2022年下期最初のハイキングです。9月の活動を中止としたので、7月以来3ヶ月振りの例会でした。10月20日(木)晴天、気温19℃。爽やかな秋空の下、小田原駅西口(新幹線口)には35名の参加者が集合しました。元々17日(月)の予定が本日(予備日)に順延となったため残念ながら参加出来なくなった会員さんが数名いたそうです。とても残念です。
さて今回のハイキングコースの「小田原城の総構(そうがまえ)」とは、小田原北条氏が豊臣秀吉との合戦に備え、天正18年(1590)までに、小田原城とその城下を囲って築いた総距離9kmにも及ぶ大規模な堀と土塁による要塞の跡です。豊臣軍21万、北条軍3.4万と圧倒的な不利の中を勝ち抜くための秘策が総構。歴史と自然が融合した壮大で「映える」歴史遺構です。
【スタート】9時15分 駅前の北條早雲像を右に見てすぐの信号をわたると、もうそこからすぐに緩やかな登りが続きます。
10:23 駅から続く【白秋童謡の散歩道】は、脇道に入ると急勾配となり皆さんの息は少し荒くなってきます。
【山ノ神堀切】10:41 小田原城の北側を守る重要な堀だそうです。お散歩中のワンちゃんをパチリ。右のワンちゃんの名前は「セナ」。男の名前ですが女の子です。(SNS投稿OKの許可をいただきました)
【稲荷森(いなりもり)】10:50 竹の根っこがゴツゴツとして歩きにくい脇道を、注意しながら進むと絶景ポイントが待っています。
【稲荷森】10:52 小田原城の総構の中では最も良好に遺構が残っている場所のひとつです。攻め寄せる敵兵を約10mの堀の上から迎え撃ちします。
【直売所】10:57 残念ながら種類も数も少なかった。「なつめ」が1袋(一握り)100円で売ってました。
【直売所】10:57 農家のお母さんに声をかけています。「お元気ですね。お幾つですか?」「もう年ですよ。90になります。」「あら、私の方が年上よ。91だもん」
【なつめ拾い】11:00 直売所のご主人に教えていただいた棗(なつめ)の木の下で、なつめの実を拾いました。青りんごの味がしました。
【小峯御鐘ノ台大堀切西堀)11:11 皆さんが歩いているこの場所は、その昔の天正18年(1590)は深い空堀でした。本来は全長215mあったそうですが、約65mが埋められて広場になって、今はモグラのすみかと化しています。昔のままの姿が残っている空堀を見て次に向かう一行。
【小峯御鐘ノ台大堀切東堀】11:17 さあ、今回最大のメインスポット(と、勝手に私が思っている)東堀にやってきました。小峯御鐘ノ台大堀は西堀、中堀、東堀の3本の堀で構成されていて、この東堀が最も昔の姿を残しています。
【小峯御鐘ノ台大堀切東堀】11:19 木々に覆われた東堀をゆっくり静かに歩いていると戦国時代にタイムスリップした気分になることでしょう。
【小峯御鐘ノ台大堀切東堀】11:19 ここの木々が斜めに生えているのがわかりますか?急斜面なので真っすぐに伸びることが難しいのでしょうね。
【小峯御鐘ノ台大堀切東堀】11:23 全長約200m、340歩の東堀を出ます。
【三の丸外郭新堀土塁】11:34 ここからは城も海も見えて新幹線もすぐ眼下に見ることが出来ます。北東方面には豊臣秀吉の小田原攻めで有名な一夜城跡(石垣山)、更には二子山駒ヶ岳方面が一望できます。
【小田原競輪場前】11:52 ここまでくればあとわずか、自然と足の動きも滑らかになってくるようです。みなさん結構元気です。
【八幡山古郭東曲輪】12:02 下の道から少しの坂と五十数段を上ると東海道本線を挟んだ向こうに大きく小田原城、そして海が広がっています。
【解散】12:15 八幡山古郭東曲輪から下って東海道本線渡る橋付近で解散後、お城に向かう人、駅方面に向かう人に分かれました。
【小田原城】12:44 お城の前の広場には食事処、売店とソフトクリーム、ビール、みそ田楽の売り場もあります。
今回のコースは約6,000歩、行程約3,300m、所用時間約2時間半でした。コース途中には水場は一切なく、トイレはスタートから1時間半、三の丸外郭新堀土塁にある簡易トイレまでありません。自動販売機もありませんでした。いつもと違って一緒に食事をする、しないは各自に任せた2時間少しの半日コースでしたがいかがでしたでしょうか?
次回は11月8日(水) 寒川神社&相模川「カワラノギク」&「冬のひまわり」観賞です。距離は8kmと少しありますが、道はほぼ平たんで比較的歩きやすいと思います。次回もいつもとは少し違う企画となっていますので是非ご期待いただき、皆様ふるってご参加下さい。
2022年10月20日
記事・写真 柴原一喜