goo blog サービス終了のお知らせ 

いろはにぴあの(Ver.4)

音楽、ピアノ、自然大好き!

きっかけ

2017-02-24 | 日記

 仕事場の環境が大幅に変わった最大のきっかけの一つがWindows95の登場だという話が出た。Windowsの登場前と登場後とで、仕事の効率が大幅に上がっただけではなく、仕事の仕方、求められる仕事の種類も異なるようになった。しかしその事実も既に過去の話、時代の流れはますます加速化し、その加速化現象が当たり前のようになっている。

 私のピアノの再開にまつわるきっかけを思い出してみた。独学で再開したきっかけは、ラジオで聴いたショパンを始めとしたピアノ曲(当時は演奏者には全くと言っていいほど無頓着だった)に運命らしきものを感じ、このような曲が弾けるような人生を送りたいと思うようになったからだ。そこで学生時代にアルバイトで買ったデジタルピアノでハノンから練習した。子供のときに弾いていたアップライトピアノは、とある事情で、途中から住んでいた自宅に置かなくなっていたので、ピアノが家にやってきたときにはものすごく嬉しかった。自己流での譜読みが楽しくてたまらなかった。聴く側だった当時の先生からしたらそれはそれはもうひどいものだったそうだが。そしてレッスンに行ったきっかけは、職場で理不尽なことがあった瞬間、仕事や机上の勉強の世界しかない人間から脱出したい、本音で好きなこともできないまま終わる人生なんて嫌だと思い、ピアノ教室に駆け込んだことだった。そしてピアノ仲間を探したいと思ったきっかけは、職場で一緒だった劇団をやっていた友人による、仲間を作ったらどう?という後押しの一言と、辛い青春時代を送っていた青年がピアノを弾くことで人生が好転しバラ色になったという大人からのピアノ人生について書かれたとあるサイト(今は閉鎖)を読んで感動したからだった。私もピアノを再開して人生をバラ色にしたいと思った。原動力はハングリー精神。人前で弾けるチャンスは真っ先にゲットして演奏を人に聴いてもらう人生を送るのだと意気込んでいた。しかし良く考えてみたら何も分かっていなかった。実際に、人前で弾く機会、そして自分の演奏を録音して聴く機会を重ねれば重ねるほど、自分の演奏レベルというもの、そして今となっては限界らしきものも分かってきて、穴に入りたい気持ちになったのは言うまでもないのだが。

 今になってなぜこのようなことを思い出そうとしたのか、自分でもよく分からないのだが、思い出す時期は、個人的には、よい時期だった気がする。でもなんか不器用で青臭いけど。

 「意識高い系」という言葉が出回っている。古谷経衡氏が文春新書『「意識高い系」の研究』という本を出していた。内容への興味と著者の強烈なインパクトに惹かれて手に取ってみた。「意識高い系」と真に「意識の高い人」との違いを本人の体験と具体例を挙げながら述べているのだが、読んでいくうちに、冷や汗が出そうになった。中身のない中途半端な、そして面倒くさい存在の「意識が高い系」、いつの間にかその罠に、陥っていたかもしれない。


2016年ももうすぐでおしまいです

2016-12-31 | 日記

 早いもので今年もおしまいになろうとしています。

 つらかったこと、嬉しかったこと、いろいろありましたが、無事に年を越せそうなことにひとまず感謝、です。

 今年のはじめは入院、手術と自分の健康管理に向き合うことになったひとときでした。それまで無理がきくと思っていた自分の体ですが、そうではないということを思い知らされ、普通に生活することができることの有難味を実感しました。

 ここでは音楽面についてこの一年を振り返ろうと思います。

 まず、ピアノ、弾くほうについて振り返ってみます。

 入院前はピアノもお預けになることも考えた時期もありましたが、幸いそのようなことにはならず、4月には発表会にでることが出来ました。大好きな曲で、しかも本番でもノーミスは厳しかったのですが気持ちを込めて思うように弾けました。先生にも、合っている曲だと言っていただけて、その時はちょっぴり有頂天になっていました。そしてぜひと勧められた曲、献呈・・・そこで試練のひとときを迎えることになりました。

 指を広げるところや細かい音符が沢山、弾けるようになる日がやってくるのかすら想像できない状態からのスタートでした。自分の力のなさと選曲もこれまで安易な道を選んできたのだろうかというふがいない気持ちに襲われそうにもなりましたが、そこで引き下がってはさらに後悔すると思い、練習を続けひとまず弾けるようにはなりました。そして折角なので本当に弾けるようになったと確信できるためにステージにだすことに。それからかなり練習し、だいぶ自信を持って弾けるようになりました。そしてちょっと遠征して、ファッツイオリのピアノを弾きに行きました。しかしそこで見事に音を外して弾き直し、なんとも後味の悪い終わり方になりました。もうこの曲はこりごり。。。右腕も痛くなるし、精神的にもあまりよい状態ではなかったのもあり、楽になりたいという気持ちになっていましたが、とあるところで見つけた紙に惹きつけられたのが運のつき、懲りたはずなのに業なのかなんなのか、いつの間にか次の本番を考えることに。大人のアマチュアの弾きあい会はほぼ皆無、ホールでの演奏機会も少ないので、人前演奏の機会がなかなか持ちにくいこちらでは非常にありがたい企画に思えたのでした。

 そこでその次の本番で何を弾くか、ということですが、次のために練習していたバッハを弾くのはいきなりの人前演奏ではハードルが高いということになり、結局献呈に。その間に帰省もしたのですが、それでも二回目なのでうまくいくだろうと思っていたのでした。しかし・・・結果は見事に惨敗。しかも本当の公の場だったのでがっかり感もひとしお、私にとっては気楽に出られる本番というものは皆無だということを、痛感するはめになったひとときでした。がっかりしていたのですが、同じ月の最後に、もう一つ本番にエントリーしていました。しかもこちらは大ホール。先生が与えて下さった機会でした。会場も素晴らしいし、おそらく献呈はこれで最後になるだろうし、もう大きな失敗はできないと思いました。とにかく自分の音楽に集中、マイペースでゆっくりでもよいから、とにかく外さないように。しかしその時になって、この素晴らしい音楽を、聴いている人たちにもお裾分けしたいという思いも舞い降りてきました。それまでの本番では舞い降りてこなかった思いなのでこれは大切にしたいと思いながら本番に向かいました。そして三度目の正直で、やっと、事故をすることもなく、気持ちを込めて弾くことができました。一緒に弾いたバッハでは特に前半舞い上がってしまいましたが・・・。

 その後は少し自信が付き、今まで自分には向かなそうだし弾けなそうに思っていた作曲家ブラームスの曲にもチャレンジしてみようという気持ちになりました。そして今も練習しています。バッハのイタリア協奏曲も継続し、第3楽章までなんとか弾けるようになりました。そして、子供の時には苦手だったチェルニーも復活、40番も折り返し地点にまで到達し、中学生だったときのピアノ中断前の自分を越えることができたような気がしています。しかし、今になって、ピアノを中断していた中高生の時期にもっと頑張っていればよかったという思いが蘇ってくることが多々あり、そのような思いになったら、前だけ向こう、ここまででも頑張ってきたではないか、そして応援してくれる方たちもいるではないか、と自分を励ましている状態です。

 一曲だけでも本当に納得する演奏を目指すには、多くのことをマスターし向き合う必要がありますよね。音楽の道は、厳しいものだと改めて感じている所です。

 しかしその一方で思いつきでクリスマスメドレーを作ってみました。その結果、誠にお粗末なものが出来上がってしまったのですが、今回はやったことに意義あり、できたらもっとそのような経験を積めたら、と感じたところです。

 また、行事がきっかけで出会った方と、念願の弾きあい会が出来たというのも、私にとっては大きな収穫でした。来年もその弾きあい会は続けていけたらと思っています。聴いていただく機会は心底大切にしていきたいと思いました。今後も楽しみです!

 多くの思いを持つことができた今年のピアノとの触れ合いでしたが、来年はどのような触れ合いや出逢いがまっているでしょうか?楽しみです。

 

 今年聴いた生演奏の記録です(基本的にプロの方、公にされている方を掲載させていただきました)。素晴らしい演奏家たちとの貴重な出逢いのひとときでした。改めて振り返ると、新たな演奏家たちにも出会えたうえに、今年は初めてオペラを体験することが出来て嬉しかったです。来年も新たな音楽との出逢いと開拓ができたらと思っています。

5月3日  カンマーアカデミー・ポツダム・アンヌ・ケフェレック、バボラークアンサンブル ラ・フォル・ジュルネ金沢2016

5月5日  福間洸太朗 ラ・フォル・ジュルネ金沢2016

7月1日  イリーナ・メジューエワ とやまクラシックピアノコンクールプレイベント

7月16日 オーケストラ・アンサンブル金沢 北村朋幹 オーケストラ・アンサンブル金沢 第378回定期公演マイスターシリーズ

8月7日  ヴォーカルアンサンブル30&砺波高校合唱部 バッハロ短調ミサ演奏会

9月3日  東京二期会 フィガロの結婚  オーバード・ホール開館20周年記念事業

9月17日 宇奈月カルテット、富山ホルニステン、富山大学フィルの山王子カルテット、黒部マンドリンアンサンブル、山口裕佳里、増井恵梨宇奈月モーツァルト音楽祭

10月15日 有田正弘 無伴奏フルートリサイタル

10月28日 富山室内楽フェスティバル スペシャルコンサート

11月6日 反田恭平 ピアノリサイタル

 そして生演奏以外でも、テレビ、ラジオ放送、CD、Youtube、ネットラジオなどで、沢山の音楽に触れることができた上に、心に残る出逢いだと感じることができた演奏、曲、演奏者たちにも出逢えました。かつては音楽を聴くこと自体も大変だったというのに、時代の変化ですね、ツールがたくさんあります。おかげで音楽に飢えるという状態はなかったのですが、今度は沢山ありすぎてどれから聴こうか迷ったりという飽和状態。。。一日24時間、有限ながらも平等に与えられている時間、折角聴く音楽は大切に聴きたい、そしてできたら覚えておきたいと思うのでした。

 今年お世話になったと思うラジオ番組、テレビ番組は

古楽の楽しみ (NHKFM)ほぼ毎日聴いていました。おかげでもともとは苦手だったルネサンス時代の音楽が好きになりました。また音楽様式について理解できるようになってきました。新たに曲名を知った曲もありますし、未知の作曲家の美しい曲にも出逢えました。

クラシックカフェ  (NHKFM)時間的にリアルタイムではなかなか聴けないのですがその場にいたときや運よく録音したときに聴きました。選ばれた名演奏が多いような気がします。

ベストオブクラシック (NHKFM)時間的にリアルタイムではなかなか聴けないのですがこれはと思った演奏はリアルタイムや録音で聴きました。感動の名演奏にも出逢えました。

クラシック倶楽部 (BSプレミアム)早朝なのですが地方在住者でも演奏会気分を味わえます。特に室内楽やソロの演奏を楽しめる貴重な番組です。リアルタイムが厳しいときには録画頼りです。ときどき同じ内容を二回放送することもあります。

クラシック音楽館 (Eテレ)日曜日のゴールデンタイムと貸していました。オーケストラの演奏をたっぷり堪能できる貴重な二時間でした。素晴らしいのに終わりごろに眠くなることもあったのが残念。そのために録画の助けも借りましたが。

プレミアムシアター(BSプレミアム)クラシック音楽のお宝番組だと思います。日曜深夜で4時間!なかなかリアルタイムでは見れないし録画も容量を食うのでついつい慎重になってしまいます。視聴にも体力と気力がいります。しかし、個人的に好きな番組です、聴けるのなら聴きたいし観れるものは観たい!

 う~ん、欲張りかな?地方在住で生演奏を聴く機会がなかなか持てないジレンマを感じることもあったのですが、実際には聴けるものがあふれんばかりにありました。


 音楽のことばかり書いてしまいましたが、仕事も無事に今年一年乗り切ることができました。しかしそちらでも自分自身を振り返りたいと思う点もありました。

 しかし自分を振り返ると。。。困ったことばかりが浮かび上がってしまい、あまり明るい気持ちになれないのです、困ったものです。このお正月は本を沢山読みたいな。自分を客観視するのも必要な気がしています。

 どちらにしても大切なのは、心も体も元気でいること、健康で明るく過ごすことだと思います。

 来年は明るく健やかな一年になることを祈って、今年最後の投稿にしたいと思います。

 


広島カープ優勝

2016-09-11 | 日記

 広島カープ、25年ぶりのリーグ優勝。いつもは結果を見ては頑張っているな、と感じるという、ゆるいファンの状態だったのだが、昨日は最初から最後まで試合をテレビで見た。相手の巨人もしっかり粘り、はらはらしっぱなしだったけれど、しっかり粘って、優勝にたどりつけた。心底嬉しい!広島市内はこれからしばらくバーゲンで賑やかだろうな。

 野球観戦や応援に夢中になる人の気持ちも分かるような気がした。夢中になると他のことに手がつかなくなりそうだというのも感じた。でも、応援したいチームがあるというのはあらためていいものだと感じた。プレッシャーや自分との闘いという面では、人前での楽器演奏につながる面もあると感じた。これからクライマックスシリーズで粘って、日本シリーズにたどり着けますように!


卒業!そしてコルトレーンのIt's EASY To Remember

2016-02-11 | 日記

 昨日は退院後初めて、そして何事もなければ病院は最後になりそうな通院日でした。

 待合室、この病院を紹介していただき初めて出かけたときの不安で押しつぶされそうだった日々を思い出しました。

 そして昨日も呼ばれるまでの時間がいつもよりも長く感じられました。手術の後には病理検査というのがあり、その段階で初めて病名が明確になるのでした。

 呼ばれました。そして座りました。うん、穏やかな雰囲気。先生の説明。細胞が分裂はしていたものの、顔つきの悪い細胞はいなかったようです。診察もしていただき、大丈夫だったので、一安心。いくつか質問もして納得。無事にこちらの病院は卒業ということになりました。

 しかし大きな教訓を得ました。この一か月の間に他の内容も含め今まで受けなかった分 (+α)の健康診断をまとめて受けたのですが、これからはきちんと検診を受けるようにしようと思いました。(しかし重要な病気でも発見が難しいものは難しいということも改めて感じました。オプションの検査を受けたほうがよいことが多々あると思います。)気になる症状があったら放っておかないこと、早寝早起き、睡眠はしっかり取りストレスを溜めないことというのも座右の銘に。一度検査で精密検査の結果が出たことがあり、その後再度検査に行ったときに何もなかったことがあったのですが、その時にものすごく待たされたのがジレンマで大の病院嫌いになっていましたが、そういう病院嫌いからも卒業、良くないものは早く見つけ早く治そうと思うようになりました。

 終了後、今までは立ち寄る気分になれなかった病院内の喫茶店に寄ってスパゲティをいただきました。そのとき店内にかかった音楽に耳が釘付け。聴いたことがある音楽だったのです。ジョン・コルトレーンのサックス、バラードという昔聴いていたCDの中の曲でしたが、こんなにこの音楽が、心に沁み入ってくるとは。。。たちまち〇年前のピアノやクラシック音楽から離れジャズにはまっていた時期にタイムスリップしそうになりました。

 改めて確認したら、It's EASY To Rememberという曲でした!それにしてもこのタイミングでこの曲に出逢うとは。。。コルトレーンのバラードというアルバム、Youtubeにも掲載してあります。興味のおありの方は「Coltrane ballads」で検索してみてください♪