱をあさったりして
いるので、心配でした。 
雛は満腹で眠くなったようすです。親鳩は、どうしたも
のか・・と、思案しているみたい。


ま、あとは任せましたよ~と、ワンと散歩。 
戻ると皆いませんでした。帰れたんだね。 よかった