Ricoh GR2 / 20181128 / 東京練馬区、黙想の家
スーツケースに荷物を詰める。何としてもこの量の荷物を詰めなきゃ、、、と焦ってしまう。
しかし、実際には軽いはずだ。重さよりも、かさばるのだから困る。
直前になって、妥協をすることも。
無愛想で、ひときわ古さを感じてしまうスーツケースを持って高速バスの列に加わる。
他の人のスーツケースを横目で見ながら、自分のスーツケース選びは失敗したんだな、、、と思ってしまう。
他のものに荷物を詰め込めば良かったと、思う。
そんなことを考えていたら、ふと、、、このスーツケースはある神父様の形見として頂いたことを、久しぶりに思い出した。
もう10年になるんだな、、、。
不思議でならない。あの方がいなくなって10年も過ぎようとしているのに、
お使いになっていたスーツケースはこの10年間、相変わらず存在し続けているのだから。
一人の人生の中で10年という時間は、長いはず。