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映画「12人の怒れる男」

2008年10月14日 | 雑記
先日映画「12人の怒れる男」を第七芸術劇場で観ました。

ロシアのとある裁判所で、センセーショナルな殺人事件に結論を下す陪審員12人の審議の過程が物語となっています。
被告人はチェチェンの少年、ロシア軍将校だった養父を殺害した罪で第一級殺人の罪に問われていた。検察は最高刑を求刑。有罪となれば一生、刑務所に拘束される運命。3日間にわたる審議も終了し、市民から選ばれた12人の陪審員による評決を待つばかりとなった。
当初は短時間の話し合いで有罪の結論がでると思われていたわけですが、全員一致でなければなりません。挙手で有罪が決まりかけたところで、1人がおずおずと有罪に同意できないと言い出し、そこからが圧巻でした。
無実と思う根拠の主張を聴くことから、陪審員たちは事件を吟味するなかで、次々と自分の過去や経験を語りだし、裁判にのめりこんでいき始め、再度証拠品を取り寄せたり、検証をしたりしながら、最終「無罪」という結論を導き出します。
有罪と簡単に考えていた背景には、チェチェン戦争とロシアの抱える社会問題があるわけです。
無罪となった少年を陪審員の1人が真犯人を一緒に見つけよう、というシーンで終わりました。

日本でも陪審員制度ではありませんが、裁判員制度が始まろうとしています。
人の人生を大きく左右する裁判、冤罪が生まれるのではないか、また死刑制度が存在する国です。本当に怖いことを・・・と思ってしまいました。
いろいろ問題がある裁判員制度ですが、どうなっていくのか・・・注視していかなければなりませんね。

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