ふわふわな記憶

日々精進。

魔法少女リリカルなのはViVid Memory:61「空と世界の色」 感想

2014-05-27 18:40:29 | 魔法少女リリカルなのは

ViVid 61話「空と世界の色」感想
(前回の感想はこちら→魔法少女リリカルなのはViVid Memory:60「撃ち抜く力」 感想


前回の続きからになります。
ヴィヴィオは「嬉しいことはみんなで一緒に喜んで、悲しいことや辛いことはみんなで分け合っていくそんなチームでありたい」という想いをアインハルトに伝えたい、だからこそ「ぶつかりあうこと」が必要なのだとアインハルトに伝える。アインハルトはそんなヴィヴィオの想いを知って、ヴィヴィオ達と出会ってから自分が一度もヴィヴィオ達に対して心を開いていなかったことに気付く。





ヴィヴィオの想いが込められた渾身の一撃を受けて、アインハルトは
過去の記憶という鎖に縛られて過去と未来に迷いながら現在を生きてきた自分の今までを思い返す。

守るべきものを守れない悲しみをもう繰り返さない本当の強さを求めて、
クラウスが作り上げ磨き続けた覇王流の強さを証明すること。
ただそれだけのために生きてきたこと。だから自分は笑うことも楽しむことも出来なくて、
クラウスの亡霊のように同じ場所をグルグル回り、終わりの見えない迷路のような日々を送ってきたこと。





「だけどそれでも 私が私だったから 覇王流を捨てずにいたから出会えた人達がいる」

このシーンはとてもよかった。アインハルトの今までは決して無駄なものではなかった。
過去と未来に迷って、遠回りのような日々を送ってしまったのかもしれない。
でも、遠回りのような日々があったからこそ暖かい手を差し伸べてくれる大切な人たちに出会えたのだから。

ヴィヴィオの渾身の一撃で勝負は決まったかと思われたが、
同じ想いでヴィヴィオ達と過ごした記憶や一緒に流した汗と涙がアインハルトに立って戦う力を与える。




ヴィヴィオの想いのこもった一撃でようやくいつものアインハルトに戻り、
ヴィヴィオへの感謝の想いを拳に載せ、本気で「ぶつかりあうこと」を決意する。

アインハルトが「覇王断空」で先に仕掛けるが、ヴィヴィオはそれを避ける。
アインハルトはそこから拳を打ち下ろすように二連撃目の断空を撃つが、
ヴィヴィオの「エクシードスマッシュ」が決まり、アインハルトとヴィヴィオの4度目の対決は
ヴィヴィオの勝利で試合終了。




この試合を見ていると6話でのノーヴェとアインハルトのこの会話シーンを思い出します。
「お前の拳を受け止めてくれる奴がちゃんといる」

アインハルトにとってヴィヴィオは、
過去に縛られていた自分と「これから」を一緒に歩んでくれる人であり、
共に笑い共に武の道を歩む者同士として、嬉しいことも悲しいことも同じ視線で感じていける
そんなかけがえのない仲間なのだ。
かつてのクラウスとオリヴィエがそうであったように。


ノーヴェの言ったようにヴィヴィオは4度目の戦いで覇王の拳をそしてアインハルトの悲願を受け止めることが出来たのではないでしょうか。




自分は笑ってはいけないのだとずっと笑うことをしなかったアインハルトが初めて見せる心からの笑顔は感動ですね。
ヴィヴィオとぶつかりあうことでアインハルトの心のありかたや、過去の悲しみに立ち向かう強さといった部分が描かれていて今回は本当に良かったなと思います。




「今からもう一度始めよう 「わたしたちの」これからを」

今までヴィヴィオ達に対して本当の意味で心を開いていなかったアインハルトが、「わたしたち」のこれからを
始めようと語るところは熱いですね。
過去の記憶という鎖に縛られて過去と未来に迷いながら現在を生きてきたアインハルトが
ヴィヴィオ達と歩むこれからへの一歩がどうなるのかとても楽しみです。


ここからはまたインターミドル編に戻るのかな。
次回は6/26発売の8月号で掲載予定。


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