NOEL&QUINCY&RUBRI&SOPHIE&JOEY&MERRIL ノーフォークテリアの日常日記

魅力あふれるノーフォークテリアとの生活

心臓病のこと

2015-07-15 00:38:19 | その他

小型犬に多い、僧房弁閉鎖不全症、ノエルとクィンシーもそうでした。

皆さまに支えていただいたおかげでペットロスにもならず、元気を取り戻してきまし

た。

受け入れるためにはそれなりの心の過程を経ましたが、それが長いか短いかの違いか

なと思います。

ノエルたちの病状の経過をまとめてみました。

質問をいただくことがあるので参考になれば幸いです。

ただ、すべてのワンが同じ経過をたどるとは限らないと思いますが…

心雑音
ノエルとクィンシー、シニアになると心雑音が聞こえるようになってきた。クィ


ンシーはたぶん7歳くらいからかな?ノエルは8歳くらいから、いずれも狂犬病の予

防接種の時に指摘された。


薬を始めた時期(どちらもACE阻害剤)


クィンシーは9歳の夏に暑さもあってか少しゼイゼイな感じがあったので検査し


て、少し血液の逆流があるので血圧を下げてあげると体が楽になるというので、


ACE阻害剤を飲み始めました。飲み始めて、血圧が下がるせいなのか、お水をが


ぶ飲みするので薬を変えてもらう。この薬だけで11歳まで普通に生活できました。


ノエルも症状はなかったけど9歳になったのでACE阻害剤から開始。しかし、あま


り動きたがらないので薬が合わないのかな?と思い、すぐに別の薬に換えてもら


う。9歳の夏、あまり体調は良くない気がしていたのですが、年齢からかな?と


思っていた矢先、体が開いていること、少しゼイゼイな感じを受け、咳が出るようになった。診察をして


もらうとうっ血性心不全の状態でした。体が浮腫んでいるので膀胱内や肝臓にも

負担がかかっている状態でした。やはり心臓が大きくなっていることと、


少し血液の逆流があるとのことでした。


利尿剤(ラシックス)と血管拡張剤(ニトロール)を飲み始め、少ししてから強心剤

のベトメディンを飲み始めました。この4種類の薬で1年間は無事に過ごせました。



病状の進行


1年が経過した夏場、春先位からはなんとなくすっきりしない感があり、相談は


していたのですが「困っていないなら」ということでそのまま様子見です。そし


て、ターキーアキレスなどを食べると大きくなった心臓で気管も圧迫されている


ようで、刺激で咳が出る事態となってきました。おもちゃ遊びで走ると肩を動かして

ゼイゼイとなり走ることはできないなと感じました。

それからは様子を見ながら飲んでいる薬を1種類ずつ増やせるだけ増やすことで

対応してきました。薬を増やすと2週間くらいは良いのですが、すぐに調子良いと

言う感覚が消えてしまいます。経過が長くなるに従い、このままの状態を維持

できれば症状がまったくなくならなくてもうまく心臓病とつきあっていけるよねと

思うようになりました。

時を同じくして11歳を過ぎたころ、なんとなくクィンシーもすっきりしない感が


あったので検査を受け、やはり心臓が大きくなってきていました。相談の結果、


心不全のような症状はでていないということで、飲んでいるACE阻害剤を

1錠→1.5錠に増やしました。1年が経過して12歳の冬、散歩から戻って、

リビングを走り回ったらコテっと倒れる症状が出るようになり、検査を受けるとやは

りノエルと同じような状態に心臓はなっておりました。ニトロールと強心剤の

ベトメディン、そして心臓に栄養を養うサプリメントを飲み始めました。

これで失神することはまったくなくなりました。長くなりましたが、これがノエルと

クィンシーの薬の経過です。

 

私達が参考にしたサイトは↓

愛犬が心臓病と言われたら

 

治療の方針についてはアメリカで出されているガイドラインを参考にしました。


動物病院の先生と相談しながら体調の様子で薬を調整していきました。

基本は増え続けるという事態。

ラシックスはあまり飲ませたくないと言われるのですがやめれなかった。

減量すると調子が悪くなった。腎臓の機能が悪くなるらしい。幸いにも1年飲み続けて

も腎臓の数値には問題なしです。その後ノエルはアルダクトンとい利尿作用と血管拡張する

両方の作用をもつ薬も飲み始めました。

 


この経過の中で思うこと


1. まずかかりつけ医をどうするか

自分達が求める治療ができないのであれば病院を変えようかと思いましたが、望んで

いる治療(薬)を使っていただけるのでよしとしました。それと飼い主ふたりとも仕事

をしているので通院しやすいことを第一選択としました。


地域性もあって、身近に専門医がいるわけではないのでこれは仕方がないことか


なと思っていますが…2時間かけででも専門医あるいは信頼できる医師にと思えば


それはそれでよいと思います。


2. 自分達でできることは何か

環境の調整と食事や薬の管理とにかく低気圧がやってきて雨が降ると調子が悪い。

ノエルの場合


利尿剤を飲んでいるので体重を朝と夜に測って記録していました。明らかに台風


がやってくると体に水がたまり、体重が100g~200g増えます。たった100gなの

ですが微妙に良くないのが解りました。低気圧で体に水がたまり気味の時には体


に触ると解るようになってきていたので、頸を軽くマッサージしてリンパ管を広


げて、背中や脚といったところをリンパが流れるようにマッサージすることをし


ていました。本来なら専門家にお任せするとよいのですが、なかなかお願いする


ことができなかったのでなんちゃってマッサージをしておりました。(本をみて

見よう見まねでしてました)本当はいけないかもです。食事量はきっかり測って


食べさせていたので体重の変動が大きく、台風が来ている時にはレスキューで利


尿剤を飲ませることもありましたが、これは半年の間に数回程度でした。

秋の長雨の時期はずっとドライをかけていて、除湿器も使っていました。

飼い主はカラカラでした。


食事は塩分を避けて、消化のよい食事にし、高タンパクとしていました。

クィンシーの場合


 心臓の動きが弱く、頭に血液が十分行かないので失神します。ベトメディン


を飲むことでこの症状がなくなりましたが、心臓がかなり大きくなっているので


あまり良い状態ではありません。とにかく階段や坂道は禁止としました。散歩も短く

です。自分で体のことがわかるみたいで白内障が進んで夜は見えにくいということも

あり、ほとんどしなくなってきていました。


調子が悪くなってきたのが冬場でしたのでとにかく夜は床暖を入れて温かくし、


窓はペアガラスなのですが、放射冷却で冷えないようにプチプチを張りました。


飼い主暗くて落ち着かない寝室でした。(笑)こうして寒い冬を乗り切りました。


利尿剤を使ったのは本当に最期だけ、心臓への負担を減らすのに、飲ませました。


それとニトロールは薬の効果が短いとのことで、8時間毎にきっちり飲ま


せる工夫をしました。薬の効果が長い種類もあります。朝方具合が悪い気がするので

夜の10時に飲ませるようにしました。それと人間の循環器の専門医の先生から

心臓が悪い場合は朝に血圧が高くなると聞いたので一日1回のACE阻害薬の

薬は夜飲むようにしました。


3.どれくらいの間隔で検査をして様子を見ていったらよいのか。
 

少なくても1年ごとにした方がいいと思います。僧帽弁閉鎖不全、手術をし


なければ明らかに病状は進行します。どのタイミングで薬を使えばいいのか、何


を増やすのか、どんな管理をすればいいのか目安になると思います。病状によっ


ては半年ごとにレントゲンと超音波、血液検査をするとよいのかもしれません。

我が家は1年ごとでした。なんか検査する度に悪くなっていることの証明みたいだっ

たので…検査結果は見えていて…。してもね…という感じでした。


4.最期は…


飼い主としては辛いことかもしれません。私達も看取ると言う経験がなかったの


で、最期はどうなるのか、いつなのか、この点については戸惑いがありました。

どうしたらよいのか…


安静を守らせるためにまずシニア組とヤング組を完全に分けました。ノエルの時


は半年、クィンシーの時は短くて1週間もないかな。散歩もできなくなっていま


したし、させないようにしました。カートを使ったり、スリングに入れたり。

どうしても家で排泄できなかったノエルは連れて出るしかなかった。

 


いよいよもって具合が悪くなった時には酸素室に入れてもらいましたが、食


事も手作りと言うこともあり、酸素室をレンタルして、自宅で世話をした方がよ


いでしょうというアドバイスを受けました。


 幸いにも家には日中おばあちゃんもいるので世話や薬を飲ませてもらうことも


できたので本当に助かりました。とにかく、肺水腫にならないように気をつけて


管理をしていました。酸素が不足しているかどうかは歯茎の色をみますが、

あまり意識しなかったですね。

日中家にいる方がいないとこの管理は難しいと思いますが、


中には日中は動物病院に預かってもらい、夕方迎えに行って自宅で夜は過ごし…


のようにしている飼い主さんもいらっしゃるようでした。

心臓が大きくなってしまうとどうしても肺が押されて呼吸が速くなります。

先生と相談しながら夜は眠れるように薬の飲み方も工夫しました。

この状態が長く続いてくると体重が落ちてきます。覚悟が必要です。


 最後に1点だけ、皆さんにお伝えしたいことは、NFTって我慢強いみたいで、レ


ントゲンなど撮るととっても具合が良くないはずなのに症状が重くない?ということ


をノエルの時もクィンシーの時にも言われました。


強いのですね。さすがテリアと思いました。なので飼い主はこの点だけは気を


つけないといけないと思いました。

同じ病気に付き合っているワンの飼い主の方は読むと辛いかもしれませんが

ノエルとクインシーの世話を通して感じたことを綴ってみました。



 

コメント (4)
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