どうでもいい日記

どうでもいいこと

旧仮名遣いの夏 ②

2005-07-24 | ほか
夏になると決まって観たくなる映画がある。

「銀河鉄道の夜」

いい加減DVD買えって感じなんだけど、
86年ぐらいにTVでやってたのを録画したビデオがあって、
それを中学3年くらいに見つけてから、
毎年なんとなく夏に見てる。
何で夏なのかはわからないけど、
たぶん冬とか秋とかに見たら、哀しすぎるからかもしれない。
サントラは買ったんだけど。

これ、
長いこと独身だった叔父さんに連れられて、
5歳の時に劇場で見た記憶がある。
5歳児には難し過ぎだ。
最初の音楽が流れてから、最後にジョバンニが駆け出す所まで、
一気に記憶が飛んでいる。
寝てた模様。

劇場で見たからパンフレットがあるはず、
と高校の頃、祖母に探してもらった。
2,3日経って、祖母が家まで持ってきてくれた。
それが写真のパンフレット。
宮沢賢治が亡くなって50年にあたる年で、
法律的には文化遺産として断り無く映画化できるのだけれども、
賢治の実弟・宮沢清六さんに認めてもらえるよう苦労した
制作の模様などが書かれている。
弟さんが試写を見終わり、
「よくできました。賢治もよろこぶでしょう。」
と言ってもらえて、ほっと胸をなでおろした様子。

それにしても、よれよれながらよくこんな昔のものとっておいたものだ。

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長野まゆみさんの「絶対安全少年」で「銀河鉄道~」について述べた文章がある。
ジョバンニもカムパネルラも少年だし、
そのへんのことがまあ書かれてあって。

私は宮沢賢治の原作を実は読んでいない。
だから、この長野さんの文章をぜひとも参考にして買おうと思ったのが、
旧仮名遣いのを買うってこと。
全然雰囲気が違うそうだ。
いろんな版元から出てるから、
厳選して買わねば。

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