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魔法少女リリカルなのはViVid アニメ 第9話 「インターミドル・チャンピオンシップ」 感想

2015-06-07 16:40:00 | 魔法少女リリカルなのは
『魔法少女リリカルなのはViVid』アニメ 第9話


 以下、アニメ第9話の感想になります。原作未読の方はネタバレにお気を付けください。
 (原作話数→ Memory;22「トップファイター!」 Memory;23「予選開始!」 Memory;24「抜刀居合!」 Memory;25「星の剣!」 Memory;26「プライムマッチ!」 Memory;27「勝利のために!」 )





 <前回記事>
魔法少女リリカルなのはViVid アニメ 第1話 「セイクリッド・ハート」 感想
魔法少女リリカルなのはViVid アニメ 第2話 「アインハルト・ストラトス」 感想
魔法少女リリカルなのはViVid アニメ 第3話 「本当の気持ち」 感想
魔法少女リリカルなのはViVid アニメ 第4話 「ブランニュー・ハート」 感想
魔法少女リリカルなのはViVid アニメ 第5話 「サプライズ・アタック」 感想
魔法少女リリカルなのはViVid アニメ 第6話 「マッチアップ・デュエル」 感想
魔法少女リリカルなのはViVid アニメ 第7話 「ニュー・ステージ!」 感想
魔法少女リリカルなのはViVid アニメ 第8話 「ライバル!」 感想


 早いもので、『なのはViVid』のアニメ1クール目も残すところ数話。それぞれのキャラたちの想いがぶつかり合うインターミドル編も始まり、ひとまずは1クール目のクライマックスに向けて物語も盛り上がってまいりました。そして、その先陣を切るのが番長vsエルス、ミウラvsミカヤさんの試合である。原作の時系列ではミウラvsミカヤさんの試合が番長vsエルスの試合より先に描かれているのだけれど、アニメでは順序が逆になっていた。

 まぁどちらも熱い試合ではあるのだけれど、アニメで二つの試合をAパートとBパートに分けて描くのなら、よりインパクトが大きいのは間違いなくミウラの試合ではあるので後半に持ってくる構成にするのは妥当かなと思います。




姉妹のごとく


 アニメでもようやくジークの素顔が明らかになった。このシーンに伴いOPでもジークの素顔がわかる仕様になっていましたね。

 フードを深く被り、独り静かにポップコーンを食べている少女は次元世界最強の10代女子なのである。試合では無敵の強さを誇っているのに日常では目立つのを嫌い、おとなしくて受け身気味な性格なのがかわいいよね。前にも言った気がするけれど、関西弁っぽい訛りがあるのも素晴らしい。ジークは喋ることによってその魅力が更に増すキャラだよね。

 一人称が「ウチ」のおんなのこは大抵の場合かわいいですからね。(僕調べ)なんなら、「ボクっ娘」も「オレっ娘」もかわいいし、普通に一人称が「わたし」のキャラもかわいいのである。もう、それほぼみんなかわいいな。


 基本的に世話焼き体質のヴィクターも素晴らしい。『なのはViVid』のキャラの中ではお姉さんタイプなのだけど、番長と子供のようにいがみ合う姿はまだ幼さを感じさせたりもするし。





 前回、ヴィヴィオとミウラの選考会での試合は描かれたもののアインハルトやコロナちゃんたちのシーンはカットされていた。ファビアも登場しなかったし、OPでも描かれていないから少なくとも1クール目には登場しないんでしょうね。



 プライムマッチ第1試合。


一撃必倒


 番長の闘いは一言でいえばアツいよね。炎系統の技だからというのもあるけれど、とにかく派手で豪快な技が多いから観ているだけで気持ちがイイ。あと、アニメを観てると番長の叫び声が印象に残るw

 絶対的な防御力を誇り、他を圧倒するヴィクターのスタイルは強者そのものだけど、対照的に被弾してもクラッシュしてもガンガン押していくタフさが売りの番長のスタイルもかっけぇーんすよ。この対照的な2人のライバル対決もいずれ原作で描かれる日が来るのでしょうかね。ちょー楽しみである。






エンジェル・オブ・エンジェル


 コロナちゃんがチアガールに変身している!!!何この神改変。要所要所で起爆剤をぶっこんでくるアニメスタッフに圧倒的な感謝を...!

 
 応援と言えばチアガールですからね。これは当然の流れと言えるでしょう。こんなかわいい姿をしたコロナちゃんに応援されているのです。力が漲ってしょうがないよね。絶対勝てる気がしてくるし、やはりコロナちゃんは勝利の女神!欲を言えば、コロナちゃんがチアガールに変身する際の変身シーンも描いてほしかったものである。(紳士並感)魔法少女ものにおいて変身シーンは大切ですからね!







抜刀vs抜剣


 この試合のキモは積み重ねてきたモノのぶつかりあいにある。 そもそも『なのはViVid』はスポーツ格闘物語だ。バトルでありながらその実、「スポーツ漫画」としての格闘技が描かれているわけです。そして、「スポーツ漫画」といえば最後の最後までどちらが勝つかわからないドキドキ感と試合の刹那に回想される自分自身の積み上げてきた努力・信念の描写にこそ醍醐味がある。この試合はまさにその二つの要素を圧倒的なまでに熱く描き切った素晴らしい対決の一つだと思う。




ミカヤさんの誇り

 
 ミカヤさんは12年間「抜刀居合」に全てを賭けてきた。12年間である。その数字はそのまま中学1年生であるミウラが生まれた頃からを意味するわけです。

 
 そして、全てはあの子に勝つために。インターミドルに挑戦するものならば誰しもが目標とするであろう次元世界最強の10代女子、ジークリンデ・エレミアを打倒するためにミカヤさんは格闘戦技への対策も徹底的に鍛え続けてきた。だからこそ、誇りがある。「何が来ても斬り伏せるのみ!」というミカヤさんのスタイルには「守って逃げ切る」という選択肢はなかったのだろう。戦略としては「守って逃げ切る」選択が正しかったのかもしない。でも、上を目指す者の選択として誇りを貫くというのは剣士としてのかっこよさを感じずにはいられない。





少女は格闘技と出会う



 以前のミウラは自身の不器用さに悩んでいた。人見知りで、口下手でなにをやってもダメな自分が嫌いだった。だが、はやてたちに手を差し伸べてもらったあの日、不器用な少女の中に眠る可能性を見出してもらったあの日からミウラは強く成長した。嫌いだった「過去」の自分を変えようと「今」を精一杯積み重ねていくことによって。

<関連記事>
『魔法少女リリカルなのはViVid』 過去に向き合い、今を生きる少女たちの物語



 ミウラにとっての「抜剣」もまた最後の切り札であり、彼女のパーソナリティそのものだ。その「星の剣」はミウラがまっすぐに歩んできた日々のように決して揺らぐことなく前に向かっていく。


 以前にOPテーマである『Angel Blossom』を聴いた時、『「過去」に悩んでいた少女が「今」、そしてまだ見ぬ「未来」に羽ばたいていく様子が詰まった1曲。』だと評しました。『魔法少女リリカルなのはViVid』はアインハルトがヴィヴィオたちと出会い、アインハルトの変わっていく想いと知らない世界へと羽ばたいていく少女たちを描いた作品でしょう。だからこそ、作品の世界観を上手く歌い上げているこの曲は素晴らしい。


 そして、ミウラもまた花開くのである。ただ下を向く日々を送っていたミウラがはやてに手を差し伸べられ格闘技と出会い、前を向いて歩いていける少女に変わっていく。自分だけの小さな小さな箱庭の中にいた少女が大観衆を前にしてミカヤさんというトップファイターに勝利することで大きな世界へと羽ばたくのだ。








勝者と敗者


 勝者は笑顔を浮かべ、敗者は声もなく俯く。勝者がいれば敗者がいるのは当然で、誰しもが簡単に手に入るものではないからこそ勝利には価値がある。


 もちろん「ルーキーだからこそ勝ち得た」というわけではないよね。初参加であるミウラの「抜剣」の威力を正しくミカヤさんが認識していたらと言ってしまうのは簡単だけれど、ミカヤさんもミウラのことを強敵としっかり認め、その上で真剣と真剣のぶつかり合いを制したのはミウラですからね。

 ミウラの積み重ねてきた想いとただ真っ直ぐに前に向かっていく純粋で強い意志を乗せた「抜剣」の重さ。そして、自分を導いてくれた八神家のみんなに対する感謝の想い。たくさんの想いがミウラの背中を押して生まれた破壊力。それは、12年間「抜刀居合」に全てを賭けてきたミカヤさんを打ち破るものであった。震えるぐらい熱い試合。「抜剣」かっこよすぎるよね。





ミウラの変身シーン

 
 今回のアニメでミウラの変身シーンがカットされていたのはきっとアレですよね。ヴィヴィオとの試合の時にお披露目するために取っておいてるんですよね。ミウラは変身をあと2回も残しているってやつですよね。(違う) どんだけ、変身しちゃうんだよミウラ。




番長「リリカルマジカル」
ミウラ「がんばります!


 今回の次回予告は番長とミウラ。勝者と敗者という組み合わせは順当だけれど、「ジャッジメントするはずが...」という中の人ネタは遊び心があっておもしろかった(笑)さーて、エンジェル・オブ・エンジェルの出番までもうすぐだ! 


6 コメント

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Unknown (マノ)
2015-06-07 17:47:08
コロナちゃん回が近付くにつれてふわふわさんの筆がハイになっているのを感じますww

ヴィクトーリアとの対決もたのしみですが、一撃必倒のハリーと一閃必墜のミウラの対戦カードも熱そうですね!
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Unknown (Unknown)
2015-06-07 20:59:14
アニメ最新話で改めて思い知らされるがヴィクター強過ぎてシャンテがかわいそうになってきた
あれで勝てないとか無理ゲー過ぎるわw
ヴィクターならミウラの抜剣も耐えられそうな防御力してそう
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Unknown (Unknown)
2015-06-07 22:10:33
そんなこと言ったらジークと予選で当たる1組なんて完全に死の組でしょ。あれこそ本物の無理ゲーだと思うんだが

ただここでミカヤさんが消えるのは勿体無いなぁと読み返すたびに思ってる
そう思わせてる時点で成功だしミウラの強さも際立っているんだけどさ
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Unknown (T&F)
2015-06-07 22:58:11
なのはママが登場しなかったことによる著しいモチベーションの低下を感じてます
ヴィヴィオ戦ではさすがになのはママ登場させてくれますよね....ほんとうにお願いします
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Unknown (クロハ)
2015-06-08 22:11:16
ミッド中央は激戦区どころか人外魔境クラスじゃないっすかね......
まだ去年の優勝者も準優勝者も登場してないからヴィクトーリアと同等以上があと2人はいるんだろうし
おそらくジーク程ではないんだろうけどめちゃくちゃ強そう
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Unknown (Unknown)
2015-06-08 22:59:51
>優勝者、準優勝者
去年の時点で19歳という可能性もあるから100%今年も出場してくるとは限らないんじゃ・・・
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