風の吹くままに

昨年2月半に家内が胃癌で他界し間もなく一年が過ぎようとしています。
記憶の中にある思い出を書きしるしていきます。

記憶の中に4

2009-01-06 22:28:17 | 胃癌
その翌日から家内が入院した病院通いが始まり
娘は術後東京へ戻って行った。

仕事が終わり帰宅途中、病院へ寄り洗濯物を受取、
帰り道にスーパーへ寄って帰宅。
洗濯機を回しながら自分の食事の用意して
風呂に入って寝る。
翌朝、朝飯を作りながら弁当を詰めて出掛ける。
それの繰り返しが3週間続いたが
それは、ある意味家の中では自分の事だけを
していれば良く私にしてみれば楽な方だった。

家内はメニューに従い病院で少しずつ固形物が出され
食べられる様に成っては来たが量と種類が限定されていた。
満足に行動は出来ないがそれでも3週間で
退院させられて寒い家に帰って来た。

術後退院した時期から食べられる物や食事の
取り方などのマニアルを貰ってきていた。

そのマニュアルに従って食べ物の献立を考えて
食事を作り、食べさせる。
家の中を暖かくして身の回りの手伝いなどもしてやって
仕事に出掛けている間の食べ物の
心配もしてやらなければ成らなかった。

記憶の中に3

2009-01-05 21:29:12 | 胃癌
我が家には、15年生きているペットの猫が居た。
外には出た事が無く、家の中だけで暮らして来た。
私は、どちらかと言えば犬派で、家内が猫派だ。

さて、家内は大晦日の食後に子供達を
呼んで、実は病院で胃癌だと診断され
年明け早々に入院、手術をすると話をした。
二人は、一瞬呆然として娘は、泣きだし
息子は、ぐ!と堪えてた様だが
自室へ戻ってからは、解らない。

そして重くて暗い2006年が明けた。
仕事始め一月4日早々に入院検査と成り手術の日
仕事は当然休んで朝から病院に詰めていた。
娘、そして家内の母親も一緒に待機していた。

術後、担当の外科部長から説明が有り、
切除された胃を見せられた。
スキルス性胃癌。
胃の内部は殆ど癌に侵され爛れ穴も開いていた。

腹膜の裏側は手が出せなく残ったと説明され
既に手遅れだったのだとの思いが辛く残った。