ほぼ不定期日記

散歩ばかりしている男の嘘日記

煮含めた干し椎茸を厚焼き玉子蕎麦に添える朝

2017年08月18日 | ほぼ嘘日記

午前6時に起床する 

鶏卵2個で厚焼き玉子を作って冷やし蕎麦に乗せ煮含めた干し椎茸をみっつ添えネギを散らす 

脇に添えた谷中生姜を齧りながら玉子焼きを頬張り椎茸を齧り蕎麦を手繰る 幸せ 


対馬でカワウソが見つかったおかげで高知県須崎市に流れる新荘川の今を見ることが出来た 

懐かしい景色を見ること テレビ越しとはいえ・・・これも幸せ 

須崎市には1966年の夏から1970年の春まで住んでいた 

海はそのまま太平洋だったので小学生は新荘川をプール代わりにして夏を過ごした 

透き通った川の水に顔を浸けると無数の鮎が泳いでいるのが見えた 

川底の石をどけると手の長い川海老がピンと撥ねた 

駄菓子屋で売っている短い銛「チャン」でその海老を突いて獲るのが子供たちの遊びだった 

チャンの銃座は木製で鉄で出来た銛の矢は引き金を引くと20センチばかり飛び出すものだった 

突いた川海老は河原で焼いて食べた 

その頃は川岸に茂る葦の茂みにカワウソが潜んでいることなど思いもしなかったが 

カワウソを河童と見間違えて生み出された「シバテン」という妖怪のことは知っていた 

小学6年の時に男の子皆で運動会の遊戯にシバテン音頭を踊らされたからだ 

シバテン音頭の歌詞はこうだ 

 前略 

 おんしゃ なんなら(お前は何者だ?) 

 おら しばてんや(俺はシバテンです) 

 おんちゃん すもとろ とろうちや(おじさん相撲を取りませんか?取りましょうよ)

 ちゃっちゃー 

 はっけよいよい はっけよいよい 

 はっけよいよい はっけょいよい 

 のこったのこった まだまだのこった 

 後略 

体操服の半ズボンだけの姿で頭に皿を乗せ背中に甲羅を背負いこの歌に合わせて踊るのだ 

屈辱だった 

級友たちは誰も喜んで踊っていなかった 

来賓と父兄を喜ばせるためだけだということは小6の子供でもすぐに判ることだった 

沈み切った級友たちを喜ばせようと生徒会長だった私は徒競走でゴール寸前に動きを止めた 

スローモーションのように後ろに下がりまた進みゆっくりとゴールテープを切った 

沸き起こった満場の笑いを背に私は席に戻った 

その瞬間校長の怒声が飛んだ「今ふざけた生徒はここへ来なさい!」 

そして私は大目玉を喰い前代未聞の生徒会長途中解任となった 

そんなことはどうでも良かった 

私にとっては級友たちの笑顔こそが宝物だったからだ 

1969年・・・ アポロ11号の月面着陸とともに忘れられない年である 

懐かしい新荘川の景色を見ていたら今すぐに行きたくなってきた 

そのついでに幼馴染みの墓参りでもしようかな? 

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