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久しぶりの台湾2024冬~その5・EMU3000型 新自強号に乗る編~

2024年04月28日 21時00分00秒 | 2024年02月台湾旅行

3日目です。少し早起きです。


台北駅に着きました。今日は台北駅から時計回りで台湾を1周します。


当初の計画では台北駅7時30分発の自強号で花蓮へ向かう予定でしたが、油断していたら指定席が満席で取れず、6時40分頃の自強号は座席があいているものの寝坊リスクを考えると指定席を事前に取るのは少し怖かったので、事前に予約する必要のない6時28分発の区間快車(快速列車)で行くことを前提に、乗り遅れたら当日指定席を取れば良いかって感じに落ち着きました。当日ならプユマやタロコの立席もあるはずなのでどうにかなるっしょって感じ。


問題なく6時28分発に乗れる時間に着きましたので悠遊カードで改札を通ります。どういう仕組みになっているか不明ですが花蓮まではIC割引で255元になる予定です。


ホームへ。反時計回りの環球列車(クルーズトレイン)はディズニー仕様でした。


台北0628→花蓮0931 区快4006 ED9372
台北駅始発の列車ではないので出発2分前に入線。


乗車しました。窓側は空いていませんでしたが進行方向向きの座席は確保できました。

台湾鉄道EMU900型 車内の様子

台湾全土でえ増殖しているEMU900型ですがなかなか良い感じの電車ですね。リクライニングはしないですが座席のかけ心地は良いですし、まだ新しい車両なので車内は綺麗で清潔感もあります。利用はしませんでしたがお手洗いもありますので長距離移動でも安心です。

前面展望あるかなと思って最前車両に乗車しましたが、前面展望はなく、自転車積込車両にもなっているため座席数も少なく微妙でした。自転車は各駅で利用者がいて、ラックに合計6台、輪行バックでの持ち込みが3台ありました。


今回の列車では途中2駅で10分前後の長時間停車(集渓駅でのみ後続の自強号の追い抜きあり)がありました。息抜きにちょうど良かったです。


台湾の東部区間は海と山に挟まれた間の狭い平地に街があるような感じで風光明媚な景色が続きます。今月発生した地震での被害が心配されます。


約3時間で終着の花蓮駅に到着しました。特急列車ですと速い列車では2時間20分程度なのでそれに比べれば時間はかかりますが、車内は快適で特急列車が予約できなかったときの代替手段としては普通にありだなと思いました。なお、遅い特急列車ですと3時間以上かかる列車もありますので、別途料金がかからないこの区間快車の早さには目を見張る物があります。


東出口からいったん出場しました。紙の切符で283元ですが、きちんとIC割引が適用され255元の引き落としでした。車内改札はなかったのでどのように自強号等との乗車列車区別をしているのかはよく分からないです。かなり前からこの運用が行われているので最先端のAI技術を利用しているとかそんな感じはないです。なお、自強号の指定席との差額は185元(自強号/指定440元・騰雲座796元)なので約1,000円と考えると自強号が取れるならそちらの方がオススメですね。台湾鉄道の運賃は値上げなどはされていないようで、為替の関係で以前に比べれば高いなと感じますが日本に比べればまだまだ安く長距離移動が可能です。


花蓮駅ではドクターイエローみたいな感じの車両が止まってました。


橋上駅舎を通り旧正面側の駅舎へ。今回花蓮で下車したのは花蓮駅に台湾鉄道の会員や騰雲座利用客が利用できるラウンジがあると聞いたのでそちらに訪れるためです。


花蓮駅TRラウンジ(禮賓候車室)
旧花蓮駅の建物を改装して作られたオープン型のラウンジです。最低1品(100元)の注文が必要なので航空会社のラウンジとはちょっと趣が異なります。


2月ということで快適にすごすことは出来ましたが夏場は冷房効くのかちょっと心配になる構造。


メニューはこんな感じ(2024年2月現在)。100元未満のメニューはほぼないのでどれか頼めば条件は満たせそう。台湾鉄道会員や騰雲座利用客は10%引きになるのですが、利用条件を考えると定価で飲食する方法が見当たらない件。今回は滞在時間が15分位なのでコーヒー1杯のみいただきました。市中に比べれば少し高いかなと思いますが、スタバ程度の価格なので作業をしたり少し休憩する感じで利用するなら悪くないと思いました。ただ滞在15分だとコスパ悪いです。


利用者専用のお手洗いもあります。綺麗なお手洗いですが紙は流せないです。非常時用のスッポンがあるあたり配水管は以前のままで詰まりやすいのかも。



花蓮1010→池上1121 自強(3000)410 (騰雲526元/一般247元・花蓮弁当) 45EM3113
いよいよEMU3000型新自強号に乗車します。第1区間は花蓮から池上までの1時間少々。



乗ります。

騰雲座の様子

テーブル裏面には車内設備の案内(普通車も同様)


1人掛け座席


2人掛け座席
最前列は小さめなインアームテーブルのみなので、お食事や作業時には不便なので指定しないことを推奨。




座面下部にはコンセント(110V)と充電用USB端子。奥まっていてわかりにくい場所です。コンセント形状は日本と一緒で110V(日本は100V)なので、ほとんどの機器で問題なく利用できると思います。


カーテンは若干外が見えるタイプ。


テーブルは滑り止めのラバー加工がされていて経年劣化と共に見窄らしく。


読書灯は棚部分に。


お手洗い。

飲食メニュー

飲食品のうち、ハーゲンダッツとお弁当は前日17時までに要予約。お弁当は最低乗車区間の指定と提供される駅が列車毎に異なり、条件を満たしていない場合は選択できません。


飲食品の例:EMU3000特製台鉄弁当(花蓮駅)とEMU3000特製水
お弁当は暖かくお水は常温です。お弁当は美味しかったです。飲食物で150元くらいの価値はありそう。


池上駅で下車して1区間目終了。


とりあえず駅前の全美行で95元の月台弁当購入しました。


池上駅


池上1156→高雄1451 自強(3000)308 (騰雲820元/一般458元・台東弁当) 45EM3143
車内の様子は同じなので省略。


乗車すると係員から炭酸水(常温)、おしぼりの配布がありました。


池上乗車時は空席も目立ちましたが、台東から先は満席でした。


台湾東側の区間は海沿いを走る区間が長く南下列車では左側の景色がオススメです。


途中ですれ違った普快車。以前乗車したときは転換クロスシートがならぶ客車でしたが今回見たのは両開き3扉のロングシート車両でした。ドアは手動で乗降側はチェーンで仕切ってありました。


台東駅出発後、台東駅で積み込まれたお弁当が配膳されました。基本的に台湾ならではの茶色主体のお弁当ですが、積込駅により内容が異なり飽きません。ただし、軽食類のサービスは1列車につき1回のみなので、いろいろと注文したい場合は今回のように乗り換える必要が出てきます。


天気も良く海沿いを走る車窓は素晴らしかったです。


なお、EMU3000型の普通席はこんな感じ。騰雲座を見た後だと狭く感じます。


屏東県の車窓。目的地の高雄駅はもうすぐです。

EMU3000型の感想
台湾鉄道の汎用型特急車両として2021年にデビューした3000型にやっと乗車できました。デビューから2年ほど経過し台湾全土で見かけるようになっています。タロコ号やプユマ号に比べて定員が大幅に増加しており予約が取りやすくなった(らしい)など、サービスアップにも貢献しているようです。乗り心地は普通。台湾鉄道といえば揺れる・・・特段の高速走行技術は投入されていないようですが、事前の予想にくらべ乗り心地は良かったです。

座席は今時の少し硬めな座席で、座り心地はプユマの方が良かったような気もしますが、最後に乗車したのが4年前なのであまりあてになりません。2024年4月に公式発表された今後の予定では座席が変更されるとの事なので、世間一般(少なくとも台湾ユーザー)からの評判は著しくなかったようです。

騰雲座はJRでのグリーン車相当です。普通席に比べ運賃は約2倍になる区間が多いようですが、元が安い台湾鉄道であることを考慮すると、日本の感覚ではそこまで高いようには感じませんでした(2区間目の池上→高雄は約200kmの距離で日本円換算で約4,000円)。座席はシックな感じですが高級感はちょっと微妙かなと。シートピッチや横幅などは十分です。靴を脱げるタイプのレッグレストがあると良かったかなと思います。普通車にも共通していえることですが、テーブルや床材が汚れが目立つのが気になります。登場2年でこの感じだとちょっと心配になるレベル。落ち着いた感じの色使いは悪くないですが、メンテナンス性や見た目の清潔感を考えると再考の余地がありそうな感じを受けました。

1人掛け席は必ず海側になりますので、東部幹線の列車などで海を見ながらという利用なら1人掛けがオススメ。1人掛け席は側壁との間に鞄が入るくらいの隙間があるのも人によっては便利と感じるかもしれません。

軽食は食べ物120元・飲み物30元くらいのイメージです。個人的には大満足です。好きなのを選べば良いと思いますが、事前予約や区間制限なく選べることを考えるとサニーヒルズのパイナップル&アップルケーキに韓国製造スタバかリンゴジュースが多くの方にオススメできそうな印象です。

騰雲座は現在の為替レート(1元=5円)でも多くの方にオススメできます。昔のように3円弱のレートならこれ以外乗るなって言いたくなるレベルです(^_^)


高雄駅に到着。相変わらず工事中です。


高雄駅の正面に来てみました。駅併設のビル群は見た目には完成し、旧駅舎の位置移動も終わったようで工事も中盤は越えた感じでしょうか。


高雄駅は将来的にはこんな感じになるようです。


台湾鉄道各駅で見かける券売機。新しいタイプは日本語完全対応なうえ動作もキビキビと動き利用しやすいです。日本のJRに比べ料金体系や乗車券類が非常にシンプルで海外旅行者目線でもわかりやすく利用しやすい券売機だと思いました。


高雄1510→台南1551 区間快1038 EM9081 TWD68
高雄まで来たので北を目指します。最後の台湾鉄道乗車も区間快車。南部でもEMU900型が増殖しています。もっとも、この列車台北の先の七猪まで行く超長距離列車だったりしますけど。


40分ほどで目的地の台南駅に到着。


つづきます。


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